風来の四季が如何なるものか
玉響に滲む光
何人をも詠わせる薫風
筑紫恋しい蝉法師の鳴く声
月冴ゆる日に舞い散り踊る紙吹雪
詠い人を饒舌にさせる風月よ
其れよ ....
花は美しく
どんな世界をも完成させます
花は清く
失った物の美しさを
思わせるようです
花は明日枯れるので
一層美しくありたいのでしょうか
その
脅えるように開いたつぼみは
わた ....
錆びたネジがぎゅっぎゅと鳴る
ぼろぼろとクズが落ちて
今日も
切れ味の落ちた
ハサミでぎしぎし
茶ぱけた髪をぎりぎり落とす
歯軋りのキミの上には煤けた天井
湿気た部屋に
コ ....