すべてのおすすめ
好きな男の子が悲しんでいるというのに
わたしは何もしてあげられない
せいぜい裸になってあげるくらい
好きな男の子はわたしが好きなだけで
わたしを好きではないから
あまりうれしくもないだろうけ ....
和美が明日の本番用のキューシートを作っていると、ディレクターの竹本が取材から戻って来て大声を出した。
「なんだよこれ?」
和美は竹本の大声には慣れていたけれど、それでも、
(デカイ声出すなよバカ ....
爽やかな日曜日
朝からお洗濯
はりきってお洗濯
お洗濯は大好き
がらんがらん
洗濯機が回るところを
見ているのも好き
暇だから見てるんじゃないよ
暇じゃなくても見ているの!
ごしごし ....
とても寂しそうに立っていたから
声をかけられなかった
檻の中
100センチの
ペンギン

タイミングが全て合ったら
結婚しましょう
氷の上で

夕方の風は冷たくはないの
ぬるいの ....
勝手口を開けると柿の木が青空にそびえていた
白い入道雲がゆっくりと動いていた
戸を開け放ち
時折それを見上げながらわたしはササゲの筋を取る
ざるにはササゲが青々と積まれて行く
指先にササゲの ....
舐めて治す
生で食べる
裸だ
生殖のために交尾する
こどもを育てる
親の顔は知らない
生きるために殺す
悩まない
日陰で眠る
どうかわたしを救ってください
救ってくれますか
わたしの言うことは全部嘘です
だけど救ってくれますか
大きな音がわたしを襲います
遠くから大きな音が今は小さく
聞こえます
あなたはわたし ....
土曜日の夜ダンスフロアには見慣れた常連の男の子
何をやっている子なのかは知らないそんなことにはあまり興味ない
ビール片手にしばらく眺めてる今夜はどの子と遊ぼうかとぼんやり考える
一夜の恋人を探し ....
「これあげるよ」
図書館の庭で偶然出会った少年
名前は最後までわからなかった
夏休みはほぼ毎日図書館に通った
自転車で5分
他に行く所なんかなかった
市立図書館は涼しく
毎日毎日延々とビ ....
青い空
白い雲
かんかん照り
山の緑
田んぼの黄緑
風で稲の葉が揺れる
白い幟
神社では黒光りするお稲荷さんが
触れないほど熱くなっていて
崩れそうな鳥居の下を
坂道なのに走って
 ....
わたしは雑誌を読む
そこにはこう書いてある
「180度のオーブンで焼いたラザニアを人肌の温度まで下げ、
髪に満遍なく擦り付けて洗います。そして、ラザニアをよく洗い流した後、
ホワイトソースを塗 ....
1メートル50センチの
大きなトカゲが
突然下を向いて
ごぼっごぼっと吐いた
緑色のドロドロとしたものを
苦しそうに吐いた
トカゲは目をつぶって吐いた
わたしはそれをかき集め
ふと思い ....
彼のお兄さんと会った
彼のお兄さんは産まれなかった
彼のお兄さんは彼よりもカッコいい
そして彼よりも優しい
彼のお兄さんに抱いて欲しくなった
どうかわたしを愛してね

どうしてあなたは産 ....
マンションの地下11階に住んでいる。
このマンションは地上36階、地下12階建てで、築65年くらいになる。
結構古いけど、僕は特に気にならない。どちらにしても親が買ったもので、古いのは当たり前だ。 ....
こんなにまだ日が高いのに
カーテンを閉めて
ほら魚が寝ちゃうよ
ひとりでだっていられるはずなのに
あなたのところに来ちゃうのはなぜなんだろう?
愛してなんかいないのに
こんなに興奮できるの ....
ぬるい湯につかって
雨の音を聞いた
誰かが来るまで
ここでこうしていようね
体温の方が暖かいから
わたしたちはゆっくり交じり合う
マンション9階の窓から真正面に見える巨大な病院
あそこにはたくさんいるんだろうな
ズドン

夜の地下鉄向かい合う窓の中映る白い顔
ちがうちがうそうじゃない
秘密のメールが震える
ズドン
 ....

知らない住宅街を
自転車で走っていたら
なんだか怖くて
気がついたら
みんなが家の前に座っていて
ああ困ったな
困ったな
そう思いながら
わたしはペダルをこぎ続けて
前から
 ....
浦安にあるアレである。
俗に「ネズミ園」なんて言って茶化す人がいますね。気持ちはわからないでもない。
日本一メジャーな遊園地だし、いつ行ってもひたすら混んでいるし、妙に晴れやかで、
悪口を言いた ....
火の色は白い
激しく高らかに燃える
わたしは
燃え尽きて
白い灰になりたかった
大河
小船
漕ぎ出す腕
小波
大波



子供の涙
蘇る子宮
永遠
太鼓橋が渡れない

友達が言うので
回り道を教えてあげたら
来なかった
こぽこぽと音がする
静かなカフェに
きつねと
たぬきが
やってきて
コーヒーを
飲みたいと
言うので

こっそりトイレで
おしっこを
おいしい罪を食べなさい

黒い神さまが言ったので
その通りにしたの
おいしくなかったら
食べません
責任なんか
取りません
贅を凝らすほど
装飾が減った
古い豪奢なホテル

レストランで食事
回りの人間は早口
そうでなければ
英語
フランス語
あとはよくわからない

つまらない
こんなところで
ワ ....
パーッと行こうよ
と言いながら
道に倒れて男の名前を
叫んでみた
冷たい男が好きなのは悪い癖で
妙に愛されるとすぐに飽きちゃうから
不幸なのは当たり前なの
同情しなくていいよ
と言いな ....
女王様は、悩んでいました。
そろそろ結婚してくださいと、家臣たちから言われていたからです。
女王様だって、結婚したくないわけではありません。けれど、女王様が好きになる男性は女王様を相手にしてくれず ....
コーヒーの海を
泳ぐ魚の群れ
ごっくん飲み込んだら
体中の血管を
鰯が逆流し始めた
もうすぐ心臓に
クル
恋をして
寂しいうさぎは
死ぬだろう
ごはんがいらなくなって
起き上がれなくなって
垂れ流しになって
汚物にまみれて
死ぬだろう
メール


メール大臣


反メール


メール子



にわかには信じがたいことかもしれないが、育児の最中に、自宅の電話線を抜いている主婦は多い。同時に彼女たちは、インター ....
大覚アキラさんのチアーヌさんおすすめリスト(126)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
好きな男の子が悲しんでいるというのに- チアーヌ自由詩705-7-14
ミッキーマウスの中身_2- チアーヌ散文(批評 ...4*05-7-13
あらいぐま- チアーヌ自由詩13*05-7-13
ペンギン園- チアーヌ自由詩1605-7-12
ササゲの日- チアーヌ自由詩705-7-11
しあわせなけもの- チアーヌ自由詩1205-7-9
どうかわたしを- チアーヌ自由詩405-7-8
土曜日の夜ダンスフロアで- チアーヌ自由詩6*05-7-7
オレンジジュース- チアーヌ自由詩305-7-6
なつのおもいで- チアーヌ自由詩405-7-4
ラザニアシャンプー- チアーヌ自由詩405-7-4
大きなトカゲ- チアーヌ自由詩705-6-30
彼のお兄さん- チアーヌ自由詩805-6-28
窓の外- チアーヌ散文(批評 ...505-6-23
眠る魚- チアーヌ自由詩405-6-20
避難訓練- チアーヌ自由詩605-6-15
ストレート- チアーヌ自由詩405-6-15
夜の自転車- チアーヌ自由詩805-6-6
ディズニーランド考- チアーヌ散文(批評 ...705-6-3
白い火- チアーヌ自由詩505-5-24
大河- チアーヌ自由詩205-5-20
太鼓橋- チアーヌ自由詩805-5-17
こぽこぽ- チアーヌ自由詩405-5-17
おいしい罪- チアーヌ自由詩405-5-12
翡翠いっこぶん- チアーヌ自由詩105-5-11
本能の食物- チアーヌ自由詩805-4-19
女王の結婚- チアーヌ散文(批評 ...605-4-19
コーヒータイム- チアーヌ自由詩205-4-14
恋をしたうさぎ- チアーヌ自由詩505-4-10
メール/リトルネロ- チアーヌ自由詩705-4-6

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