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狂い咲く雨は箱庭を濡らし沈める
くちづけの後の小さな虹が
知らない町を燻らせて
しらずに踏み潰した蟻が
わずかに軋んでいる
体温でむすんだ小さな手が
知らない誰かと角を曲がる
箱庭をおろ ....
さいごの蜻蛉がいきをひきとった
かえりはくらい溜息で
宙返りする雲がふくらんで
そしておんなになったと囃したてる


くちびるはたくさんの蔦がからまるから
目のむきだけでゆくさきを伝 ....
みず、のねが
ひかりと ともにはじける
それを きいている
おさないころの おもいで


あめがてんてんと
じめんにえがいた
わたしはそれを かきうつす
ことばには ....
金木犀のかおりがゆっくりと剃刀をすべる
あらゆるもの
そう、あらゆるものを新しくするために
血液とは違う方法を
僕らは読み込まなければならなかった
チラシの裏側に蠕く蛞蝓
コンセントの穴か ....
同じ方向をみている
静止したまま
なにも言わずなにも吐かず
同じ方向をみている
そのまま時が止まっても
ゆきがふりつもっても
気づかないだろう静謐さで
みている
動かず
生きてい ....
剥がされたとしつきが 白鳥の羽のしたに風をよんだ
はらはらと ふり 白く つもる
昏い 目の中のひかり と よぎるスカートの白が
したたるほどの夜明けを ゆっくりと通過していく

 ....
さやかに聞いた
竹の花が咲くゆめを
みどりと土の色の混じる
薄暗いさなか
ちいさなとかげが
わたしのひふを すべる


魂が
つまっていたという
どうして うえつけ ....
いしを抱いて夜を
ひたす 
そして そめられていく
呼吸を ほのかに名付けて
あなたはうまれたのでした
ちぎれるように 風をおこして


春だとか夏だとか
うんざりするような ....
朧月夜さんのすいせいさんおすすめリスト(8)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
すいせい- すいせい自由詩419-10-25
いきのいろ- すいせい自由詩619-10-17
あまあし- すいせい自由詩319-10-14
けさ- すいせい自由詩119-10-11
火照り- すいせい自由詩319-10-11
ひまわりの途上- すいせい自由詩4*19-8-14
竹花- すいせい自由詩13*19-8-11
石のおんな- すいせい自由詩7*19-8-1

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