よかれと思ったことをしてブルー
ト
タトン
タタ
雨が大気にあふれ出す
地は吸い込んで
水流が闇にあふれ出す
ヒトはみな小動物
家のなか
葉陰の小鳥たちの夜を案じ
明朝の我が身を気に病む
石くれになる傘の中
....
夕方は落ち込んでいたけど
救いの電話が来た。
皆に嫌われているのかな?と言ったら。
たまたま都合が悪かっただけさ。と言ってくれた。
今夜はご機嫌
明日はポッキーの日
そして介護の日
....
コントラバスを弾いている人たち、
うわごとのようにつぶやいていた
「おやすみなさい、おやすみなさい」
「しあわせは耳をぼんやりさせるのですね」
....
人に必要とされたいって
思うことってあるかい?
誰でもいいから
誰かから熱烈に必要とされたいって
誰でもいいから
誰かから本当に必要にされたいって
思うこと ....
煙草をすっている間考えたんだ
天気の良い日ばかりでは無い事を
世界はちょうど良い硬さでバラバラにならずに済んでいるが
手綱を緩めたら僕をおいて走り去ってゆくことを
ちょうどバランスのと ....
僕のこころは
いっぱいいっぱい
君のこころは
いっぱいいっぱい
世界のこころは
いっぱいいっぱい
また一粒
零れ落ちてゆくよ ....
なんでもない詩人たちがけっこう好きなのです
ごく私的でもよいのです
ときに詩的でさえなくとも
ぼくのちっぽけな世界をあたためてくれる
ひとひらの言葉たちがたぶん
ぼくがなんとなくたいせつ ....
フフフンノフン〜
ジャバジャバダバダ〜
ムチャ〜チャシソレ〜
ポケットの中から何やらハミングが聴こえてくる
携帯電話が通話中になっており
お爺さんらしき人がそれはたぶんお風呂に違 ....
子供にとっての問題は、大人のわがままであることだろう。きっと全ての人間には、ありのままであることが確かな感覚なのかも知れないと思っていた。
アボカドが空を飛んでいるのを見たことがある
ひゅーほーって鳴いて飛んでいる
アボカドの鳴き真似をしてみるがなかなかむずかしい
ひゅーほー 言葉にすれば簡単だが
厳密にはひゅ ....
今しがた
ひとつの詩を投稿したのですが
後から湧き出てきた
良心の呵責に
削除してしまいました
ロシアの宇宙船が落ちてくるという
ニュースに思わず笑ってしまい
皮肉った詩らしきものを書い ....
本は絶対に怒らない先生
解らないのを怒らずに
読み返しさえすれば
何度も根気よく教えてくれる
だけど絶対怒らない代わり
間違っていても正してはくれない
それは生きている先生じゃないと
....
作 ゆうすけ
ぼくはぜんあくにしばられずに、
いきていきたいです。
ぼくのおとうさんはせいぎのヒーローでした。
マントのかわりにはいいろのせびろをきて、
ぼくをたたこうとするおか ....
何度も曇るガラスを拭いています
何度も涙を拭ってます
さすけね 人前では強く生きています
さすけね 一人でも強く生きて・・・います
さすけね 他の言葉を捜索願い
さすけね それしか見 ....
わたしたちより古株で
わたしたちより広い範囲に
(未知種)として一括りされる
名もない虫がいまもずいぶんと生き抜いている
らしい
Gという
まことに理論的な空間で
アドレス武 ....
起きるのに
ちからはいらない
仮想と現実のライラック
ひろがりさざなみあう窓辺で
けだるさふくらむカーテンとすこしの
日のひかり
笑い声が怖い
と生まれる七つのせかい
親切が痛 ....
真っ白な紙をたくさん束ねた
大きな自由帳をもらった
どんな色を使ってもいいけれど
必ず自分で決めなさいと言われた
罫線もマス目も何もない
分厚い自由帳をもらった
どこへ持っていって ....
街に出ると
街に溢れているひとびとが
数で私に問いかけてきます
あなたは誰に会いたいの
図書館に行くと
きちきち並べられている本たちが
さらに無言でたたみかけて来ます
あなたは何が読 ....
雨の日のヤマネ
からつむり
生まれたばかりのアメフラシ
カマキリ
なんの夢を見てるのだろうね
ぱたぱたする
そのしっぽのその下に
小さな太鼓でも置いておこうか
おいで
秘密基 ....
濃いほうのお父さんの
ガハハな笑顔もいいけど
やっぱり私は
うすいほうのおとうさんの
静かなほほ笑みが好き
声に出して呼ぶと
両方振り向いて
うすいおとうさんが
所在なさそうに下を ....