中学生のころ
わたしはメガネっ子でした
似合うメガネっ子ならよかったけれど
かなしいことに似合わないメガネっ子
かなしいメガネっ子

コンタクトレンズが
こわくてでもほんとに視力がわるく ....
僕は欲望と言う名の宅配便で
君の食卓に差し出されたタマネギ。
だから、君の良く手入れをした
ぞくぞくするほどに
ネイルアートが良く似合う、
白くて長い指先で
薄皮を剥がされてみたい。

 ....
悪しき手に触れられることなく
 その卵は
  産み堕とされた


卵は安らぎの温度の中で
 夢を見て
  眠っていた、

いつか目覚めれば消えてしまう
 淡い夢を
  ちいさな身 ....
いつだって
君はその場しのぎで生きている
辻褄合わせに行き詰まると
多段式ロケットのように
それまでの人生を切り離し
昨日までの生活
昨日までの人間関係を
リセットするかのように生きてき ....
わたしは、ほんとうは楽譜なのです
と 告げたなら
音を鳴らしてくれるでしょうか
指をつまびいて
すこしだけ耳をすましてくれるでしょうか
それとも声で
わたしを世界へと放ってくれるでしょうか ....
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