さかむけの内に秘めたるファンタジー

五線譜に線を書き足すファンタジー

玄関が二重扉でファンタジー

教会に入れなくてもファンタジー

ブラジルで猫を拾ったファンタジー

 ....
背びれを見たのに違いなかったので
僕はそれを金魚と呼んだ
地平線を泳ぐ金魚
陽が沈む前に果てに辿り着き

燃えましたので

太陽は懲役一晩の間眠り
その間は世界を月が照らした
骨にな ....
 夜が終わる音を
 聴いてみたくて
 ふとんから顔だけ出して
 ひっぱった毛布の端で
 口元の辺りが隠れている
 暗い水槽の中で
 向きを変える熱帯魚の尾ひれは
 水を斜めに ....
夢が壊れたなら
僕は寝るんだ

朝になれば
ぼんやりとしか
思い出せないから
あなたの名前を何度も呼んでいるうちに

気づいてしまいました

あなたと僕が結婚したら

同じイニシャルになるのだと
コーラの泡

思いのほか痛くて
もう一口


軽音楽

骨の折れる音は案外
ポップスじみてたよ
  
  レールに雪がつもっている

  雪がレールにつもっている
てくてくの人には
万年いつも歩いている
ゆっくりと
足元を確かめるようにして
ゆっくりと

てくてくの人には
車の格好良さも
電車の力強さも
飛行機の優雅さも
持ち合わせては
い ....
   1

通りかかったカマキリに
僕以外の卵は食べられた
奇跡的なこの誕生を
誰が祝ってくれただろう

   2

ある日道路を這っていたら
目の前で仲間が鳥に食べられた
姿か ....
 グラスの底の穴からミルクがこぼれている
 おさえた手からミルクがこぼれている
 立ってる床の穴からミルクがこぼれている
 ミルクがこぼれている
 それ以上は何と言った ....
 寒空へ向かうシャボン玉の割れたさきで
 季節が変わる
 ふくらんだ嘘を削ぎ落とすようにきみは
 僕をたった一つにする
 やさしい指先に抗いましょう
 午後の上機嫌なチーズスフレ ....
深夜
血を吐きました
世界が
美しくなりました

君には秘密にしておきます

部屋の中は君の寝息でこんなにも静かなのに
テレビの中では相変わらず人が死んでいきます
閉じられたブライン ....
車に轢かれつづけた傘が
側溝の泥のなかで鳥になり
やせた鉄の羽をひらくとき
午後の空はもう一度泣き
街をゆく人々の手を濡らす
        部屋からの風景は
        丁度こんな感じだ
     そう、丁度こんな感じだ
     この辺で頭出してるのが
     ほのぼのレイクのネオン
        隣の ....
あたしだけみつめてベイビ腐るほど吐いた言葉でジェットが飛ぶわ



カラコンで見えた世界がくちづけであなたに全部伝わればいい



ねえロミオあたし記憶になっちゃうわトイレ ....
あなたの理想にむかって
私は
息を吸うみたいに
わずかでも
少しずつ
少しずつでも
進んでゆきたく
思います
くるくるくるくる

魂が回転しています

中心でねずみが
ころころころころ

一生懸命転がしているので
くるくるくるくる

魂は回転しています


ねずみは
報われな ....
カスタネットの鳴るほうへ
落ち葉が泳いでいった
開かれた世界
忘れてた呼吸のリズムを思い出すような
夜が白々と明けると通勤が俺を捲くし立て俺は走り
俺は走るが走っているのは通勤快速だ
くそっ!通勤だ
くそっ!快速だ
身動き取れないそれでも走ろうとする俺の背中にボインちゃんのボインが
ポ ....
今朝

ヘアーとニックがケンカした



今日

僕の髪がボサボサなのは


そのせいです
覚えたての九九を妻が口ずさむ
大切なものは奪われても
忘れなければいいのよと妻が歌う
夕暮れ前に一瞬空が明るくなり
テーブルのりんごやみかんやバナナが色を手に入れた
頬杖つきながら
文 ....
空調の音色が無色透明な夜
耳に血液を集めるイメージ、要するに耳を澄ますと
付近に野良猫が潜んでいるヒントを掴める

1匹じゃなく2匹か3匹
去年の冬に見た彼らか、もしくは彼女らか

野良 ....
早起きの朝日さんはあがり症
おはようを言うだけで真っ赤です

今朝に至っては
カーテン越しの顔合わせという始末で
半ば取材拒否なのでした
夜の視覚的象徴が
満月じゃなくて三日月になったのは
多分
人が完全さを妬んだから
娘は将来アイス屋になりたいと言う
好物のアイスを好きなだけ食べられるから
ではなくて
沢山の人を幸せにしたいからだそうだ

いっしょにお風呂に入ると必ずその話題になって
バニラ ....
アメリカ人らしき
外国人トリオと出くわした
パンク・バンドのライヴでの事だった
そのメンツの中でトリオは明らかにダサかった

何でアメリカ人かと思ったかと言うと
ショウをするバンドがアメリ ....
平らな地面で
あなたのほうに転がって行ったら
笑われてしまう
砂糖がけのおいしそうな空は
君がくれたビスッケトより甘い
前向きに生きるということ
それは面白く生きるということ

後ろ向きに生きるということ
それは面倒に生きるということ
牛の背中に乗って
のんびりと知らないところを
あてどなく行く

色んな人に出会って
色んな景色を見て
のどが乾いたら牛の乳を飲む

でも、結局
目に映るのは
やっぱり
おんなじで ....
ふくさんのおすすめリスト(210)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ファンタジーズ- ピッピ川柳1005-1-9
懐疑終着- たいにぃ ...未詩・独白5*05-1-9
夜が終わる音を聴いてみたくて- カンチェ ...自由詩1205-1-7
***- Tシャツ自由詩305-1-7
イニシャル- ベンジャ ...自由詩7*05-1-6
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廃墟の駅- バンブー ...自由詩505-1-5
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チョウになる- ベンジャ ...自由詩9*05-1-5
ミルクがこぼれている- カンチェ ...自由詩404-12-28
灰色ゼリー- カンチェ ...自由詩504-12-28
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字景- たいにぃ ...自由詩10*04-12-26
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回し車- たいにぃ ...自由詩2*04-12-20
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通勤快速- たもつ自由詩1104-12-16
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空腹- たいにぃ ...自由詩2*04-12-14
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車輪人間- RT自由詩13*04-12-10
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生きるということ- 春日野佐 ...自由詩6*04-12-10
牛の背中にどうやって乗ろうか- 初代ドリ ...自由詩5*04-12-9

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