碧い鉱石を
もう、ずっとながいこと
求めつづけて
彼は

自分が
空に渡っていった
海であることを
憶えていない







夕日の熱は
裏切りという罪を ....
あなたのいない春は{ルビ十九=じゅうく}年ぶりです蒲公英も{ルビ白詰草=クローバー}も{ルビ喪色=くろ}             140221


目からではなく
眼から
なんでだようと神様が口を尖らせる
漢字変換機能が眼を選んだのです
私の恣意的な意図ではありません
神様の思し召しと思っ ....
つぎの約束をしよう


どんなに小さなことでもいい
それで明日が約束されるわけでも
約束が約束されるわけでもないけれど


つぎの約束をしよう


約束は絶対ではなくて
約束を ....
ほんの、ひと握り

どの
手のひらにも
負えるくらいの

ちいさな
ちいさな
身の丈で

ほんの、ひと握り

ねがいを載せて
せせらぎましょう

いついつまでも

 ....
まるごとわたし、なつごもり
こんな季節なので
あなたと顔を合わすのもおっくう

真っ盛りに教室漬け
教科書ノート参考書の順で
男子と女子が、かたちもなく
見えない上下運動をくりかえす ....
真夜中に
ひとりで開く小説は
難しさを持ち合わせない
さみしさの入り口、
でした



なりふりかまわず
一途にさまよえたのは
誰にもやさしい夏の日で、

つめたい雨のひと ....
帰り道のパン屋で
硝子越しに覗いては 
ランプに照らされていた 
こんがり丸い窯焼きパンを買い 
紙袋に入れてもらう 
今日は、給料日。 

10回の高級料理と 
たった1個の窯焼きパ ....
その
日没に名前はない

幾重にも
さまよう翼が
無効を告げられるだけ

次々と
帰されるだけ


名もなき標は
明々と燃えながら
あまりに
静謐で

無数の火の粉 ....
つきぬける空の青さにたえかねてアゲハの羽の黒を目で追う


向日葵の迷路で迷っていたいのに背がのびすぎて出口が見えた


けだるさの中の憂いに抱かれようサラが歌うはサマータイムか
 ....
傷つけてる?
って
聞きたいけど

聞いたところで
変わらないから

愛は
かたちのない夕暮れだから

終わりも始まりも
ただ

沈みゆく夕暮れだから
 
 
 
  ....
次女を産んだ 赤十字病院は
母子同室だった

その日は 満月で
ベビーラッシュ

   土屋さんは もう大丈夫よね

そう 看護士に言われて

まんまるの目の大きな新生児は
半日 ....
林道の枯草を踏み鳴らし 
彼は音楽室へ歩む

灰色の壁に 
暗闇の口を開けたドアを入り 
細い通路を奥へ進む

無人の音楽室は広く 
黒板の前に置かれた 
パイプオルガンと椅子の上で ....
できるだけしずかに
水子のゆくえを追いながら
いつまでも駁(まだら)のように
羊にだかれて
いたかったの
なのに
あの日から あなた(わたし)の
放水がはじまっている

あなたはそこ ....
険しくも山を越え遠く獣道を辿るひと。冬枯れたすすき野原に歩き疲れ、ぺちゃくちゃと噛みくだいた米の粕をぺっ、と吐き出しては、また道を行く 。

夢みれば夢を追いたくなります。
街をさまよい ....
おはよー と
おやすみ は

大切なひとと
いい合いたい

おはよー
 
今日も貴方と
いっしょだね

おやすみ
今日も貴方と
いっしょだったね

それだけで
満たされ ....
うんうんと首を縦にふる
なんだか良いこと舞い込んでくるような

ダメダメと首を横にふる
良いことなんかどっか行っちゃって
なんだか悪いことだらけな日々となってしまうような

こりゃダメだ ....
あなたの元に
届ける言葉
心で生まれ カラダを通り
息を吐くよに 指が動いて

あのね きいて と運びます

星は静かに光っています
月は青く濡れています
黒の空はどこまでも

 ....
(三日月
貧乏だな
詩人って
(満月)しょうがないね
詩人だから
月 でも
食おうよ
幻に/眠るから
(夢

半分)





 ....
三千世界の一世界

ぼくと君との前世は

こっちの世界でいうとこの

天使と悪魔の二極化で 天使と悪魔に別れてた

神と魔王を頂点に ふたつの階級ピラミッド  



ぼく ....


誰しもが寝静まる夜中にひとり風呂に浸かるわたし
それは
ぼんやりと黄色い灯りにきらきら輝く夢の粒をみるわたし

薄汚れた鏡に張りついた滴のわたしが不幸に見えるのは、もう一人の ....
君と会うため
黒服を着た 男たちをさけて
繁華街をライブバーへ向かう

半年ぶりに会う君は
また ひと回り細くなっていた

バーへ入り君を目にして
ハグし合う

いつもと同じ
申 ....
今季一号の木枯らし吹き荒れた次の日の朝
あれだけ騒々しかったのが嘘みたいに静まり返っていて
近所の児童公園にはこれでもかってぐらい散り積もった落ち葉

これってプラタナスだよね

比べてみ ....
 今夜は、僕が特に親しみを感じる詩の友が集う忘れ得ぬ日なので、僕が最も大切な{ルビ女=ひと}と出逢った{ルビ縁=えにし}の糸を{ルビ遡=さかのぼ}ってゆくことで、人と人の・・僕と彼女の出逢いの不思議を .... ひとりで生きてゆけるように

おまえはつよくなろうとした

一喜一憂しないように

おまえはいつもひとのために祈った

オレなんかと出会わなければ

おまえはふつうを手に入れていた


日になん千回も ....
めずらしく
たったビール2本で
酔いが足をからませる

まっすぐ歩いているつもりが
どんどん道の
真ん中に寄っていく

ボワンとした視界に
でんとトラックが
踏み切り待ちしている
 ....
その夕刻は
果てなく寂しい金色でした

誰か、
いや、何かに
からめとられたような拙さが
その時ばかりは輝いて
どんなに小さな約束ごとでも
あなたにやさしい髪飾りとなって
わたしは長 ....
まだ読んでるライト・ヴァース関係。
とはいえ、ライト・ヴァース関係の本は前回読んだ二冊しかないので、アメリカの詩ってことで検索・予約しまして、色々借りてきました。

『アメリカ詩の世界 成立から ....
甘えんぼな あたしは
あったかいひと
やさしいひとに
ふれると

ホワンとしたきぶんに
なってしまう

気を全開にゆるしてしまう

たまに失敗することもあるけど
猫の勘はたいがい ....
本当のかなしみを知るひとは
かなしみのあり様をあれこれと邪推せず
涙で濡れた手のひらにあたたかな眼差しを重ねてくれる



本当のかなしみを知るひとは
ひとの過ちをあれこれと論ったりせず ....
銀猫さんのおすすめリスト(3217)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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眼から涙が- あおば自由詩8*14-2-21
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笹舟- 千波 一 ...自由詩4*12-8-15
さまよい- りこ自由詩16*12-8-15
ミスト・ブルー- 千波 一 ...自由詩4*12-8-14
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くれない綴り- 千波 一 ...自由詩8*12-8-13
その白い夏- ルナク短歌712-7-30
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黙想の部屋_- 服部 剛自由詩310-12-24
かくれんぼ- 乾 加津 ...自由詩7*10-12-22
甘酒- アラガイ ...自由詩8*10-12-21
おはよー_おやすみ- 森の猫自由詩7*10-12-21
うんなひと- 恋月 ぴ ...自由詩22*10-12-20
あなたへの文字- 朧月自由詩310-12-19
月詩人- アラガイ ...自由詩4*10-12-18
前世は_悪魔の音楽家- 北大路京 ...自由詩12*10-12-16
ダイヤモンドは朝に眠る- アラガイ ...自由詩6*10-12-15
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獅子座ものがたり- 千波 一 ...自由詩6*10-8-22
ライト・ヴァース雑感_その2- ふるる散文(批評 ...15+*10-8-6
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本当のかなしみを知るひと- 恋月 ぴ ...自由詩42+*10-7-26

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