拒まれたこと
もし
それが根源だとするなら
私は自ら
拒むことを繰り返し
霧の向うの記憶を
何度も確認して
一方では
また拒まれることを
恐れているのだろう
泣いただろ ....
私は名もない1本の木
腕をのばしても空へ届かない木
春になっても花の咲かない木
ぽつんと立ちつくしてる1本の木
あってもなくてもいいけれど
そこに存在し 根をはる
そんな強い 1本の木
雪の平原は
降りやまない
白い世界が
まなさきに広がっている
ほっぺはりんご
たったか たったか
かけだしていく
あなたのもとへ
たったか たったか
かけだしていく
柿の実の 甘さは
夕日の においする
からだが どうん、まばたきしたときの
あのせかいが まっぷたつ から、ゆうぐれて
頭から 地球の中心に ぐん、と押されると
わたし、いつも きまって あやまってしまう
ごめんなさい、ごめんなさ ....