わたしの余白には言葉を埋めないで、
どうかそのままにしておいて下さい。
あなたが埋める言葉はとても想いので、
ふたりはいつも沈んでしまいます。

句読点のない ....
夜に、わたしは 
はしたないほど口を開けますから 
どうぞそこから私の中に 
入っておいでなさい
 
内側から私を喰い尽くして 
やがて空洞になった私の躰は 
それでもまだぬるま湯ほ ....
笑ってたんだ
笑ってたんだ
きっと
あったかい土に抱かれて
優しい雨に愛されて
まだ見ぬ地上の風に憧れて
君たち 泥んこぼうず達は
笑って
幸せに
暮らしてたんだ
そして 素直に育 ....
 さつき晴れ
 疏水を十石船が波しぶきをあげ
 行き来する

 子供達は太陽の子
 眩しい日差しの中を飛びまわる

 一人で佇む伏見港公園
 柳が風に揺れている

 僕の心のよ ....
未来機械、発明しました。何に使うかはいま思案中です。


赤いマントでメキシカン・ドリアを食べるルクセンブルクの怪人


白い壁に白い花咲く 誰に見つけて欲しくなかったのだろう
 ....
はあ
はあ
あともう少しで
準備ができるから
熱く
熱く
熱くしてね
どろどろに溶かして
雨の日のロードスター
失敗は成功の元よ
どんどんダメにして
ゴミ箱に捨ててね
たとえば
カーテン越しの陽だまりに
できるだけぽつんと
たよりなく座ってみる

時計の針の
こちこちという音だけが
胸にひびくように
明るみの中で目をとじる

いつの日かお ....
地下鉄脇にある箱の中で
友人とワインの
ハーフ・ボトルを
分けあって
薄暗い蛍光灯のせいで
だんだん言葉は
虫のようだ
かさかさと鳴く君の横で
僕はきりきりと答える
呑んだくれた父が
血まみれになって帰宅したことがある
前歯が三本折れていて
目の周りは真っ黒だった
何がおきたか怖くて聞けなかったが
父は喧嘩をするような人間ではなかった

呑んだくれた ....
輝くような明日が待っている



誰もが思わなくなったって

明日にしてみたら

たまには輝くのだから

輝きがいがないではないかと

愚痴をこぼす時代なのだ



 ....
大阪駅
十一番線

遠い目をした
電気機関車

  彼方への思いだけで
  切符を買いはしなかったか?
  帰るという意味を
  部屋に忘れてこなかったか?

いつもどこかに
 ....
自分の寝息の音で目を覚ます
確かに呼吸していた
口を開いたままで
もう聞こえない

ずいぶん
永く寝た気がしたのに
車の時計を見ると
十分くらいだった

それが
三回くらい

 ....
連絡通路には窓がある
この下を、通る線には空がある
小さな窓枠から顔だけを出して
呼吸、をするためだけに
はめ込まれた絵を、まずはどけることから始めて

アフター、通り過ぎても
落とした ....
表面に
氷が張って
中は
ヌルヌルしています
なんかいつも
そんな感じ
きっとめをつむっているうちに
文字はしずかに
みみのよこを抜けて
みずうみのように
空の低い
やさしい墓地のように
まっさらにひろがってゆく だろう



とうめいなかいだんが ....
私が時に冷たくなるのは
今が永遠であると
錯覚しているからだと思う

病室の父は
1月は忙しいのだ寄り合いも
たくさんあるのだといって駄々をこねる

ただのねんざが長引き
故郷が豪雪 ....
独り言が止まらない

にやってくる


全身のけだるさを乗せ
仰向けに寝たならば
月の光が眩しくて
私は私への質問が止められない
私は私への回答で忙しい

滔滔と
滔滔と
 ....
がんばれがんばれがんばれがんばれがんばれ
がんばれがんばれがんばれがんばれがんばれ
がんばれがんばれがんばれがんばれがんばれ

携帯のメモ帳に

死にたいと思うたび

一つずつ増えてい ....
学 校 に 行 き た く な く て

初 め て 学 校 を さ ぼ っ た 日

何 を し て い い の か 分 か ら な く て

コ ン ビ ニ で コ ー ヒ ー と パ ン を 買 ....
二人寝は 嫌い。



セックスは、 

したい人と 

したいときに するもの。



だから、

私が言いたいのは、

したくない人とは 

したくない。

 ....
幹さん詩の朗読を教えてください
というメールがさいたま県草加市の女子高生から来たので
月曜に池袋で待ち合わせた
新宿のMARZで見たのだという
体験したのだと!
つまり、既におれを知っている ....
あなたの胸に
魚群探知機
押しあてて
耳を澄ませて

あと
どれくらいありますか
時間という
さかなたち


あなたの胸に
泳いでいるのは誰ですか

それは
夕焼け雲で ....
運河の方へと枝を伸ばす木の下に居ます
十五分の休憩時間に会社を抜け出して
頭の中で君に手紙を書いています

目の前には誰も乗っていない船が少しだけ揺らいでいます
今日はとても風が強くてそのせ ....
先生
唇が、
ふるえてしまいます。
電線に
飛行機雲が斜線して
雨上りが地上をうっすらとはいでいきます

あの日
陽炎で生まれました
わたし
浮遊する
夢みるからだで透けていき
 ....
こんにちは 人でなしです 元気です


月曜日 朝から僕は精神科


朝ごはん食べ終わったら午後七時


返さねばならぬ本から消えていく


ゆらゆらとアスファルトから蜃気楼
 ....
初出:
ウエノポエトリカンジャム3 公式パンフレット「Iu(イウ)」(2005年夏)
(http://www.upj.jp/)
「詩なんかよく知らない人にネットの詩について伝えるメッ ....
恵みは 希望を膨らませ
たわわに 蓄えられて行く

根ざす 大地は暖かく
不自由さに 逆らうことも無く静かだ

希望は満ちながら 腕から零れ落ちて
一面に 撒き散らされる

帰ること ....
 




   膝をたたみ 目を伏せて
   思い出すのは
   折りたたまれた空に見つけた夏のかけら
   黒髪が 風を誘った雨上がり

   わたし ここで猫が飼いたいの
 ....
「寄生虫」だと言われてしまった

ひっそりと唇からしのび込み
大事なものを少しずつ吸いとってゆく
あなたの内臓に絡みつき肉を食む

そのうち
あなたの骨も脂肪もすかすかになる
心は風船 ....
あの頃、君に告げられなかったことを今


 ***


ねぇ、君
冷やし中華を誰よりも早く始めたいの、とはりきる君の姿が僕は好きだったんだ



ねぇ、君
扇風機の首フリに合わ ....
ミキ・オキタさんのおすすめリスト(30)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「_余白。_」- PULL.自由詩18*06-8-22
いかまほしきは- 落合朱美自由詩42*06-5-23
新じゃが- さち自由詩18*06-5-23
伏見港公園- 山崎 風 ...自由詩6*06-5-21
未来機械- バカ男短歌1306-5-4
ルー- チアーヌ自由詩206-1-15
Lesson- 落合朱美自由詩40*06-1-15
虫籠- 太郎冠者自由詩2*06-1-15
海に出るつもりじゃなかった- 佐々宝砂自由詩17*06-1-13
今でも明日は- ブルース ...自由詩7*06-1-13
駅・十一番線- たりぽん ...自由詩12*06-1-12
ホワイトアスパラガス- 蒼木りん未詩・独白406-1-11
連絡通路- 霜天自由詩606-1-11
ためいき- チアーヌ自由詩706-1-10
空を見る- はな 未詩・独白22*06-1-10
永遠- umineko自由詩8*06-1-9
とめどない思考- 岡村明子自由詩406-1-9
必要な言葉- fuchsia携帯写真+ ...3*06-1-9
そして僕は不登校になった- fuchsia携帯写真+ ...1006-1-8
妄想仮面- 蒼木りん未詩・独白506-1-7
ハーケンクロイツ- 馬野ミキ自由詩12*06-1-6
魚群探知機- umineko自由詩9*06-1-6
十五分の手紙- 松本 涼未詩・独白7*06-1-5
接吻- こしごえ自由詩42+*06-1-5
ラブホテルで葬式- 渡邉建志川柳28*06-1-3
Hello----,Hello----._私たちは、つながっ ...- いとう散文(批評 ...4105-12-19
椎の木- しらいし ...自由詩13*05-10-8
落下する、夏の質量- 嶋中すず自由詩4705-9-11
冬虫夏草- スプート ...自由詩10+05-9-11
君に宛てて- Monk未詩・独白187+*05-8-29

Home