既にあるインフラを
少しは選べる夢与え
人生の大半使わせる
体重は五キロ、性別はオス、黒い猫です。
もし見かけたらこちらまで
どうか連絡してください。名前は
「うに」お願いします

雨はふらないよ
うにお願いします
ご飯に困らないよ
うにお願い ....
    現代詩百年の孤独


わたしのいきつけの書店ではもう何年も前から「現代詩手帖」なんか店頭在庫していない。現代詩はもう「お取り寄せ」の詩になってしまった

と嘆いたのは十年以上前のこと ....
塩湖の畔で
岩塩の結晶になったので
円卓で回される
爆ぜる食卓
ナミブの背骨はムニエルで
美味しく頂ける毎日です
月夜の児童公園の
砂場に胴体着陸したあとで
空っぽのバックパックを
 ....
 ゆきが おちてくる

海がひろく
不思議な 音をたてていた

灰いろの山と 横たわると
風にも 鳥にも 色いろあると分かる
やさしくしたい けれど
今のぼくには できない

 ゆ ....
晴れたら、寂しい日
溢れて溢れて、水
遠い海で、海月が死んだ
海月、一個体分の水分量が
この星に加わって、溢れるから、雨
水になる
水に包まれて暮らすということは

この春に入居したア ....
子供の見る世界は
活発な栗鼠のように目まぐるしくて
全てが産まれたての星星のように瑞瑞しい
けれど
その月日の流れる公転の速度は
その身体のなかにある地軸の回転は
じつは樹木の成長のように ....
ときどき
胸がつまるような感覚に襲われ
苦心して 小さい毛玉を吐くのです
それから少し楽になって
ソファの 昨日と同じ場所に
まるくなります
窓の外が
この頃妙に明るいと思ったら ....
  

心の中には
水が無いから
涙なんて
流れやしないと

夜寝る前に
真水をひとくち
一口だけ飲み
心を潤す



空に魚がいないから
あれはちいさな雲なんだ
 ....
  
       

君はさながら落下した蝙蝠
五体投地のごとく身を投げ
泥に翼を打ち付けながら恍惚と匍匐する

堕胎した言葉の数々を
霧の森の果てる處に埋めに行く

生まれよう ....
なにひとつ持っていかぬという気持ちで
日々、靴をはき
仕事をし
夕飯の買い物をして
靴をぬぐ

思い出も悲嘆も後悔も
生き残った人たちのもちもので
三途の川の向こうには持ち越せぬ

 ....
理科の授業で実験のある時に限って
やたら目を輝かせていた小林くんは
セイタカアワダチソウの
蹂躙する広場で消息を絶った
缶けり鬼の高く蹴り上げられた缶は
とうとう落ちて来なかった
少し遅れ ....
開け放たれた窓から
少しずつの午後が入ってくる

空港は徐々に丸みを帯びて
羽の重みに耐えかねた蝶が
不時着をしている

机の上には生まれたての雲

いくつか家の事などを済ま ....
お月さんよぅ
誰も見上げてないよ

平凡な様子だからかな
月蝕の時と同じ月なのに
毎日同月
ややこしいな

(ちがうよ)

誰かしゃべった?
お月さん?
毎日、別の月だったんだ ....
石化した待合室で蝗が飛ぶのを見た
複眼で分割されたぼくが
次々と風化されてゆく
風の中に散る秋の花があって
単線の枕木は草草に食べられている
薄暮という暗さの中で
祖母の大きな輪郭を覚えて ....
ふいんきで生きているのでふつくしい


固執した幸福 丸い個室たち


想い着くから着想だと思い付く


夕焼けの友情 多くの青い夜


月はなし いつまでも尽きない話

 ....
紫の
夜をさまよい飛ぶ鳥の
轟く鳴き声、あれが憐れみ

語るより
目と目で繋がる気持ちなら
心の中で、ポッと光るね

あたまより
からだで感じる歓びの
初めて知った、笑 ....
雨風で腐りかけたいくつもの角材、灰色に色の剝げ落ちた無数の木箱、何本もの錆びついた太い単管、に混じって土場の廃棄場にひと際目につくものがあった。
そのボーリング会社の事務所は以前は喫茶店だったらしく ....
いきすぎて
過去を忘れた
老いたせんにん
初動は
小脳にすら
届かぬまえか

カニカマを
メカニカル間に
引き裂かれたと
訴える
ノアの方舟
からの伝言
時折
君の身体から星が発生した
君はいつもそれを
無造作に僕にくれた
――君は星が好きだから
そう云って微笑っていた

何故身体から星が発生するのか
君自身も知らなかった
――何故だ ....
ここに来たのは
いったいどれくらいぶりだろう
遅い昼下がり
海岸沿いの辺鄙な道の駅は
物産品を買い求める人々や
ソフトクリームやドリンクを注文する人々で溢れかえっている


少年たちが ....
(ああ、秋の空は露草を集めて染めるのですよ)
(あれこそまことの青ですわねえ)

天からつゆくさが降る、
つゆくさ、つゆくさ、
地が青に染まる、
つゆくさ、つゆくさ、
どこかで鈴がちりり ....
今日は資材置き場の東側から
帰って来た
何時もは西側からだ
すると家に帰ると
家の東側の駐車場で
新しく契約した人が
私の叔母に当たる人と何か喋って居るのが
ビビンバチャーハンを食べ終え ....
 ほら、たべものがよかったのかなわたし、おいしくできてるからわたし、ほら、軟骨はつやつやとしてみずみずしく、膝はつやつやとして夜に半月映るし、ほら、かわいい服とかかわいい靴とか、化粧品たち、小物たち、 .... ただ恋を占うために
花弁を毟られた花だって
きっと種を抱(いだ)いてみたかった、にちがいない
なんて思う
のは、身勝手!

わたしは花じゃないので
花の ....
ぼくは十代の頃に少し詩を書いていたのですが、それは数年で終わり、その後は十数年間詩作から遠ざかっていました。ふたたび詩を書くようになったきっかけは、十年ほど前、はじめてパソコンを購入し、パソコン通信の ....
秋田の米はうまいさんのおすすめリスト(26)
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お月さんよぅ- 木葉 揺自由詩5*22-12-5
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2022:a_space_odessey- 本田憲嵩自由詩222-9-27
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