私小説というものがほぼ死に絶え、小説はエンタテイメントとして書かれ・読まれ・消費されるものになって久しい。それに対して、詩というものは、未だに“私詩”とでも呼ぶべきものが大半を占めているように思える。 ....
東京少年
空を見上げる
星が見えない新宿の夜空
僕達は 吸い慣れた煙草をふかして
何時も通り どんな通りだって
みんなして練り歩いていた
東京少年
空を見上げる
星が瞬く世田谷の夜 ....
何時も持ち歩いているCDプレイヤァ
ひとつだけ不満があって それは甚だ迷惑な事なんだが
最大音量に限界があるんだ
イヤフォンから流れる最大音量に慣れちまって
どんなに頭を振っても あまりハイに ....
おはよう
で、今日も誰かが溶けていく
それでも、空を見上げることを止められなくて
いつの間にか、あちこち穴だらけになっている
使い古しの気持ちを手紙に残して
あなたもすっかりと溶けて ....
色エンピツのセットを開けると
母さんは黒い色と並んでいつも一番長い
そして一番きれいだ
こんなきれいな母さんを使うわけにはいかないから
やっぱり母さんは一番長い
バカ男さあ、昔、母さ ....
天動説の子どもが増えてるらしいのですが
それはまったく自然なことです
地球が回っているのだとしても朝が来るのは退屈なのですから
僕はお布団で魚になって
箱舟に乗ったかあさんとはなしをします ....
小羽さんのおすすめリスト
(6)
タイトル
投稿者
カテゴリ
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日付
詩と“私”を切り離せ。
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大覚アキ ...
散文(批評 ...
61*
05-7-13
東京少年_(皆のウタ)
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虹村 凌
自由詩
12*
05-3-31
生きる事は_日々の告白だそうだ・改_(みんなのうた)
-
虹村 凌
自由詩
4*
05-3-30
水溶性の、誰かの
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霜天
自由詩
29
05-3-29
家族(母さん)
-
バカ男
自由詩
25*
05-3-22
天動説の子ども
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窪ワタル
自由詩
22*
05-3-9