真面目なあの人を笑わせたい
そう思ってたくさんの嘘を用意した
花を摘むよりも簡単
お箸を並べるよりも
宇宙人の話は全然だめで
にこりともしてくれない
幽霊も金縛りもだめ
好きなものを知ら ....
犬も歩けば棒に当たるというけれど
今朝から当たるべき棒が見つからないし
君が大切にしていた犬は
もうとっくにこの世にはいない
手を握り
お互いに年を取ったね、と笑う
話したいことは ....
{引用=蝶をつくる手がはぐれてしまう
                         簑田伶子}



「ほら、海!」ときみがはしゃいだ時は過ぎ埋め立て地にて描くあの夏


幼さや日 ....
もちろん
お金や地位や金メダルや銅メダルで
人は幸せになるだろう
私は

もちろん私は世界にたった一人なのだからそういった意味で存在自体が金メダルみたいなものなんだろうとは思う思うけど理論で ....
{引用=
はりめぐらされた毛細血管をつたい、光の情報になって、
会いにくる恋人と抱き合う。瞳の都市、解読不能の地図
のなか、だれにも秘密の場所に隠れるから、いいってい
うまでぎゅっとしていて。 ....
『人生がときめく片づけの魔法』近藤 麻理恵 著

母が「面白いわよ〜」と貸してくれました。なんかどうでもいい著者の過去話や自慢が間に挟んであるので、太字だけでいいなと判断し、10分ほどで読み終えま ....
 
 
窓ふきをしていたはずなのに 
気がつくと父の背中を流している 
こうしてもらうなんて何年ぶりだろう 
父が嬉しそうに言う 
十五年ぶりくらいじゃないかな
僕が答える
父の狭い背 ....
 
  
遊園地に「回転しない木馬」があった
妻と娘が乗り
僕が写真を撮ることになった
バーにおつかまりください
というアナウンスの後にブザーが鳴り
回転しない木馬が
回転し始めなかっ ....
孤独でない人間なんていない。
その事実だけが、私を安堵させる。

職場の上司が、手品を始めた。カード手品ってやつだ。時々、その成果を披露してもらう。だいたいは金曜日の飲み会である。飲み会自体が手 ....
帰る度 花がふえてるこの家に 娘はいない(むすめはいない) あまくなった
熟れた私は
のばしかけの髪を
洗う。

したたる
雫をなめてみて。
りんごの
香りがするよ。

モーツァルトを聴いて育ったりんご
のように
あまい
からだ。
 ....
セックスをする夢を見ました
セックスする前にわたしは
コンドームを買おうよと言って
あなたとふたり手をつないでコンビニに行きました
あなたはわたしが前に付き合っていた人でした

あなたのセ ....
とてもしなやかに
折れ曲がる森があったので
そうではない多くの部分は昼と呼ぶことにしていた
迷い込めない、かくれられない、だからみんな怯えて
おびえるべきであって


きみが ....
乱暴に呼び鈴鳴らすその指のリズムに乗ってやってくる夏



目薬のほうも緊張していると今知りました、テーブル越しに



交通事故ゼロの記録が途切れたから明日あたらしい香水を買う
 ....
静けさを測る術を探している。冷たさには限界があるのだけど、

静けさを測る術を探している。住宅街の、小さな公園の、真夜中、ブランコをこいで、こいで、鉄の鎖を軋ませて、泣いてしまいそうだ、どこかの家 ....
日だまりに停車してある軽トラできらきら光るホットサイダー



おじいちゃん早く渡りな大丈夫道路は三途の川じゃないから



祝日に国旗を掲げる家なくて家主の世代交代思う
 ....
きみがきみであるような
ところで、きみは
もっとも近くに
きみとは他なることができる
かもしれない時を
もっている、そのために
きみがきみと交わしてきたことは捉えがたいもののなかに
 ....
関節がニチリと僕をわらう冬
もう、コートは脱げなくなった


ぎゃはぎゃは、あたしは液体をばくんとのみこむ、
頭パーンする
         トンネ            暇 
       では   ル内      渋  余    
      会       で    滞  の  
     都        も ....
真っ黒いその人の手のフラスコから零れる得体の知れないものを
毒であってものみこみたい
唄うように喉の奥をひらいて受け入れたい
凶暴な意味に焼き殺されたい


美しくなりたい美しくなりたくな ....
自宅から追い出されるようにして、予備校の自習室に行く。
テキストとノートを開いて、ノートにテキストを重ねて隠した部分に漫画みたいな目を描く。
いっぱい描く。
目が、というより目を描いてる自分が気 ....
 
僕の頭の上に
女王様が巣をつくった
重みに耐えていると
紅茶の良い香りがする
きっと紅茶を飲んでるんだろう
「まあ、きれい」
きれいなものは誰が見てもきれいだ
僕はずっと
死んだ ....
君のことを、書き表わそうとしてみたけれど

なびく という字が 書けないの。
行って帰るもの
阿呆なお前
嘘吐いちゃだめようと言うお前
ほんとのこととかなにが楽しいのかわからんが
明日になればもう覚えてないことばが
正しく消費されていくのが素敵


スッポンにな ....
わたしの自慰は時にとても静かで
他人の頬の弾力を確かめる為にある人差し指の
爪と肉の間に舌先を押し当てます


これでいいんだ
高速道路は、おりしもの強い雨で、視界もひどく悪い。私はちょっと急いでいたので、追い越し車線をそのまま走ることになる。

120キロ。雨の高速では、あまりほめられたスピードではない。走行車線の方は、 ....
僕が少女のおさない乳房に吸い付くと
その白いあたたかみは、小さなうす紫の頂、口付けたところからメリメリと裂けました
滑らかな裂け目から待っていたようにこぼれあふれたのは
やわらかなビー玉のように ....
いくつもの読点で、あなたを区切って
体内へと運ぶ


元のカタチを、思いだすこともできないくらいに
細切れに、咀嚼していく
小指の爪から、過日の砂が落ちて
潮の匂いがした


 ....
重なった指、ブラインドから漏れた光、第一話、春、終わりの始まり、


さようならカシオのG−SHOCKカシオ以外のG−SHOCK君以外の僕


着席のベルは空襲警報みたい、みんな笑って ....
川の水だらだら垂れ流し
みっともないくらい
あたしの住んでる川はこんなもんじゃない
もっとシャッキリしてて底が見えてる具合のいい川だよ

でも海に入れば一緒だね



川の上流れてく ....
簑田伶子さんのおすすめリスト(295)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
真面目なあの人を笑わせたい- ふるる自由詩9*20-9-19
初雪- たもつ自由詩1017-1-30
庭を散布する- 本木はじ ...短歌212-8-18
夏草/地球を半周するくらいの確かな意思で- umineko自由詩8*12-8-2
1,2,3d-display- しもつき ...自由詩912-5-1
最近読んだ本いろいろ- ふるる散文(批評 ...2*12-1-18
窓ふき- たもつ自由詩10*11-10-19
回転しない木馬- たもつ自由詩1711-10-18
Magic- umineko自由詩19*10-6-27
MOTHER- あぐり短歌6*10-5-4
りんご飴- とうどう ...自由詩15*09-9-4
セックスの夢- とんぼ自由詩1008-11-29
白昼夢- しもつき ...自由詩30+*08-11-14
シャイン- 石畑由紀 ...短歌608-7-11
静けさを測る- rabbitfighte ...自由詩37*08-6-29
思春季- 本木はじ ...短歌2208-4-5
proximity- こもん自由詩708-3-31
そういう- 因子短歌2*08-3-28
都会_四首- ピッピ短歌808-3-28
無知蒙昧- 因子自由詩5*08-3-27
私より偉い- 因子散文(批評 ...3*08-3-26
景色- たもつ自由詩1408-3-26
名前もしらない- 因子自由詩1*08-3-26
月とスッポン- 因子自由詩1*08-3-25
自慰- 因子自由詩3*08-3-24
チェイス_インザ_レイン- umineko自由詩7*08-3-24
乳房- 因子自由詩2*08-3-22
カニバリズム- 望月 ゆ ...自由詩43*08-3-22
【短歌祭参加作品】肺病み- しろいろ短歌14*08-3-17
川の水だらだらたれ流し- 因子自由詩6*08-3-16

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