わたしは半分
半分しかない
上手く言えない
だって半分だから
半分しかないから
上手く歩けない
上手く息ができない
上手く泳げない
いつも悲しい
君の背中にある八番は
誰がつけたというのか
躍動する大腿筋
身体から溢れ出していく汗
すべては君そのものだというのに
ただセンターとだけ呼ばれ
どこまでも白球を追いかけてく
スタ ....
荒くれた土壌の上に生え
強すぎる太陽の光を浴び
支えとする棒すらも倒れ
葉さえ虫に食い破られた

生きているのが不思議な状態で
自分の生命力だけを頼りに
生きていこうとしている
けど
 ....
唇で、
嘘をついて、
君の中に、
忍び込む。

舌には舌で、
指には指で、
嘘をついて、
君へ、
滑り込む。

甘い汗、
舐めて、
蜜。

吐息、 ....
目眩のような雨が降り出した。
六月のある日、窓の外を眺める夕暮れも近い時刻、私はふと空を見上げた。


幸せだ。ふと口をついた言葉に息を呑む。
本当にそう思うの?自問自答しながら部屋をぐるぐ ....
寒い風が吹く季節の中

あなたとわたしはこの場所で

互いを知り

震える手をにぎり合い

互いのぬくもりを抱きしめあったね

とても凍えそうな夜だったけど

わたしはあなたの ....

 ぎたあたりのガードレールに腰を下ろした。
  クルックー クルックー
 コンビニ。ラーメン。焼肉。信号。極真豊島支部。なにかの会社。クリーニング 喫茶 店 ラーメン コンビニ ラーメン ラ ....
ほら、見てごらん
無数の蛍  
無数の蝶々

せっかく部屋を暗くしたのに

ほら、見てごらん
僕らはすっかり取り囲まれてる


吐息、ひとつ
(甘く、美味)

喘ぎ、ひと ....
木葉からもれる独り言を浴びる
風は羽をからかいながら、

ツートーンの一瞬

鳥が夕にけたましく鳴く
寒冷に順応できず
やがて
命を奪われかけて
それゆえ
灼熱


灰と 火柱と 黒煙と


好き好んで
化身となったわけでは無いのに

ただ
寒さに耐えられず
ただ
冷た ....
針はやがて
真っ直ぐに
体に 落ちて

朝は はじまるんだろう

道に ふさわしい風が
崩れた後を 戸締りする

大切なものは 隠され
破けないものは 消した

時刻は
 ....
手に手をとって

風に陽に

戯れて咲く
あてもなくふらつく夜の地下道
家の無い汚れた列が うようよと 笑ってる
バケツに入った配給の{ルビ雑炊=ぞうすい}を待ちわびて

地上への階段を登る
雨に濡れた新宿ミロードの傾斜を
危う ....
間の悪さ 前世の因縁、掃き捨てて
        わたしと恋に おちてください

「今だけは」 一言だけが 君の恋
        わかってるフリ 気づいてないフリ

奥底に 過去形で ....
真夜中のとばりに一人きり
風の音に目を覚ます
横に眠っているはずの君は
ここにはもういなかった

君は私の右腕に頭を預け
その髪の匂いに微睡んだ夏
あれからいくつもの季節が過ぎたけど
 ....
月影とタブの樹が戯れる
静謐な真夜中のパーティー
白いガーゼを払いのけて
そっと そっと
足音を忍ばせておいで
そう 裸足でそっとだよ
誰にも内緒のパーティーさ

「死にたい魚」
 ....
このおもい 恋と呼ばずに なんと呼ぶ

このおもい 人は未練と 言うのでしょう

このおもい 呼べど呼ばねど 恋だった

このおもい 恋というには 重すぎて
このおもい 愛というには 苦 ....
(以前書いた即興短歌。2001〜2002)



催涙ガス食らったみたいに笑いながら泣く君見て笑う僕

目の前で起こったことではない あれはテレビの中 あれは11日

名も知らぬ野花を ....
彼の心がすき
恥ずかしくて愛しいから

彼女の心がすき
楽しくて笑顔になるから

貴方の心がすき
優しくてあったかいから

自分の心がすき
って言えたらいいのに
その時 私は恋をしていた
好きな彼が眼の前にいて
その無邪気な笑顔は 私の胸を締めつける

彼の打ち明け話とは 苦痛極まりないもので
そうね、彼女は女同士でも信頼できる
などと私に言わせた ....
青春から春を取ってしまって
絶望の青しか残らなかったのさ。
果たして夜は来るのだろうか。
僕のイメージはほこりをかぶったまま闇の中にほおむられている。そして、君が、好きな誰かへの感情も、きっとそうだ。なぜなら、ここはネバーランドじゃないから。

世界の中 ....
22年間詩なんてもんは書いたことなかった
というのは嘘だ。

こんなことがあった。高校生の頃の話。

一年間の間に何度も、担任が 「次の作品展どうする?」と聞いてくる。
私は 「今回は、見 ....
街の箱

そこで遮断機は間延びした挨拶をする
走り出した少年は億劫な表情で振り返る
無益な背中へ 罵声を上げるかも知れない
少年の背後でにじむ夕暮れは
街を陥没させ、
「磔にされた。」
 ....
ギターが
なりひびく

ギターが
なりひびく

ギターが
なりひびく

ギターが
なりひびく

ギターが
なりひびく

地下1Fの五叉路で。
写真立てには何も入って ....
公園の芝生に腰を下ろして
君と他愛も無い話をしていると
右手の甲にそうっと蟻が這い上がる
私は無表情にその蟻を一瞥し
左手の親指の腹で静かに潰す

目の前には無限のような緑
足下は歩き慣 ....
ゴミ箱の中にはピンク色のコンドーム
先端の方には濁った白い液体
朝起きて一番最初に目に付いた物が
そんな物であることに僕は小さく舌打ちをする
隣であどけない顔で無防備に寝ている女と
昨夜の彼 ....
midoriさんのおすすめリスト(57)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
わたしは半分- チアーヌ自由詩1305-7-17
センター- たもつ自由詩1405-7-16
恋人へ- 魚骨堂自由詩2*05-7-13
「_君は嘘を。_」- PULL.自由詩6*05-7-12
幸せのにおい- Ree.散文(批評 ...205-7-11
心から愛するあなたへ- 淀君自由詩4*05-7-8
ジジ- hayasakaakir ...自由詩305-7-6
夏の虫- 千波 一 ...自由詩9*05-7-4
夕涼みの色- ふく携帯写真+ ...5*05-6-30
サラマンドラ- 千波 一 ...自由詩11*05-6-28
かぜのうた- 砂木自由詩15*05-6-16
三姉妹- こしごえ携帯写真+ ...7*05-6-15
心ノ種- 服部 剛自由詩6*05-6-13
それも愛だった- 逢坂桜短歌4*05-6-12
私の横に今いない人- 快晴自由詩11*05-5-31
死にたい魚- 魚骨堂自由詩205-5-29
このおもい- 逢坂桜川柳4*05-5-27
保存用- いとう短歌405-5-11
こころ- 神音自由詩605-5-2
恋の時間- 自由詩7*05-5-1
浪人生の独り言- くしゃみ未詩・独白5*05-4-23
人が待つもの_3- チャオ散文(批評 ...4*05-4-18
22年間_詩なんてものは書いたことなかった- 散文(批評 ...11*05-4-1
街の箱- プテラノ ...自由詩5*05-1-23
未来にむけて- 角田寿星自由詩404-12-19
- 快晴自由詩8*04-9-7
ピンク色のコンドーム- 快晴自由詩6*04-6-24

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