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背中には泳ぐための羽がある、
なのに僕は沈み続けて
空間はざらざらしていて、僕に反発している、
骨と骨との間には、粘膜があり、空に手を翳すと、
手の裏側が熱くなり、簡単に皮が剥がれていく

 ....
それから僕に必要なものは 一片の紙
魔法の杖 空を飛ぶ泉
風 悲しい匂い
屋根を削るための斧

空だけが 静かに齢をとっている

多分僕に必要なものは
一片の斧と 花の匂い
ピンクの ....
風が私をかき消せばいい、コンピューター風は青い慰めに似ていて、
部屋の中、私の嗚咽はプラスチックを吐き出す、欲求不満には、
死をぶつければいいです。

ほら何も生み出せない私の頭の中には、
 ....
八つ当たりした結果の私です
ですから食べ物を前に出されると
俄然死を主張するのも私です

あなたの悪夢を食べるほどのいい人間に
なって青いガラス瓶になったくだけやすい、
私を日当たりのい ....
脳の中にぺたぺたと記念写真を貼っていく。
電車が通る路、鯉のぼりが息が詰まるように、
密柑色に湯のように、揺れている、夏。
オーバードースのように。

鮮やかなブルー、と
黄色いファッショ ....
ずうっと昔、たしかに地上に生きていた誰かの物語を考えてた。白いベッドがあって、船みたいな冷たい影が過ぎていく。あるいはとても未来、そこは冬でもなくて、どんな季節でもない。まだ誰も叩いたことのないタイプ .... ある朝、サソリを捕まえて食べている、凍り付くように退屈で美しい朝、
僕たちは転げるようにすいすい歩いて行き、それは行進となる、
楽しくて堪らない、音楽!、髪の毛はノートに絡みつき、
冷蔵庫には昨 ....
体は丈夫なはずなのに、
なぜか動くのが嫌になるときがある。
僕のメイン電源が切れて、
予備電源だけがちらちら光っているような状態。
授業中、急に言葉が理解できなくなって、
ただ湧きあがる感情 ....
世界が平和になればいいなんて言うけど
平和って言うのは君が安全な
世界で死んで行くことを言うのかな?
僕は、あなたの空が閉じて行くのを見ていて
僕は、僕としても殺されるのは嫌だけれど
書類上 ....
ねえ、聞こえない?
空を見るとき空には全てがあるんだ
空白と、無を抱えて
あなたは、命を手掴みにして、
日陰に入れば、あなたは眠るだけ
それが、あなたの一生の、全て
空と、風と、眠り。
 ....
 ふわふわ 浮いてる、どこまでも 浮いてる
 私は海の中、どこまでも透明に拡がっていく、

 私は今、肯定している、否定している、うちが外を包む、
 はい、は、いいえを肯定しているし、いいえ、 ....
甘い甘い部屋の中。
遠い遠い、森の外れで、石鹸水のような
雨を浴びていたこと。
今はただ黒いキーボードをタイピングする
指先以外何にも感じない。

静かな静かな、まるで沈黙のような声を聴く ....


雨に濡れた日傘を差して歩いていると、情緒がぐんぐん押し寄せてくるようです。街でも孤独になれるイヤホンは、私の防護壁にして武器です。私はひとりでなければ決して生きられない。あらゆる場所に孤独 ....
眠いとき、私は動物みたいな目を持っている、

あさやけ、

白い虫の羽根が窓からの光に舞っている、

青い雷が地平線から、
私の朝を満たしている、

身体が溶けていくような毎日です、 ....
兎みたいな。季節感と、昔の記憶。
子供の頃は、RPGをしていると、
数学の秘密に触れているみたいだった。

ΦとかΠとかrとか。
数々のばらばらと、藻の色をして浮かぶ、
谷底の集合論、ドッ ....
好きで、好きで、好きな気持ちを抑えられないときは
好きとあなたに言うんじゃなくて、
あなたの力になりたいし、あなたのことを祈るだけで、
私は生きていて、本当に幸せだと感じます。

あなたはど ....
私はあらゆるボタンを押してまわった。
dボタンで全てが消去された。

リズムが揺さぶる葉っぱたち。
頭の中の音楽に、全ての有線が断ち切られていく。

何もかもが静止した通りの中、揺らめく人 ....
ねえ、まゆさん、そこは寒いですか?
この世界の終わりは、僕には懐かしい
世界には鏡のような川や、一万年も時を経た石造りの建物があるといいます
それでも僕には、まっすぐに張り詰めた白い凧糸の方が美 ....
空の甘い匂いがします。今がいつの季節なのか分からなくて、目眩がします。卵細工の中みたいな明るさの中で、空想を組み立てていくことは楽しいです。遠い知識や、場所や、言葉は、回転する小さな粒のようです。粒は .... 右に行けば心臓が
左には肺の痛みがある
今朝死損なった声帯の
(母子が)
妙に
かゆい

欠けた大空の脳漿が
明るく青く漏れて来て
折れた魚がとってもイギリス訛りで
紺碧の根を枯ら ....
飴玉みたいに脆い強さ。
パソコンは何日もシャットダウンしたまま、
電線でかろうじて街と繋がっているこの部屋。

LEDの電球色
ビートルズ、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、
ニック・ド ....
汗が流れて、田畑が散る。
畦によろしく、わさびにもよろしく、全世界によろしく。
人型の充電器で、今日は衛兵として、明日は線条結線として。
マリネに込められた、様子見、豆がつぶれ、雲みたいに平静を ....
(あなたは、)

ひとりきりの部屋で目覚め、あなただけが開くことの出来るパソコンの日付に、奇数をかくにんする。
あなたは窓をゆっくりと持ち上げ、首をねじ曲げて、今日の三人称を、水で満たしていく、 ....
僕のオリーブ色の世界は
涼しい部屋、僕の部屋へ南端を張り付けて
外はいつでも火葬場と、冷たい果物の皮、
神経の通った舶来の氷、醒めた屋根、裏庭の水
(コミュニケーションと、くらい泡((

 ....
痙攣するプラグを立て、整列する、よろよろした、ねじ曲げて(とろけそうな)パンクチュアルな。心臓の垣根。超えて生きる努力の半分は、犠牲で、とても痛い痛い。

こすれたナイロン
ぜんそくのイソギンチ ....
僕はここにいて、
ここにしかいない。

暗い部屋の中。
スピーカーから流れ出す、
ニック・ドレイクの歌の中。

僕はここにいて、
ここにしかいない。



街外れの港には、油 ....
なぜつらいときも君は黙っていなきゃいけないの
なぜ忘れたい思い出ばかりがたまっていくの
なぜ僕らの遊園地には雨が降るの
なぜため息ばかりが簡単に人を殺すの

なぜ人間は平等だなんて言えるの
 ....
消えない痛みもあなたのことも
クジラのように
忘れました

昼間
麦の入ったコーヒーを飲んでいると
不意に涙が出てきました

自転車に乗って
風のない谷から
一人の影がやってきまし ....
時には、電飾の光が柔らかい感触となって、
僕の視神経のうらがわの白いふくらみを感覚もなく突き抜け、そして瞬間、
目覚めたままの「僕」の大切な悪夢のような暗がりには
永遠の雪が降ります 僕は真っ白 ....
なんか 犬小屋を壊されてた わたし
犬小屋なんか持っていなかったんだけど
なんか 壊されてた それで
ふと上を見ると彼らは
次は月を壊しにかかっていたんだけれど
わたし 月を所持した覚えはな ....
百(ももと読みます)さんの自由詩おすすめリスト(68)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
臨終のメモ- 由比良 ...自由詩3*24-7-11
それから僕に必要なものは- 由比良 ...自由詩324-7-7
遍在した- 由比良 ...自由詩2*24-7-7
クローラー- 由比良 ...自由詩124-7-7
心象- 由比良 ...自由詩224-6-24
ゆううつ- 由比良 ...自由詩2+*24-6-23
家畜小屋にも雨は降る- 由比良 ...自由詩4*24-6-21
冬眠- 由比良 ...自由詩424-6-20
フィクション- 由比良 ...自由詩424-6-20
- 由比良 ...自由詩424-6-19
その位置:_ゼロ- 由比良 ...自由詩4*24-5-29
- 由比良 ...自由詩4+*24-5-7
空白の歌たち- 由比良 ...自由詩4*24-4-23
眠気- 由比良 ...自由詩5*24-2-23
ネイビーブルー- 由比良 ...自由詩5*24-2-4
好き- 由比良 ...自由詩4*24-2-4
リピート- 由比良 ...自由詩3*23-10-8
手紙- 由比良 ...自由詩223-10-6
スナップ・ブック- 由比良 ...自由詩3*23-10-5
無題- 由比良 ...自由詩2*23-10-4
小さな夢- 由比良 ...自由詩4*23-10-4
さなぎ- 由比良 ...自由詩223-9-26
(ripples)- 由比良 ...自由詩323-9-24
水のスープ- 由比良 ...自由詩4*23-9-24
(abuse)- 由比良 ...自由詩323-9-22
ひとりきりの王国- 由比良 ...自由詩4*23-9-21
なぜ- 由比良 ...自由詩4*23-9-19
- 由比良 ...自由詩4*23-9-11
白く、味のしない死んだ軟体のような夢を抱えたまま、僕は出かけ ...- 由比良 ...自由詩3*23-9-11
(多分)- 由比良 ...自由詩4*23-9-9

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