あなたが通り抜けた改札で
何故か
わたしは置いてけぼり

あなたが買えた切符
何故か
わたしには買えなかった

人生には幾つもの
改札があって

選ばれたひとと
そうでは無いひ ....
さよなら
を言いそびれたから
本当は帰りたくなんてなかった
日比谷線が
たくさんのさよならを詰めて
こうこうと光っていく

あの向こうへ行きたいな
苦しくなんてないけれど



 ....
インターホンが壊れてしまって
不在票ばかり、溜まってゆく
ドアをノックする手を
誰も持たない


再配達を
今日は頼んだから、
夕暮れにつづく時刻に
言い訳を抱えて
ドアの内側に寄 ....
おはよう

息が吸える
布団の中は温かい

私は生きている

深呼吸をする
窓を開けて 今日の太陽

私は
まだ生きています

父の写真に
新しい水


お父 ....
目に見えない時を読めるようになったのは
あのひとと次の約束をするためだった


等間隔にきざまれた目もりを
瞬間の目印にして
大きな流れの中でも
わたしたちがまた、手をとりあえるよう ....
ものすっごく嫌な事あって ものすっごーーく怒れる事があっても
何ひとつ上手くいかない それなのに前に進めない
辿り着くべき場所はある どうするかもわかってる 
けど予定外の 大量の透明な板にはさ ....
エメラルドグリーンの
カーテン越しに
月におやすみ
泣いていた瞳は
滲んだ月ヘ飛ぶ

アイボリーの日記を閉じて
埋葬される文字たち
お別れの祈り
余白から文字を
包み込む

宝 ....
この星この時に生まれた
このからだが私
煙と骨になる日まで
私を運んでね

今日も歩けました
蝶を見ました
自転車に乗れました
ヒヤッとしました
お食事できました
しあわせです ....
改札口にて
お待ち申し上げております


行き先を
詮索したりはいたしません
どうぞ
ご安心を


あなたがここを
通過してゆく事実のみ
確かめさせて頂きたいのです ....
朝の空気は
ひんやりとして
あたらしいいのちを
送りだす
遠くから聴こえる
鳥の声に
遠くで暮らす
母の足音
滲んでる

{引用=耳を澄ます}
朝の空気は
瑞々しくて
白から ....
あなたの方で風が吹いている
わたしはわたしで知らないことばかり捜している
秋がそこらじゅうで溶けはじめるとき
空き瓶には夕くれが満たされるとき

幾つもの詩を繋げるようにして
わたしはあな ....
 去りゆく季節は せつない
 迎える季節は 夢みがち

 それぞれに抱えている 命の灯火
 たとえ それが消えてゆくうつらなものでも
 たとえ それが意味のない土に帰るものでも
 それは  ....
おちるだけおちて
涙がでたの

好きなだけ好きになったあとは
垢みたいな涙を
けずりとって
河に流そう

ぜんぶぜんぶ りあるだった

いいの
いいの

それでも 好きだ ....
我ひとり凛と咲きたるケイトウの立ち姿に見る揺るぎなき赤


夕焼けを映して林檎の色づいて食むる乙女の頬にうす紅


ひそやかな紅き花よと見惚れたる君のまなざし吾もまた乞う


い ....
男と女の間には
深くて暗い河があるらしいから
君の悲しい心の内を
僕は分かった振りして黙って頷く


男の情けは出したら終わりで
女は心に宿した思い出を
どこまでも抱きかかえ生きてゆく ....
秋のはじめのある日

川辺りを散歩していた風は
色とりどりに咲いている花を見つけました

‥なんて綺麗なんだろう
‥一緒に遊ばないか

風がそう言うと
花は恥ずかしそうに
コクリと ....
汚い部分を見せてしまうのは
恥ずかしいのです。


でも

詩はそれを餌として
大きくなる

美しさだけが善ではないと
気づかせてくれたのは
汚れちまった経験を
美味しく料理し ....
あなたを 美しいと 思った 秋の日
秋の日
あなたは ものごとを わたしの肉に
染み込ますように わたしを 叱るのでした

わたしは 朝露を 飲むように
あなたを 識る

遠くに 近く ....
もっときれいな出来事が あってもいい


良い事をするのは
良い事だと教えられた 僕ら

悪い事をするのは
悪い事だと教えられた 僕ら

昨日のニュースで聞いた事
思い出したくない ....
虹を渡すのは、雨の純真であるように

雨を放すのは、空の配慮であるように

空を廻すのは、星の熱情であるように


やさしき担いごとは満ちています



あなたを求めるわたし ....
湿気ばかり多くて
気温が上がらない夜は虫なんかの
季節を送る歌など気にせずに
眠ってしまえばいい

閉じた瞼の裏が
奇妙な色に透けるのは
まだ生きている証だと思えるのなら
眠ってしまえ ....
みたいに捨てられた

みたいに捨てないで
みたいに呼ばないで
みたいに火をつけて
みたいに灰にして

のように意味はなく
のように生きている
のように分けられて

ごめんなさい
 ....
ずっとずっと遠くまで
届かないものを追いかける
そういうひとを見上げながら
足元の土を均してきょうもあるく

届かないことを知らない彼らは
知っているわたしよりすこし滑稽で
そのくせとて ....
ラジオから 母の青春 恋の歌
        流行(ハヤリ)は無縁 かなしい恋は

「なつかしい」 「子供が言うな そんなコト」
        そろそろ似合う? いつかの夕暮れ


 ....
ごめんね、と
あたまをひっぱる
ずるずる、と
ぴかり
じゅわじゅわ
やかれてゆく

ありがとう、と
もぐもぐする
あなたを たべて
わたしは すこしだけ いきのびる

 ....
完全であるために
月は
最も遠ざかる

十五夜

焦がれた太陽の
向こう岸から
あらんかぎりの輝きで

あなたを捨てた
そんな強さで

感謝しながら
泣いてる
 
 
 ....
今しがた
煎れたばかりの紅茶は
口をつけないまま
冷たくなって
湯気をたてることも
香りが揺れることも
なくなっていたので
カップの上から覗いてみた

ふたつの瞳が私を見ている

ティーポットに
熱い ....
たった今
沈んだ太陽と
入れ替わりに東へと

十五夜

最も
輝かせるために
180度遠くに立った

雲も寄せつけず
風も追いつけず

ただ美しくあるために
冷たいくらい
 ....
駅前の歩道橋の上で
8歳年上のあなたの唇に
指でそっと触れて
すっと横に動かしてみる

黒ぶちの眼鏡の奥の
あなたの瞳が
一瞬困ったような
そんな風に笑ったように見えた

私の髪を ....
季節は一冊の本にまとめられ
秋の頁をめくりながら
月明かりの下
あなたの言葉を
思い返すのです

秋の頁はとても長く
多くの言葉で
埋め尽くされているはずなのに
めくってもめくっても ....
フォマルハウトさんのおすすめリスト(729)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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おはよう- 自由詩10*05-10-16
サーモクライン- 望月 ゆ ...自由詩25*05-10-15
祈り- hao自由詩205-10-13
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星の時計- 未詩・独白17*05-10-9
改札口にて- 千波 一 ...自由詩41*05-10-6
朝の祈り- 未詩・独白13*05-10-5
約束- tonpekep自由詩27*05-9-27
明日に瞳をむけて- 炭本 樹 ...自由詩11*05-9-26
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SAGA- 恋月 ぴ ...自由詩13*05-9-23
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十五夜- umineko自由詩5*05-9-18
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