腐り融けたレタスのように

鬱血した空気は

身に纏わりついて

無理矢理くちびるを

押し開けて侵入し

息を詰らせた。


肌の上に

じっとりと停滞する空気に

 ....
   
{引用=  あのひとの記憶がしずむ海は、いつしか防砂林で見えなくなった
  越えられない高さに、すこし安心した}   





砂が、降って
深く深く沈んで 底まで
皮膚 ....
ただ あなたの存在に
深い感謝をささげたい 
驚きと歓び 誠実と信頼 そして
愛という穏やかな奇跡のなかで
純粋な感嘆というものを
数え挙げている

 つややかに蒼穹を視る
 ことのは ....
ご覧なさい
桜の花が満開じゃないの
ねえ

ご覧なさい
誰もが浮かれて
踊るように笑っているじゃないの
ねえ

花見だか何だか知らないけれど
生きている人って
気楽なものじゃない ....
父の墓に特級の日本酒をぶっかけたい

父の墓をキックしたい

父の墓のまえで煙草を吸いたい

父の墓の前で女とやりたい

父の墓の前で女にしゃぶらせたい

父の墓の前でいろいろ考え ....
わざとらしい
会話なら捨てて

いっそ言葉は
剥ぎ取って

伝わらないのを
当たり前とするなら

解り合ってる
二人だよ

どちらかといえば
なにも見ない
なにも聞かない
なにも言えない

いつから見ない様にしたのだろう?
ちいさな時、あんなに鮮やかな世界だったのに

いつから聞かない様にしたのだろう?
知る事が、あんなに楽 ....
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