居場所のないことにすっかり慣れてしまった
居場所があったのはたんに周りが優しかっただけ

革命の年にテントとシュラフを積んで
やさしい風景を捜しに行った訳なのです
いまも漂泊中の修羅猫みたい ....
電飾が外された夜に
一層輝くイルミネーションが
虚実入り混じる世界に
一つの答えを教える

冷えきった世界を精一杯に彩り
幸福を志した夜は過去のこと

暖色の光に温められたつぼみは
 ....
灰色の空を見上げて
最後の雨を待ち続ける間に
きっとアタシたちの歴史は
色褪せてしまうのだろう

気がつけば無音になった街で
みんな空だけを見ている
鳥の瞳で、犬の瞳で、猫の瞳で、
( ....
 
描くのは額縁があるからではないのだ
  に切り取るもの

詩をなめる
         同じく         虫眼鏡
  色の点点     あ、あ
 あたまの中では白い       ....
お母さんは壊れています
だから私も壊れています
それは決して運命などではなく
残酷で客観的な確率の結果です

私が小さな赤ん坊だった頃から
お母さんは自分の狂気だけを愛した
空腹に泣き叫 ....
ヘンゼルとグレーテルよ
お家に帰ってはいけません
お前たちの薄情な父と母を
決して許してはいけません

両親はお前たちを捨てたのです
それも一度ならず二度までも
確実に死ぬとわかっていな ....
魔法はいつか醒めるもの
それも残酷なタイミングで
少女時代の楽しいお茶会
永遠に続くはずだったのに

甘いお菓子たちの余韻が
不意に舌先から消え失せて
一緒に王子様の噂をしていた
乙女 ....
瀧石夢真さんのおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
居場所のないうた- 梅昆布茶自由詩1421-10-15
三月のイルミネーション- TwoRivers自由詩8*20-2-29
最後の雨を待ってる- もとこ自由詩10*20-2-23
エロスと空間- アラガイ ...自由詩9*20-2-11
お母さんは壊れています- もとこ自由詩9+*20-2-9
ヘンゼルとグレーテルよ- もとこ自由詩1218-7-15
リアルの国のアリス- もとこ自由詩19*18-5-8

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