閃光と爆音が果てしなくつづく
長い長い夜だった
終戦前夜の静かな港町に
これが最後とばかりに
ありったけの爆弾が落とされて
夜空はまるで夕焼けのように
真っ赤に染まったという
....
8×8=64
64本も キメたら どこまで飛べるだろう
8×8=64
発破みたいに ブッ飛ばして
8×8=64
64歳まで 生きてるかな おれ
8×8=64
....
全ての人に大切な愛だって
手に入らないこともあるじゃない
適当に感動して一日を潰した私
何もないのに無理やり泣いて
声が枯れたら
また日が暮れた
同じように過ぎていく時は
数 ....
流木が燃えている
岸のかたちに沿い
浮かぶように燃えている
遠い夜のかまきり
終わらない光を狩り
たたずむひとつの魂を照らす
たどりつけない梢の火が
月の左 ....
俳句とは、基本的に5・7・5の17音からなり、
季語が入らなければならない。
と、たしか学校で教わりました。
が、現代詩フォーラムの投稿作品を見ていると、
季語の入ってない俳句が多いのに、 ....
入院してる友達のために折ってるのと
その子はちょっと淋しそうに
鶴を折っていました
それを手伝おうと
わたしも折ったのですが
できあがった鶴の
羽を広げようとしたとき
その子 ....
目醒めて夢をみたのか
夢のなかで醒めたのか
ともあれ俺は夢のなかで
不意に見出したのだった
油絵具でかっきり描いたような無人の街と
そこにたたずんでいる俺自身を
夢なのだから飛べるはず ....