初夏の雨音が
私の心に届く

あなたの優しさのように
私の心に届く

朝はまだ来ない

薄暗闇の
水槽に潜む小魚のように
私は夜具に{ルビ籠=こ}もりながら

ひとり
初夏の ....
糸を引き千切って
逃げた先は
箱の中

私が生きられるのは
結局 制限された世界

幾千もの言葉を並べても
それは誰もが辿ってきた跡

あたしだけが
知っているものなんて
きっ ....
軽い閉所恐怖症のようなもので
眠るときは 少し窓を開けておかないと眠れない。
ひどく疲れて深い眠りにつくとき以外は
夜中に目覚めて 誰かが閉めてしまった窓を 少し開けなおす。

寒い時期でも ....
いっこうにかまわないよ
赤唐辛子まるごとでも
肉厚のにんにくひとかけ
適当に刻んで
汗ばんだ体温で茹でるスパゲッティ
沸騰する茹汁の泡々
鍋に浮かぶひとかたまりの雲に
見入ってしまう
 ....
裏庭のトマトをもぐようにわたしはわたしになまえを
いくつもつける
(たとえばフランチェスカ、など)
そこにいるわたしテーブルのうえのわたし
わたしがすでにいないところにいるわたし
テーブルの ....
ゴンさんのおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雨音- いわぼっ ...自由詩103-7-26
現実- 自由詩203-7-22
閉所恐怖症- 小太郎自由詩403-7-21
ペペロンチーノ- 野島せり ...自由詩803-7-10
テーブルのうえのフランチェスカ- なを自由詩3203-6-18

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