おちるだけおちて
涙がでたの

好きなだけ好きになったあとは
垢みたいな涙を
けずりとって
河に流そう

ぜんぶぜんぶ りあるだった

いいの
いいの

それでも 好きだ ....
また一人
AV女優がおかしな亡くなり方をしたそうな
確か50万あたりで
ヴァージンを金持ちに売却した人だったかな

車ごと焼かれたり
ラブホで頭撃たれたり
クスリヤりすぎて飛び降りたり
 ....
戸惑いがちな指先で
そっと書いた「の」の字たち

あの その

真っ直ぐ言えないことだから
くるりと曲がってしまうんだ

その あの

「僕の好きな君の
好きな僕でいさせて下 ....
大それたことは言いません。
「あなたのためなら死んでもいい。」
そんなことは言えないけれど、
あなたのために生き続けることなら
こんな僕にでもできると思うんだ。
きみのせなか

きみのこえ

とどかなくても
すきなんです
橋の上で飛び交う
小さな飛行機たち
朱色の空を背に
日が落ちるまで続く
音のない空中戦
お別れの歌
振り返らない背中
朝焼けの街
消えていきそうな君
強い足取り

消えていきそうなのは、君そのものでなく
私の中にいてくれた君という存在

さよならの歌
遠く、小さく見え ....
どこにも行き場がなくなって

しかたなく 一回転

また もとにもどってしまった


むりやりすすんでみれば

落とし穴にもきづかない

また ふりだしにもどってしま ....
目を閉じたら
君がいました
目を閉じたら
君の声が聞こえました
目を閉じたら
君の笑顔が見えました
目を閉じたら
君の匂いがしたのに
目を開けたら
君はもう、この世にはいなかった
 ....
1より
10より
100より

0は美しい。

産まれたての卵みたいで。
やみのなかで
しらないうちに
からだがおぼえていて
あいしかたを
しらなくても
わななきながら
さえずっている

ちちはひとりで
はかまいりにいき
むなしいよと
ちちはつぶやいた ....
今日の道具は冒険小説です
勇敢な主人公に心を重ね合わせて
胸わき踊る展開を楽しみます
時間を忘れます
臆病な自分を忘れます

今日の道具はマンガです
笑って泣いてまた笑って
楽しい平面 ....
瞬きもせず
震えもせず
怯えもせず
淡々として
沈むものと
浮くものと
漂ふものと
秘めやかに
貴方の瞳を
此方の瞳を
彼方の瞳を
映し出すは
夜暗の水面
電車が脱線したと聞いて顔も知らない運転手を罵る

京大卒の政治家を見て知性を感じられない

中学生が自殺したと聞いて馬鹿な奴だと呆れる

負けて泣くエースを見て情けない野郎だと言う

 ....
もっときれいな出来事が あってもいい


良い事をするのは
良い事だと教えられた 僕ら

悪い事をするのは
悪い事だと教えられた 僕ら

昨日のニュースで聞いた事
思い出したくない ....
少しの間心を殺して
世界に心を溶かします

何もかもが私になった気分で
私がすべてになった気分で

部屋の中、ぽつりと
不潔な体を書きながら
ため息を漏らす

所詮、それは幻なんだ ....
この大きな水たまりは俺がつくってしまったのか
海を前にして蛇口は茫然と立ち尽くした

もしかしたら俺の栓を大事に開け閉めしてくれた人たちの家も
どこかに沈んでいるのかもしれない

そう ....
自分を
支えられないほどの
おおきな欲望を
背負って

両手にすくい
あげる
透かしたヒカリは




何を




僕に


もたらして
 ....
海の中で生まれた気がする
始まりは遠い手のひらの中
重ね着をして、重ね着をして
風邪を引かないように眠っていた頃
どこへでも、の世界は
指先まで暖かくて
つまずかないように歩けば
いつま ....
毎年几帳面に
庭で鳴く虫たちも
ただ手をつくねているのではなく
住みよいほうへ
住みよいほうへ
移動しながら
運を天にまかせて
鳴いているのだろう
こんな十五夜の晩には
はまに まわした よめいの かりごま
なげる てのなみ くるわす つきやみ

ささぬ あかりに さしつぐ いっこん
らがん ちりうつ こぐだて わるむね
そして私が腕を伸ばした先に
あなたが居ればいいと思う

交差点ですれ違ったって
きっときっと引止めやしないよ
みちばたに
おきざられた 
かなしみは

あかねいろのくも
すみきったほしぞら
のような
なつかしいところへ
のぼってゆけば
いいのにな

ふかい うみのそこ
あおい みずのそ ....
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