なくしたものと
もういない人とが
ありえないシーソーで
つりあってる
そんな救いのない話しか
思い出せない
と証言台で男は述べたが
語尾はすでに
空気と区別がつかなかった
街のい ....
夕暮れに
ひめりんごの花弁が
雪のように散ってゆき
落ちた先は
あの子の眠る
寒い土の上でした
最期の言葉も
交わさぬまま
突然
冬空へと消えた
一つきりの ....
紫翠さんのおすすめリスト
(32)
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日付
ハミング
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たもつ
自由詩
11
06-1-19
花の墓標
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嶋中すず
自由詩
43*
05-4-29
1
2