また自分で決められなかった
自分で決めたふりをして
抹消した
抹消したつもりが
消えていなかった
失敗ばかりが目立つ現実を
なんでもない事なんだと
笑って誤魔化す
いったい
....
どうしようか
どうしてしまおうか
人のことなんてどうでもいいよ
所詮人のことなんだからさ
気にしないようにすればいいんだ
ちょっとした嫌な気持ちも
遠くへ消えてなくなるさ
あとかたも ....
誰よりも強くて
誰よりも優しい君
だけど
ほんとは
誰よりも弱くて
誰よりも脆かったんだね
そんな君に気づけなかった僕を
今更 許してなんて言わない
だから
これからも傍にいて
....
わたしがむやみに数えるものだから
蛍はすべていってしまった
わたしが思い出せるものは
ひとつ
ふたつ
と
美しい光
いつつ
むっつ
と
美しい光
けれどもそこ ....
その先で揺れる涙が醜いので、
と睫を全部抜いてしまった
そんなのは嘘である、ただ
睫まきの使い方を間違えて
ひっぱっただけだ、それだけだ
片方だけではずるいので
考えたあげくこっちも・・・ ....
このまま歩き続けたなら
泣くのをやめて歩き続けた先に
ホントの 君に 会えるかな
震える指先
触れたがる 指先
流れていく涙で
君を渇望する心 潤して
本当 ....
笑い声のある部屋
日曜の午後
ひとりでいること
テレビは消して
あってもいい時間
なくてもいい距離
ときに気持ちは
青い空
....
一人は嫌だ
落ち込んでるときに 励ますのは自分だから
一人は嫌だ
うれしいことがあったときに 喜びを分かち合うことができないから
一人は嫌だ
誰も愛することができないから
寂し ....
おまえの愛する愛の形さえ
いとおしく見えるものじゃ
つまりは愛じゃ
箸ではぁとをつつく仕草すら
いとおしく見えるものじゃ
それも愛じゃ
そうなのじゃ 愛なのじゃ
愛は地球を救うのじゃ
....
湖色したアイスクリイムを舐めた舌
彗星の下 差し出し
知覚というよりも受信
送信というよりも狂信
歳を経た自分への遺言状
枯葉竜巻に投げ込む
落ちる
それは朽ちるか
宅 ....
コップ半分の水の話があるやん。
半分もあるのか?。
半分しかないのか?。
ってやつね。
むっちゃええ見方やと思うんよ。
ものは見方しだいで、味方になるんよ。
世界中 ....
手をつないで
深いところまで、いってしまった
引いてゆくまにまに
記憶の砂がすれあっては
かすかに音をたてる
ノートブックの波に
毎日つづった、日記
夕立ちをよけて、キスをして、 ....
パーッと行こうよ
と言いながら
道に倒れて男の名前を
叫んでみた
冷たい男が好きなのは悪い癖で
妙に愛されるとすぐに飽きちゃうから
不幸なのは当たり前なの
同情しなくていいよ
と言いな ....
二度と会えぬと言われれば
一目会いたくなる心
開けてはならぬと言われれば
開けたくなるのが恋心
見てはならぬものをみて
悔やんでみても時遅く
一目散の帰り道
命からがら逃げながら
ぶど ....
負けず嫌いの星は
人生の戦争を毎日
ときどきささやかに勝利しながら
夜になると死んだように眠りにおちる
熱く眠れない夜は
電話をかける
この間贈られた
ロダンの彫刻の ....
六畳の窓から見上げる四角い空には
何も映らない・・・
四角い壁に囲まれて
あるものは四角いモニターに映される
無限に広がる狭い世界
くだらない世界の住人となった
その日から世界は6畳一間と ....
午後
眠っていた蛾が
黄昏
翅を開き
きいろい燐粉がぱらぱらと
落ちるに任せる
音もなく
街灯が眠そうに
点きそうで点かなかったり
チ、チカ、カチッチッ、チッ
春だ ....