朝起きると両目がハートマークになっていた
しかし見た夢は思い出せない
ご飯を食べているとキリギリスが大口開けて飯を食わせろという素振りをした
仕方なくレタスを詰め込んでやると礼のつもりか ....
あなたの腕の中が
あまりに暖かく
安心できる場所だから
不覚にも
一瞬 眠りに落ちてしまった
はっと
気づいて
気づいたことを
後悔した
このまま目覚めなければ
別れの苦 ....
あなたが求めている
融合を
与えてあげたいけど
それはムリなの
外側があるから
ねえほんとは
そんなものはないとしても
現実には
溶け合えないでしょ
夜の片隅で
小さな小さな二人だ ....
美しい花が咲くよ
飲み込めないものを置き去りにして
美しい花が美しく咲くよ
思い出を糧に
忘れられた形を残して
美しい花が咲く美しい夜に
僕たちの魂は震えているよ
僕たちの魂は淡雪のよう ....
ここに花が咲いているとして
その花を咲かせたのは
あなたでした
思い浮かべることで
薄れてしまう色があることを知っている
あなたは現実に咲かせようと
いくつかのきれいな ....
あいたいひとが、いる。
それはある種の、あこがれ。
もしかしたら、あえないのかもしれない
けれど、そうであってもかまわない
という思い
けれど、あったら、なにかがきっと変わる
そういう ....
Blue Sky
僕らが愛と呼ぶもののすべてが真実でありますように
僕らの幸せが誰かの不幸のおかげでありませんように
僕らのパズルはこんがらがっていつまでも解けない
このまま解けな ....
ところであなたは
どちらにお住まいですか
と
たずねると
その人は、
ビー玉沿線ですよ。
とだけ言って
ころころ笑った
笑いながら
ころころすれ違って
ふり返ったときには
もう
....
言葉には1つ1つ魂がある。
誰もがカンタンに思っている言葉には、
人をキズつけることも、喜ばせることも、
哀しませることも、殺すこともできてしまう。
「死ね。」の一言に、大きなキズが心にできる ....
「奥さん」
と呼ばれて振り向いた
そこにはオウムがいた
オウムはオウムスタンドに
鎖で繋がれて
にこにこ笑っている
「なあに」
とわたしは答える
オウムは首をかしげ
「こんにちは」
....
3DKの家から
1トン車1杯分のゴミを運び出した
できるだけ静かに運ぼうとしたのに
荷台の上で何かが崩れ落ちる音がする
7年前の秋
そこで始まった生活が思い出せない
ゴミ袋に放り込 ....
ねえ おねがい
あなたが持っている
わけのわからないネタ帳の
一番大切な詩は
どこにも公表しないでほしいの
誰かが大きな声で
その詩が良いと言ってしまったら
きっとみんな同じ事を ....
永遠なんて
存在しないなんて
確かめもしないでさ
つまり永遠って何なんだ?
僕にとっての永遠は
時間の進行方向とは真逆に蓄積される広大な時間感覚だよ
つまり時がたつほど増加する ....
疑問符をつけてはいけません
押し付けてはいけません
まずい状況では
さらに状況が悪化することがあります
何かをねだるときに使うと
見透かされたときに危険です
正直、あまり使 ....
キスのやり方なんて忘れてた
なのに君は僕の気持ちも聞かずに
その潤んだ瞳で見つめて
何の前置きもなく小さな唇を
その潤んだ瞳を閉じることなく
ためらいもせずに何度も
そういう僕も目 ....
「ことば」が足りない
そう思ったので
「ことば」を
さがしにいきました
小鳥にききました
「小鳥さん小鳥さん
ことばはどこにありますか」
小鳥はすこしうたうと
どこかへ
....
「 」が欲しい
「 」がすべてだ
あぁ 僕には
「 」が足りない
もっともっと
「 」で埋め尽くされたい
でも
「 」って何だろう
しばらく考えて
....
彼女に歌をつくってあげたかった
とってもスウィートでハートフルなやつを
彼女のためだけにつくって
彼女のためだけに歌いたかった
プリンの歌がいいな
うん、いいね
僕はノートに詞 ....
あなた、頑張って
隣で寝ている妻の寝言にびっくりした
寝ているのに何故わかったのだろう
わたしはちょうど42.195キロのフルマラソンの最中で
トップを走っているのだ
これからきつい ....