高く掲げた指と指の間を疾走する真夏を思わせる光。公団住宅の群れの中にすら日陰の無い正午。反射角によっては見えなくなる歩行者用信号を通過する。
アスファルトの舗装道路から土の道へ。そこに立って、人がス ....
あいしあっあっちゃだめですか
わたしたち いま あいしあってるんです
だめですか
あなたには いますか たいせつなひと
すきだっておもえるひと
いますか
わたしには います
しゅうまつ ....
私は光に祈る
明日が平和に過ごせることを
明日も本物の笑顔が出せることを
明日こそ君のそばにいることを
街に 星に 月に
それぞれの願いを込めて
明日、あなたは ....
手のひらくらいの石を拾って
頭に打ちつけた
何度目かの後
柔らかくなってきて
そこにすっぽり石を埋め込んだ
固くなったその部分を
指の固いところで叩くと
頭の中に
....
珍しい種があったから 買って帰ろうと思ったけど
やっぱり珍しいだけあって ちょっと今は 手が出ない
それに飽き性の僕だから きっとすぐに 枯らしてしまうだろう
感情のドミノ倒し 嫌々ながらも ....
真夜中の午前三時のメール音「眠れないよ」と文字がつぶやく
見つめ合う瞳の奥にお互いのこころ映してただ見つめ合う
別れ際「また明日ね」と言いながらおやすみのキスねだる仕草 ....
そう、あいまいなものだけ数えてね
あいまいが得意
あまい、あいまい
紫のあんな、いいにおいのものを、
とどけてくれた、あのひとに。
別れ。
別れましょう。いってみたいことば。
恋愛をこや ....
2.
指先から被われる
うすい膜で
いつか身体
捉え、られ
ほんとうの私になる
膜
が
3.
切り取られた空間で
あおぞらはうごめく
酷くきゅうくつで ....
年末に なればなるほど 暇になる 師走の夜は 布団が温い
くしだんご 1.5個に 分かち合い
旦那さま 秋が私に 見えまする