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くらやみ 霧のような きもちを閉じて
結露のような まよい 触らないで 消えるまで

雪色のブランケットを どうぞ
こんや さまようわたし ささやく繭の変化 気づくことなく

朝日色の花び ....
ちいさい 秋も
おおきな 冬も
はくぎんいろの 抜けてあつめた
けだまに
ころころと まるくなるよ


あなたの ちいさくておおきな
迷いやふあんの中に
ほんの少しでも わたしが ....
昨夜は皿のような月が出て
そこにおだんごが乗ってたら
なんて
月を手のひらに乗せてみる


だいすきだよ
だいすきだよ


あなたがくれた
とうめいな指輪
くるくる回っている
 ....
その日の午後は
いっそう高気圧が張り出し
夏の残ったしめり気より日照りが勝った
まぶしすぎる陽光と
車で海岸線を走る
反射するひるまの海
キラキラキラ
それは水面に遊ぶ星と
まばたくさ ....
みゃあみゃあ
きみがどこかで言うから
どこにいるのって
さがした
見つからない

きみの声が
ずっとしたまま
買い物に行ったら
傘も手提げも
どこかになくして
それっきり

 ....
まぶたが閉じるのとたたかいながら
キャラメル箱の移動 ゆれる
向こう側の空 灰色
ほんとうは 終らない色

窓開けて あみどに
バッタの子ども
会いに来てくれた
また自分らしくいられる ....
終末の
緊張感なんてなかったと思う
ただどこを見てたのかとか
なにを聞いてたのかは
波がさらっていったような
たまに断片が押し寄せて
引けばわたしも海に近づく



ジリつく路で
 ....
本当は、特段何もしないでいいのだけど
かたちだけ、きもちだけ、
余った障子紙、半紙や和紙をちぎり
膨らませた風船に溶かした糊を刷毛で塗り
ペタペタ貼ってまた塗って
重ねて塗って乾かす
風船 ....
こよりのヒラヒラをいっしょにもって、カシャカシャ、クモの足みたいなところがすきでお母さんとしゃがんでその橙を眺めた。
無常のすき間にある一瞬の灯、みえなくなっても終わりではないこと
傷から炎をぽと ....
この白い画面から
各々の人たちが夏の思い出に何色が入ってるかを見ている
あたりまえに過ごすこと 羨望で願望しかなかったこと
夏の思い出はすきじゃない

病棟へ出入りするぶ厚い自動ドアが、こど ....
すれちがいはさみしいね
通り雨は
違う場所に降っている
うそはもっとさみしいね

蛍は水しかのまなくて
手のひらですぐいきたえる
でもわたしはそんな儚い
あなたになれず羽を噤む蝉だ
 ....
被せ取り込まれるような
ましろい泡に目を奪われる
その姿は優しさ こわさ
はるか遠いのは分かっているのに
手をのばしたくなるのはなぜだろう
あなたが見てきた髪の毛を
とうとう削ぎ切ってしまった
あっけなくあっさりと
思い出がぱらぱら落ちていき
掃かれて

さあ新しい自分になる
とはぜんぜん思わない
それでも少しずつ
 ....
白い紙の上にこぼれてにじんだ
わたしのかなしみ、
あなたのりんかく

揺れながら
つめたく細い流木のような腕を
にぎりしめたときを
かみしめる
揺れながら
幼子が ヒーローの名前 ....
水の輪郭 固くうねらせる曲線
脈動も静かに 寛やかになでられ
水の流速 軽くとばされる集中線
はしゃぐ裸足 滴の臨場 踊る

一斉に鳴り出す風鈴
一斉に飛び出す飛行場

必要なのは傘と ....
なんてことない夜に
マンガみたいなことないかな
おもしろいことないかな とか

ああ。今がそこまでおもしろくないんだ、と
面白かったときを一瞬
思いだして反射する
もう落ち葉みたいに
 ....
つぎから
つぎに
つめを下にした
指が
降ってくる

ただしいことの
降灰
ただしくない欲は
ロケット花火

高層12000階のすみかに
移り住んでしまって
もどるには
地 ....
卒業式より入学式
きっとそのほうが近い

おわかれが悲しいより
ちょっとどうなっていくのかなって
そわそわ、未知の道
ようこそと迎え入れる
手の花束を渡って

そこはしばしの ....
刻も戯れも心音も手招いて誘う
こころ あちらへ こちらへ
揺るがして手放す
なみだの群れは押し寄せて 弾き 引っ張る
しなだれる砂 きぬずれの脚
よるの はまゆう



 ....
髪の後れ毛が
もやしのひげのように
蒸れた風とけっ託して
汗と貼りつく

ぽにーているならぬ
わたしのひとつ結びは
ねこのしっぽでありたい
脊髄のさきにあるまでの、感情

あな ....
ひとを好きになって傷ついて
感傷を肌で美しく感じていた
そんな時間
映画音楽のようにドラマチックな

からだの外へ出た細胞たち
絶えて流れた
う化して剥げたわたしのベールは
ふ ....
海の近くに住むって、憧れる
という人
潮風に纏われ
足は筆になってもつれる

不老不死の
いっぽんみちを
歩きつづけたら
捩じれていった

ふくれる心臓
ぽこん
理由は ....
その蜜をかけて
わたしのすきなバニラの
エッセルスーパーカップに
全部にかけたいけれど
大きいので
内の蓋を少し開けて
半分ね


地面を舐めている
落とした自分のを
命にな ....
わたしはさいきん
けずりぶし
いえ、最近じゃなく
常時そうなんです

ふりかけられては
振り落とされては
そこが あつかろうが
さむかろうが
おどっている
おどらされている
 ....
流氷の底につながってる
ぶらっくほおるの隅っこに
ちょこんと震えながら
持っていたのは
青一色の地図

そういやいつから
陸も山も
ひとも消えて
感情だけあふれるようになった ....
まっ黒くて
長い長い肢が きょうも
地面から 抜ける
親不知の速さで



(季節 だ)(季節 だっ た ) (った)(ったーーーーーーーんn

 
湿り気を編み込んだ ....
声という声を泳ぎ切った星は
「優」という島に行きついて
そこからも笑いながら
切りすて別れあう

どっちつかずなため息は
底のない海に
小さい赤いシールになって貼られた
そこに何も ....
晴れた日に雨靴を
履きたい気持ちを
雨の日に思いきり
傘ささずぬれたり


開いてしまったら
また閉めればいいじゃない
ひとつしかないのファスナー
そう思い込む
のだった
 ....
きみはどこに向かって
帰ってしまったの
それともまだ
帰り道のとちゅうなの

迷っているのなら
この手を見つけてほしい
ぜったいにぜったいに
離すもんか

きみのことをおも ....
ひとの形をしている友は
寒い寒いくにへ行って
そのまま凍えて雪になった

ひとの形をしていない友よ
くちは利けずとも まだ
わたしの隣にいてくれる友よ
心臓などなくても
温かい友よ
 ....
海さんの唐草フウさんおすすめリスト(68)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
GN- 唐草フウ自由詩7*24-12-18
とろり/12月- 唐草フウ自由詩15*24-11-23
思す- 唐草フウ自由詩7*24-10-28
9月9日- 唐草フウ自由詩10*24-10-7
みゃあ- 唐草フウ自由詩10*24-9-28
かたかたぐらし- 唐草フウ自由詩10*24-9-4
湿風とともに- 唐草フウ自由詩8*24-8-22
ささやかな夜- 唐草フウ自由詩7*24-8-14
はちがつ- 唐草フウ自由詩5*24-8-6
しろく永い思い出- 唐草フウ自由詩11*24-8-5
しずかなふちどり/夏- 唐草フウ自由詩10*24-7-29
夏雲- 唐草フウ自由詩8*24-7-19
余韻- 唐草フウ自由詩5*24-7-14
空白- 唐草フウ自由詩9*24-7-7
爽夏- 唐草フウ自由詩10*24-6-23
夜中と甘納豆- 唐草フウ自由詩8*24-6-18
雷のあと- 唐草フウ自由詩6*24-6-7
発つ- 唐草フウ自由詩8*24-2-17
潮夜- 唐草フウ自由詩9*23-8-1
夏のしっぽ- 唐草フウ自由詩12*23-7-31
やわらかいかけら- 唐草フウ自由詩5*22-8-11
夜明け前- 唐草フウ自由詩4*21-7-4
グッバイ、バニラ- 唐草フウ自由詩10*20-5-25
けずりぶし- 唐草フウ自由詩9*20-3-17
青い地図- 唐草フウ自由詩6*19-12-21
風を縫う(なつ)- 唐草フウ自由詩5*19-9-2
太陽が来る- 唐草フウ自由詩6*19-6-7
待たない- 唐草フウ自由詩4*19-4-27
シークレット・ブーケ- 唐草フウ自由詩5*19-2-5
わたしの冬- 唐草フウ自由詩7*19-1-8

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