「ひとを殴るって、
 どんな感じ。」

リイは変な女。
いつだって変な女。
いつも変なことを訊いてくる。
いつもおれにばかり訊いてくる。

「楽しい。
 ....
彼は
あたしが寝た頃にいつも電話をしてくる
きっと
人が一番寂しくなるような時間に

事故からまだ半年
彼はよく将来のことを話す
そして吐き捨てるように過去を話す
あたしに脅しかけるよ ....
そんな二千年も前のこと
俺にわかるわけないだろう?

昨日のことも覚えてないのにさあ

まあ
あれだね
きっと今頃は
どこかの村民センターの下あたりにあるね
せっくすの意味を知ったのは、
煙草を覚えた日だった。
せっくすの女が吸っていたのを、
もらってはじめて吸った。
だけどはじめてせっくすしたのは、
その日じゃな ....
青空が、気持ち良くて。

飛び出したんだ。


さぁ、掴まえにいこうか。
メモ帳

新規開店のはずだった

開かれたメモ帳を
ぎこちなく
クリックしてから
今朝の予定を書き殴る
殴られて
痛いから
メモ帳は泣くんだよと
巫山戯ていたら
遅刻するよと
 ....
もしも詩が書けなくなったら
家族にも友人にも行き先を告げずに
ひとりで旅にでも出よう

もしも詩が書けなくなったら
滴り落ちるような真っ青な空を眺めて
言葉に置き換えずにそれを受け容れてみ ....
彼は混ぜるな危険と言う注意書きを無視して
オレンジジュースと牛乳を混ぜた結果
真夜中にオオアリクイがやってきて
耳の穴から脳みそブチュルブチュルされて
あっと言う間に死んじゃいました

粉 ....
(でっかいのが、死んだ。)

風殺すようないかり肩に丸刈りの白髪頭乗せて来るのは あれは
ロブス 漁師で 工房の隣の教会の管理人だ
逆光でも分かる お調子者の いつものいたずら ....
いつまでも気付かなければ良かった
と思うことがある
熱帯夜の寝苦しさに目をふと覚ますと
わたしの知らないおとこのひとが
わたしの横で寝ていて
二つ並んだお揃いの枕と
ふたりで寝るには狭いベ ....
雨粒に濡れる蜘蛛の巣
行き交う車のワイパーは
静かに動いている
食べ残しのとうもろこしを卓に見
私は夏の訪れにについて
思いを巡らす

齢を重ねても
全く同じ夏は来ない
ただその ....
ジンジャーエイルでいいです
知ったかぶりして注文したら
それはどんな味がするのかな
一杯回してくれないかね

亡くなったお祖父さんに冷やかされた

お祖父さんは
お酒が好き ....
身分証作るのに要る身分証

mixiの日記で嘘をつく私

弟に他人行儀で呼ばれた日

お兄ちゃんと言ってくれた知らない人

俺の家と教えられたのが彼女の家

寝たまんま仕事ができる ....
自分が投稿したものたち、も底し木にしてやりましょう。

ポイントコメント欄ではなくて、本文をまずチェックしたましょ。

見直しスレば分るよな、打ち間違いや誤変換。

自分が投稿した言葉たち ....
赤ちゃんが乗っています
世間でステッカーがはやりはじめると
和泉町3丁目にある零細ステッカー会社の社長はへそまがりだから
赤ちゃんだけ特別扱いするのはおかしい と言い出し
次のような亜種をどん ....
こけこっこーで、
お目覚めっぽ。
お天気晴れたら、
お散歩っぽ。

窓の向こうを、
ちょっこり覗けば、
お外はとっても、
ご機嫌っぽ。

おべんとおむ ....
古文書の秘密を 全て暴いた後で
ヴァニラエッセンスを
二滴ほど、手首にふりかける

この狭い部屋でなら
十分すぎるくらいに

知らないうちに生えてきた
よれよれした無精髭にも
愛着が ....
机から乗り出して、君の姿を探します
机の角に私と君の相合傘
君の背中に私の顔が映っている

目を合わせてみようか?

そらされる恐怖が脳裏をよぎり
何もできない私が此処にいます

こ ....
幹さん、
どうでもいいですけど
高円寺のキャバクラで詩人っていう名刺配りまくるのはやめて下さいよ。
大将二号店で2本目のつくねをほおばりながらキムがつっけんどんに言い放った
どうでもいいけどキ ....
降りるんだ
地上へ
見せかけじゃなく
水面下へ
沈むなら羽田沖
沈めるだけ
沈んで


10月は過ぎ
11月は過ぎ
手には
しなびた無花果


怒りが必要だ
チダマ ....
正月に日本酒を飲みながら詩を書いていたら
火曜日に詩を教えているキムからskymailがきた


「幹さんやばいっす、オレ犯罪犯しちゃいそうです」
『ちゃんと詳しく説明してミソ』
「ちんこ ....
(下記の文章中には話の流れ上、性的な表現が多数含まれます。18歳未満の方はご遠慮頂いた方がいいかもしれません。)

 今から15年も前の話である。
 私はその頃、大阪の堺市にある大病院の研修医を ....
いつからか夢見ることを遠ざけたのは
それが大人になることだと教えられたからではなく

身近な現実を見つめれば
それが大人になることだったからでした



忘れ去られた銀河ステーション
 ....
そんな関係
許される許されないの問題じゃなくて
そんな関係になろうよ
命を預ける預けないの問題じゃなくて
そんな関係になろうよ

眠りは死に近いらしい
昔のモノカキが言ってたんだ
死に ....
つきあかり テラサレテ 何ほどの コワイモノトテ さらに なし 。        僕と友達

毎日 日が暮れるまで遊んだ
あちこち探検して
いろいろ見つけて
お腹抱えて一緒に笑ってた
時々 喧嘩した
傷付ける事言って
傷付けられる事言われて
結局すぐに仲直りした
 ....
それが誰なのか、
記憶を探れば出てくるが、
誰が誰であったか、
この部屋では関係ない。

窓の向こうに手を伸ばそうとも、
扉の向こうに声を掛けようとも、
ひとつも ....
  大きな

大きなひこうきの音から
しゃがみこむように耳を小さく

  白い

白いかべはよく見ると
模様のついたわたし

  眩しさ

眩しさなんて風にかくれた
午後が終 ....
列車は橋の上を走っていた 
海を渡る

私が見たのは真下に広がる汚れた海

あなたが見ていたのは
遠く遠くの水平線
 今週の新作です。

 と、はちきれんばかりの顔顔顔で言う

 フォゥーッ、と言う男 なんじゃそれ

 新作は俺の行動をタコのように縛り、しがらみ

 新作で時代先どった感覚ウ 殺気立 ....
完食さんのおすすめリスト(99)
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赤ちゃんが乗っています- haniwa自由詩81*06-3-10
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芳香ホライズン- 仲本いす ...自由詩306-1-31
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