■■■■
ああ またいないんだ            ■■■■
抱きしめても                ■■■■
抱き返してくれない        ....
影が私だ


私はようやく
私になれる

薄曇りの中で
私は埋没する
私はへらへらと笑っている
気づかれないように


私はくっきりとあらわれる
私が背伸びする 

 ....
今日という日を大切に
誰かが決めたことを
何も考えずに過ごしてしまったら
あなたの一日は
誰かの一日になってしまうでしょう

今日という日を大切に
自分が決めたことを
何か考えて失うも ....
わたしは眠ります。

目を閉じ、
膝を抱えて、
冷たい液体に浸され、
ふゆる堕ちて、

目を見開き、
網膜に最後の瞬間を焼き付け、
固い地面に叩き付け ....
おおうものが
なくなってしまえば、
ぜんしんで
ないていることをきがつかれてしまうから

ファンデーションでかおをおおい
つめにはきんいろのマニュキアをのせ
からだをコルセットでかため
 ....
かみさまを なにいろに 塗る

わたしは 濃い青を 塗る
ふかいふかい海の底の いろを 塗る

潮のみちひきのように
わたしは 行ったり来たり している

みちひきは 鼓動
生き死に ....
どうしても捨てられないものがある
幼い頃母に買って貰った運動靴
靴入れの奥に今も大切にしまってある
いつかあなたもシンデレラになるのかなと
七歳の誕生日に買ってくれた運動靴
そういえばこの季 ....
メモを片手に料理上手
冷蔵庫の残りもの
なんでもかんでも炒めよう

卵にレタスに牛肉
小エビにきくらげしいたけ
長ネギかまぼこにんじん

ついでに日頃の鬱憤も
炒めて炒めてご機嫌 ....
眠れぬ夜が
大きな口をあけ
数珠繋ぎの言霊を
ひとつ食み
またひとつ食み
私をおいて
月の光ばかりが蒼白く
           強くなる

溢れた涙を
瞳に返せはしないけれど ....
空っぽの僕を捨てたら
誰かがやってきて
僕のかわりに僕を生きてくれるのだろうか

2丁目のさんちゃんがやってきて
僕の顔で笑うんだろか

それとも
僕だったはずのモノは
さんちゃんの ....
さびれた歩道橋の上で
夏を見上げると
空、空 
本当に海まで続いているのだろうか


この橋の下を流れる車の群れが
緩やかな河口付近の川だったらいい
時折陽射しに煌めくヘルメットが
 ....
濡れた月は、
この上ない美味である。
薄く雲のかかった、
十六夜月の、
あの豊穣さといったら、
想い出しただけで、
灰色の大脳が蕩けてしまう。

満月の ....
このようにして
夏を取り巻く呼吸は
やがて薄れていくのです
擦り剥いてしまった、膝のような
削られていく私たちを
夏空はどんなふうに
抱いてくれるでしょう


グラスの中の氷は
き ....
そういえば
一昨日から何も喋ってない

美味くも不味くもない中華そば屋で
気付いてしまった
食べ終えてアパートに帰るまでは
気持ち抑えておこう
と思った先から
残り半分の麺の量が全然 ....
生まれ変わったら
朝のコーヒーの湯気になって
きみのへやのなかに
とけていきたい

それくらいののぞみなら
かなえてあげよう


地獄の閻魔様はそう言った
ぼくは失恋した痛みに耐え ....
星を落とした人がいて
その人は盲目だったから
何を探しているのかもわからなかった
それは悲しみによく似ていて
遠い世界の出来事だった
僕は君を知らないし
君は僕の事を知らない
春の陽射しに包まれた
消えゆく雪のその薫り
蒼白の日々の儚げな薫り

ひんやりとしたあたたかさは
春の命にとけて
空の色になって

泥に塗れた冷たさは
思い出を残すこともなく
 ....
「こんばんは、お久しぶりね」
聞き覚えのある声に振り返ると
おんながひとり乗っている
「今日ぐらい早く帰ってきてね」と
妻にせがまれたのに残業を強いられた
可愛いひとり娘の誕生日だっていうの ....
せかい、というビンのなかに雨がふります。
あおくとうめいな悲しみが、
ガラスの内がわにすいてきとなって、
したたっていきます。

ビンのなかでも、
そらは、どこまでもはてがないようで、
 ....
ヒゲヅラでピアノを弾き
自分の世界に入る
他は何も聞こえない
時間がゆっくり過ぎて行く

何も考えず
息をする
全てを忘れる
いい事もいやな事も

もう頑張れない
涙がツゥーと落 ....
彼女のハンモックは
ピンク色だったそうだが
僕のハンモックは…

完全な漆黒であり
プランクトンの雪の舞う
蟹のいる深海の黒

練炭より
エスプレッソコーヒーより
悪魔の翼より
 ....
青春ということばの
苦さを
生臭さを
奥歯で力いっぱい噛み締めて

そこからまず
おれは
今朝の一歩目を踏み出すことにする

まるで素っ裸で歩いているみたいな
頼りなく
恥ずかし ....
薄く透き通る夕空を眺め
流れゆく雲に
明日の天気を占う

秋の日の短い夕暮れ
ふとよぎった影と
ふわり通り過ぎた風に
さらわれた涙

深まる緋色
今日の私をわずかにとかし
少し軽 ....
夏の
体の
着衣のまわりくどさを
一枚、一枚、可愛がるように
指でしか剥ぎ取れぬ熱を
一枚ずつ剥ぎ取ってきました


あ、
そういえば、
非常階 ....
A子(主婦39歳)は嘆いていた
価格破壊の世の中を


街を見渡せば
いたるところに100円ショップ
 (なのにレジでは105円取られるのよね)
超ディスカウントショップも蔓延し ....
 視線が絡まりよるのはじまり
 行き先などは無きゆえ
 午前二時にカクテルで乾杯
 午前三時にベッドで乾杯
 途切れたニュースはこう語るだろう
 「キリストを殺したA級戦犯は神 ....
(でっかいのが、死んだ。)

風殺すようないかり肩に丸刈りの白髪頭乗せて来るのは あれは
ロブス 漁師で 工房の隣の教会の管理人だ
逆光でも分かる お調子者の いつものいたずら ....
照りつける夏の陽射しの下 
墓石の群を横切る私の地面に頼りなく揺れる影 
一瞬 頬に見えた{ルビ滴=しずく}は 涙なのか汗なのか 

( {ルビ嘗=かつ}て 一途だった少年の恋は
( 夏の夜 ....
ざぶん
   ざぶん

さらさら
    さらさら

波は寄せて
砂は浚われて

すっーと記憶を読み返せば
海水の味が甦る


ざぶん
   ざぶん
 ....
  死にたくないのは何故?
  なんて仕方の無いこと考えた
  生まれたのは何故?
  正解なんて見つからなかった
  ほんとうによかった
  あなたに会えてよかった



  夜が ....
明日殻笑子さんのおすすめリスト(99)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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「_ひとくちの月。ふたくちの夜。_」- PULL.自由詩21*06-7-30
夏水- 霜天自由詩1006-7-30
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それくらいののぞみなら- しゃしゃ ...自由詩806-7-29
星のない世界で- green ink自由詩606-7-29
春の陽射し、冬の残り香- チェザー ...自由詩806-7-28
帰らざる海まで- 恋月 ぴ ...自由詩20*06-7-28
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年をとる- ペポパン ...自由詩8*06-7-27
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いちきゅっぱ症候群- 落合朱美自由詩20*06-7-27
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