世界はつながっているというのに
僕はまだその本当の姿を知らない

どこかで争いがおこっているというのに
僕はただ祈ることしかできない


それなのに僕は
まるで赤ん坊のように
泣 ....
底ひ無く
心 沈む
みあげれば あおい闇

青ざめてゆく風のなか
声も無く笑った

雨の夢は白らかに咲く
虹のもと影ろふ立ち姿

底ひ無く
心 沈む
みあげれば あおい闇

 ....
君の為に書こう。
君に向けて書こう。

そう決めて、
昨日一日、
ずっと考えたけれど、
何も書けなかった。

だから、
平凡だけど、
こう書くよ。

お ....
冷たい朝日
蠢く空気
目蓋を閉じ
血を透かし
腕を被せ
闇を抱く

鋭い秒針
溢れる血
体を起こし
身を清め
心の朝日が
闇に咲く
あやつられる
わたしの背中に糸が生えている
よく見ると
足からも
腕からも
糸が生えていて
どうにかすると口がパクパクする
声だけが違う場所にあって
伝えることができない


こ ....
時の住まう所は どこですか
チクタクと
なぜ 音がするのですか

暗くなれない地の中で
目覚めていない
ただ ひたすらなもの

天を知らなくても
地上を知らなくても
風を知らな ....
この足を縫い付ける影すら要らない
手を伸ばしてみても無駄
星になるには早すぎて
この闇の中を歩くのは怖すぎて

小気味よいステップの果て
高い高い空の上
雲も星も関係ない
私は辿り着く ....
恋に臆病になり
傷つく事を恐れ
深く話する事を
ためらう…

心の中では、
知って欲しいと
願いながら…
気がつけば
世間話に花が咲く…

傷つくのが怖い…
自分をさらけ出し
 ....
電池が切れた。
電池は切れていた。

もうずっと前から、
電池は切れていたんだ。

嘘を付いていた、
まだ動くから。
切れてない、
演技していた。

怒る ....
暮れる無人駅に人でなしがぽつり

この街はどこからはじまる杭を打つ

死氷着く 絶海
とはこのこと

一切れはワゴンに乗せられ
て どこかへ

海鼠腸
しはらいうのみになりすます ....
何を忘れたかったのだろう
街に一つしかない小さな駅で
男は窓の外に向かって手を振った
無人のホームでは鉢植えに植えられた
カモミールの花がゆれるばかり
やがて男を乗せた列車が発車すると
駅 ....
入院してる友達のために折ってるのと
その子はちょっと淋しそうに

鶴を折っていました

それを手伝おうと
わたしも折ったのですが
できあがった鶴の
羽を広げようとしたとき

その子 ....
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