不安のコートを身に纏い
不可思議な街を闊歩する
出来そこないの街角で
偶然の出来事が僕達の人生を
決めてしまう
明日出会う人は
今何してる
それでも不安のコー ....
ふと 夜に出れば
中天に 月 あかるく
なおなお 夜 くらく
また 夜 さむく
何者が 見上げる月か
何者を 照らす月か
一度だけの いのちが
それでも ここで
どこにやり ....
今日の仕事は うさぎだった
陽気なピンクだ
道行く車にいっぱい手を振ったよ
振り返してくれる人は
みんな笑顔で
おいら、ちょっと
幸せを振りまいた気分。
....
幸せだよ
恵まれてるよ
わかっているよ
だけど いまのぼくには
「満たされない」なんて言葉が
一番しっくり来る気がするんだ
罰当たりだよね
虹を渡すのは、雨の純真であるように
雨を放すのは、空の配慮であるように
空を廻すのは、星の熱情であるように
やさしき担いごとは満ちています
あなたを求めるわたし ....
いつもより早く目が覚めたので
まだ薄暗い庭へ出ました
体に沁みこんでくる空気が
私をここから救ってくれるのだと
そんな気がしました
空中を飛ぶ小鳥を眺めながら
なぜ人間は飛べなくなった ....
いま、ここでできること
わたしのなかの
もう忘れた 日々のなかの
灰の底で まだ暖かなものを
はだかの ゆびで つまみ
てのひらのなかで
そっと 吹きかけていくこと
ああ 雨が窓を打 ....
思うに、人生で何かをするということは
鉛筆で書いた文字みたいに
やり直そうと消すこともできるけれど
すこうし跡が残ってしまうし
でも残しておきたいことでさえ
長い間放っておけば
薄くなって ....
ある朝 目が覚めたら
世界が昨日までと違っていることに気付いた
窓の外で鳴く小鳥の声も
カーテンの隙間から漏れる朝の光も
そして私の隣で眠るあなたの存在も
「ありがとう」
そんな言 ....
朝早く起きて
思う事があった
いつも何かを繰り返している
何かを廻らせている
日常?
仕事?
四季?
それ以外の何か
それが何なのかは知らない
でも
続けている
解ら ....
Aに向かいながらBしているようなものたちが
ただひたすらにAに向かい続けているものを
笑うな
ラッシュアワーで疲れたサラリーマンにも
勉強に追いかけまわされてる受験生にも
遊んでばかりのあの人にも
悩みの多いあの子にも
片思いしてるアイツにも
世界中のみんなに優しくなりたい
何のためらいもなく
テレビでは「戦争」が上映中
誰もが無関心に
飛び交う悲劇を
笑い声交じりに見ている
僕らには関係ない
弾が当たったわけでもない
痛みも
悲しみも
憎しみも ....
死にたいほど
焦っている人はいますか?
死にたいほど
悩んでいる人はいますか?
死にたいほど
苦しんでる人はいますか?
きっといるね
たくさんいるね
....