冬の芝生の上で
小さなスズメ
たくさん

冬の風 吹いて
小さなスズメ
たくさん

枯れ葉と一緒に
ころがって
風に舞って飛んでった

小さなスズメ
一生懸命

 ....
地球の
ぜんまいが

もうすぐ
きれそう


今朝
生まれた

赤ん坊の
泣き声が

とぎれる
まえに


神様は
もう一度

ぜんまいを
巻き直してくれる
 ....
『抱き締めてあげよう』
たった一度だけ言ってくれた
あのときの腕が食い込むかんじ
おぼえてる

今朝は雨
あのひとが言っていたとおりに

あの眼鏡に水滴がついて
霞められた世界のま ....
この世の中に
真っ白なものなどない

黒い過去を消すことも
できやしない

ただ

白い雲を見て
それが白だとはっきり言える

白い雪を見て
それが白だとはっきり言える

 ....
恋愛は初心者でいい。
若葉マークの緑と黄色。
もちろん恋愛に免許なんてない。
でもその色彩の若々しさ!

恋愛は気ままでいい。
ふらりふらりりと揺れるのさ。
それでも一緒にいられるのがい ....
 すこしずつ
 色を足し
 
 気づかれないよう
 形をかえて

 満月を
 あとふたつ数えたら
 「春」になります


北風の止んだ空に
雲の声がした
無くしちゃった青い傘
お気に入りだった青い傘
さがしに行くよ
雨に会えそな雲の下

風が頬にあたるのも
ポケットの中の手が
温まらないのも
気にしない
雨の降りそな雲の下

 み ....
言葉のひとつひとつに歓声があがり
思い思いに笑い転げ
級友たちの恋の話は
昼休みの教室で佳境をむかえていた

数年も経てば
誰もが通る道である
ということを知るのだろうが
その前に ....
右手で鉛筆を握れば
白紙に数多の糸が行き交う
複雑で繊細な
心の世界が姿を現す

左手で消しゴムを握ると
もつれた糸が消えてゆく
過ちも涙さえも
左手がくずに変える

右手に鉛筆を ....
ふわふわのシャボン玉の中では
ふわふわの魚が泳いでいる

しゅわんとはじけると
魚は空にかえっていく

私もかえりたい
空じゃなくていいから
ふわふわじゃなくてもいいから

 ....
あの人の
名前を呼びたくなったなら
音にはせずに
水に書くよ

岩に刻まず
砂に描かず
水に書くよ

すぐに流れて
この世から

思いは水底に
叫びは水面に

波紋は ....
世界が壊れてしまっているので
することも無く
浜に寝転んでいます

雲はちぎれて
なんて、穏やかな夕
本屋ですれ違ったひと

電車でとなりに座ったひと

走って目の前を通り過ぎて行ったひと

トイレで手を洗うとき横に居たひと

目の前で階段を上っているひと

自動販売機の横で立って ....
膝のこぶには
小鬼が棲んでいて
はたちの誕生日に
こぶを切り開いて
出てきたの。

こんにちは
10年間お世話になりました
膝の中はとっても
ぽかぽかだったよ
僕は今から旅にでます ....
どうしても
がまんできないとき
上質なシュガーを
舐めたり
舐められたりしたいの
誰も寂しい思いを
しなくていいように
一段と冷え込む夜こそは
君のその名に相応しい

張りつめた空気
静かに降り注ぐ光に
映し出される{ルビ現実=オモテ}

打ち放った声
遙か彼方に吸い込まれ
暗く広がる{ルビ現実=ウラ ....
 猫が鳴く。
 路地の裏で
 猫が、鳴く。

 つられて
 わたしも泣いている。

 アルコール5%で
 軽く酔い
 泣いて、いる。


 虚しさ
 さみしさ


 そ ....
いつか歩いた並木道
ちいさな歩道橋
あのとき
夕暮れ色に染まる
傾斜をみて
黒いコートに
溢れる
さみしい色は
木立の陰
カーブの辺りに
おちていた
黄色い葉
どこか
忘 ....
裸体に添えられた

蒼い手で

鳴りやまぬ鐘が

鎮められてゆく
迷ったら
六角形の鉛筆を
転がしてみる

そこそこに転がって停まり
答えを示す
人間、丸くなりすぎると
転がりすぎて
答えが出ないと
言っているようだ
そこかしこに扉はあって

それは
いろんなところにつながっている

何気ない会話の
ほんの小さなやりとりにも
そんな扉がひそんでいるから

いつでもどこでも
特別を感じられるんだ
 ....
やからさんのおすすめリスト(21)
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いつもはじまり- 436自由詩1*06-1-25
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