すべてのおすすめ
そら
そう
ほら
みて
ここ
そこ
むこう
ぜんぶ
ぼくに
とって
ふかく
やさ ....
絵はがきみたいな花丸正しい夏休みには
入道雲と蝉の声と蒼い海の三点セット
空と大地をパッキリと分ける入道雲は
どこまでも大きくまっしろで
桃源郷までいける螺旋階段を隠す
蝉はサイレン ....
ぼくは詩人
動かないと思えば
自分が動けばよい
今日もまた
夜の散歩をしていると
動く夜に出会いました
街灯のない道を一人歩く
手にもつ小さな懐中電灯のみが
寂しく辺り ....
ぼくは詩を書きたい
大切なのは
苦労して得たものではなく
苦労していることである
今日もまた
朝の散歩をしていると
小石の道に出会いました
まだできて間もないのだろう
....
となりの子供のはしゃぎ声が
いつも通り聞こえてきて
おもては晴れだから
外出しなきゃなんて
脅迫されてるような気持ちになって
結局出掛ける頃には日も沈みかけてて
駅まで行くんだけど ....
ぼくは詩を書きたい
一日の中で何かを創りだし
何かを残すことが一日である
今日もまた
朝の散歩をしていると
雲に出会いました
遠くまで澄み渡る青空の中を
白い雲が静かに流 ....
立ち位置を、探している。
いつまでも見つからない、
足の踏み場を。
もしくは、
消えてしまった君の幻を
抱きしめる、
世界の中心を。
人波の川が流れゆく
この街の中で、
....
水底に置かれて
屈折した空を見上げては
ただの黒い点となって
あぶくを吐きつづける私は
その蒼に抱かれながら
浄化という名のもとに
この躰を満たしながら
還りましょう 雨に
....
ぼくは詩人
多くの生まれてきた言葉を選ぶとき
それは選ぶのであって
捨てるのではない
今日もまた
朝の散歩をしていると
ツツジに出会いました
黄緑の葉の上を赤や赤紫に染め ....
光のくずは
朝のなかをかがやく
屋根にならぶ
しずくの
影
雨の音は
あたたかな蒸気と きみを はこぶ
まどぎわにあそぶ
まだ 新しいひとみで
洗われてゆく 世界をみつ ....
「この花きれいだね」
あなたは美しさの形を指先でなぞると
風の誘うままに微笑み
未だ慣れぬ白い感触を確かめながら
おぼつかない足取りで
わたしの半歩先をゆっくりと歩む
....
さかさまの本には
さかさまがたくさん書かれていて
さかさまに読むのに適している
でも目はひとつしかないので
ときどきふたつになるときだけ読む
そのほうがもっとぐるぐるするから
....
真っ白ならそれは
無目的な終点で
切符を破く
錆びたレールがセイタカアマダ草に埋もれて
どこで途切れているのか きっと誰も知らない
幸福駅 という名前の駅に流れ着いた若者は
それで ....
仕掛けのない心の中
もう 桜の噂
だまされちゃいけないよ
おわってなんかいないよ
水色の空 曇らせて
吹き やまない雪
綺麗な花 なんだよ
薄桃色の
枝の名前に はら ....
ぼくは詩人
存在は理解できても
見ることのできないもの
それは人の心
それを求めて
それはぼくの追求
それはみんなへの認識
今日もまた
朝の散歩をしていると
天文学者 ....
ぼくは詩人
自分の明るさが
他人に伝わればと願う
それはぼくの温もり
それはみんなへの情熱
今日もまた
朝の散歩をしていると
また画家に出会った
ぼくに絵を描きながら
....
ぼくは詩人
辛いときこそ
悲しいときこそ
そこに詩が生まれるのかもしれない
でもそれは決して慰めではない
それはぼくの心の灯
それはみんなへの明かり
今日もまた
朝の散歩を ....
ピチリ
動きが止まる
その瞬間をねらって
ピチリ
(爪は、どこまでのびるの?
問われた僕は
細心の注意を払うあまり、つい
どこまでもだよ
なんて
いい加減に答えてしまう
....
ひとり
朝の駅
ぽつり
ひかり
カーテンが優しく包む
私は優しく包みあげられた歌をうたう
細々とした生きる音の息吹
生きていてほしいんだ今日 きみに
ママのこと、あいしてるんでしょ?
無垢な眼差しで見上げる
君のおでこの感情モニターは
微かな嫉妬色
もちろんだよって即答したけど
実はよく分からなくなっているんだ
たぶん僕のモニターは ....
生きる意味に悩んでいるなら
悩んで悩んで悩み抜いて
大いに苦しめばいいよ
それでも君は幸せなんだから
今すぐにでも死にたいのなら
遺書のひとつでも書いて
とっとと死ねばいい ....
私は
そらに放たれた宇宙飛行士
オフィスの
隅っこで見上げてる
ホワイトボード
お知らせのメモ
ホチキス
こんな朝から
遠い宇宙の孤独を想う
私とどこが違うのだろう
正 ....
{ルビ濁=にご}った泡水が浅く流れるどぶ川に
汚れたぼろぞうきんが一枚
くしゃっと丸まったまま{ルビ棄=す}てられていた
ある時は
春の日が射す暖かい路上を
恋人に会いにゆく青年の ....
背なか 背なか
もたれかかった珪藻土の壁には
真昼の温みが宿り
後ろから
春の衣をふうわり掛ける
あし
足もと
埃だらけのズックの下で
蒲公英は蹲り
カタバミが少し緑を思 ....
希望をさがすぼくらは
アスファルトの道を
歩いていた
ただ何にも雑草も花も石も風も
本当に何もない道に
希望というモノはあるのだろうか
だがぼくらはこのまま引き返す ....
ギターの弦掻ッ切るような
痺れるカッティング
苛立ちと陶酔の間で
完璧にチューニングされた
弦と弦が唸りながら
永遠にループする
刹那の爆発
歪みきっているのに
限りなくクリアな
耳 ....
不幸になりたいとおもっている人が本当に不幸になったらそれは幸せになっちゃうんだ。
今日絶対忘れたくない言葉。
不幸になりたいっておもって生きてた?
でも世の中の人はみんな不幸を願っても幸福になる ....
どの糸をたぐりよせるかは ぼくが決めること
どの糸を強くたぐるかは ぼくが決めること
どの糸を切り捨てるかは ぼくが決めること
ぼくの糸をたぐりよせるかは ....
汗染みだらけの帽子を目深に被って
叩きつけるような陽射しの中
スーツ姿のサラリーマンの流れに逆らうように
足早に歩くあなたを見かけました
頬には汗が幾筋も流れ
まるで涙のように見えました
....
立ち並ぶビル群の幽霊
ビル風が吹き抜けると
敷かれゆく風の線路の上
滑らかに空中列車は行き交う
乗客は皆視線を落とし
日常に見つからぬ出口を
携帯電話の画面に封じ込める
「 ....
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