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朱色の雲が
いまだ蒼さの残る空に
虹を想わせる
嗚呼
今日は
こんなにも惜しく思う夕刻の空
地を這い回っていない時
君と見られたらよかった
飛んでいけるだろう
その色の中に溶けて ....
ザーザー
雨のすれ違い
(仕事ぬきで)
こんど
飲みに行こう
本気にしてね
とりあえず
内緒で
うむ
深い意味も
軽い気持ちもないから
気が向いたら
よろしくね ....
いまは
稲刈りが済んでも
束ねられない藁束が
三十年ほど前には田んぼの隅に
何十と積まれていて
秋には
それが子どもの遊び
それで基地を作った
床を敷いて
階段を作って
壁を囲んで ....
老人が早起きして
安心して散歩できる朝であれ
空が明けたら
諸悪はすべて潜みなさい
お巡りさん
おまわりなさい自転車
時速15?で
派出所に
パトロール中なんて看板は
意 ....
満月は
あしたから
だんだん萎んでいきます
わたしの満月は
いつだったんでしょう
月は
また膨らみますが
わたしは
もう膨らみません
子どもじゃあるまいし
....
ふたりで
東京に行こう
と
約束しあったのに
わたしは
夢の切符を
破ってしまった
紙くず
のように
あなたは
瀕死の笑顔で
わたしを
赦す
だけど
そのとき
わたしは
....
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