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窓を開けた瞬間
朝一番の風は
薄手のシャツを抜け
眠気交じりの肌を
下から上へとナゾルように吹いてきた
頬から
首筋
うなじへと
同じ風に包まれてゆくのをそのままに
まだ整えてい ....
季節は一冊の本にまとめられ
秋の頁をめくりながら
月明かりの下
あなたの言葉を
思い返すのです
秋の頁はとても長く
多くの言葉で
埋め尽くされているはずなのに
めくってもめくっても ....
いちごのようにあまい
つやつやした唇と
きらきらまるい
ぶどうのような瞳と
ほんのりももいろ
ふっくらした頬と
今が
みずみずしい
あなたのそれが
恋を知る
れもんのにおいを
かぐわせて
....
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