よるのうみべの街でおぼえた
すがりたいじぶんへのはがみを
こおった電波にのせてうたった


つめたいおんがくしを刻んだ
むかしのくんしょうを棄てて
なぞは白兎のあかめで泣く
 ....
しろい雲を

トッピングした


きれいな青空が


ブルークリームソーダに

見えてきて


まだ午前10時

ころなのに

おなかがへってきてしまう


さ ....
前庭に鯨が打ち上げられて
砂が、チョウ砂が舞い上がれば
世界は揺れて空と大地は
ぐわぁんぐわぁんと回転しながら
遠ざかったり近づいたり

もしチョウ砂が黄砂のように
気流に乗るなら、あの ....
きっとあともう10年生きたら
ぼくたちの人生は白紙だと気付く
もがき、苦しみ、泣き、叫んだ日々も

だから理由がないことに
怒らなくてもいいのだ

大丈夫
なにが大丈夫か分からなく ....
錆びたアーチには
バラの弦も落ちて
古いレンガの門は
もう誰もくぐらない

屋根のない小さな家の
塗り壁も剥げ落ちて
床に落ちて忘れ去られた
一枚の絵があった

肖像画の少女は
 ....
{引用=
かなしすぎてわたし
みちばたのたんぽぽのように首をたれて
ないています

さいごにもらした
ころしてやる
の、声が
しろい綿毛になって
神さまだっただれかのところに
とど ....
井戸を覗いてはいけない
母が教えた

井戸なんか覗くもんじゃないよ
祖母が言った
井戸は
覗いた子どもを吸い込んでやろうと
待って居るもんなのさ

橋から下を見下ろした子を
川がい ....
たぶんね、
死ぬってことは
とても簡単なことなんだ

私は
3歳で父を亡くし
出産と同時に母を亡くし
兄も早くに亡くした

日常的に
熱意や努力や恋愛が
終わりの雨を待 ....
 がむしゃらにペダルを踏み続けていた

 自由な時間は有り余る程持っていた

 それでも走っていた

 お尻浮かせて体も前後に揺らしていた

 今よりも確実に一日は長く感じていた
 ....
 
突然の雨におどろいて
なみだを浮かべるあなたを
思い出してしまいました

だんだんと雲がはれて
すっかり晴れた空を見上げ
あなたの笑顔を見たようで

あの空もこの空も
あなたの ....
今日はのどかな高曇り
光の空が白く白く
一様に広がっている

僕はといえば病院の
外出許可を得てあてどなく
何処までも歩いていく

心も体も魂も
〃身一点に〃*凝集していく
そんな ....
躊躇する
ふりをしてる

大して迷ってなど
いないくせに

右を向いて
左が気になって

後ろ髪を引かれながら
斜に進もうと爪先を
あっちへ向けて
動けずにいる

ケンケン ....
きらきらと
波に
浮かんでいる

パラソルは
遠浅に
沈められて
いく
ぬるくなった缶コーラ
汗をかいてギラギラ
照り返し
身をよじる

のように
探している
 ....
自分が動けば影が動くことを
不思議に思ってしまった少年は
影の、また、影の連なりに戯れ続け

いつのまにか大人と呼ばれるようになり
ふと、空を仰ぐ、影が空に送られていく
少年は空にあり空は ....
人のエナジーが波紋のように広がり
球体ワールドを転がっている


点で描写された緻密な景色を
掌でなでると砂のように崩れた


熱風、夏空、ふんぞり返る太陽
それを遮るように黒鳥が羽 ....
ゆらゆらと
揺れ動く葉よ、草花よ
おまえはひねもす風を受け
静かに黙って花開かせ
静かに黙って枯れてゆく

ゆらゆらと
揺れ動く葉よ、草木よ
おまえはひねもす風を受け
遠いふるさとに ....
きみの

夢のなかに

はいり込みたくて



すやすや眠る

きみの


あたたかい額に

くちづける



朝起きて


どんな夢をみたの?

と ....
涙もなく泣く人々の群れ

行くあてのない涙は居場所を探して
ことのはに滲んだ

ことのはに滲んだ涙は
猛暑となった
猛暑は炎を伴い
魂は枯れた

ことのはに滲んだ涙は
驟雨となっ ....
日が陰っているあいだのほうが
花の色は鮮やか
じりじり直射されると
ハレーションを引き起こす

風のない
霧雨の朝
すこしの水分
少しの明かりを
ゆっくりと開き切る手前の時を
深呼 ....
令和と命名された4月からの1ヶ月のアイドリング期間は
私の心の中でも生き続けている

私は何度も何度も高い志を掲げてきた
しかし、高い志はダイヤモンドではなく、
傷つきやすい勾玉だ

私 ....
しろく印した約束
違えないようにと
丁寧に付箋をはがす
いつかの夏のはじまり
まちあわせを繰り返すきせつ
出会わないやさしさ
みどりに染まるかげを
ひたすらに踏みしめてあるく
 ....
2000年活きた思想を知る者たちよ

星雲の目でこの惨状を見よ

わずか365日前に

お前も
お前らも

震撼した恐怖でさえ

忘却してしまう

しらばっくれた態度をと ....
ホンコンで芳しい人油の沸騰

一握りの権力のために虚構が踏みにじられようとしている
約束はとうに破綻しているというのに

それでもできるか
それでもできるか

キミの良心に問う
 ....
みんなに負けないように
風に向かって自転車を漕いでいる

何かに負けないように
風が吹いていなくても一生懸命漕いでいたから

風が吹かない日には
風の風上に立ったのかと思う

風を感 ....
ほんとうは
言葉にしたくないんです
大切なものなのです

それは確かにありました

わたしの胸にありました

おいてきた思い出
わすれかけた純なこころ
ひみつのわすれもの

と ....
暑さくん

そうあわてて走るなよ


まだ梅雨が

はじまってもいないのに



せっかく咲きはじめた

紫陽花たちが

かわいそうだよ


いまバテたら


 ....
 
 暗闇の訪れと共に

 消えてゆくカラー

 木々の緑

 空の青

 雑多に広がる街並みのカラー

 街路を行き交う人々のカラーも

 モノトーンに映る時

 君の ....
動物で傘を作ったのは人間だけ
傘は家屋となり乗用車となり
宇宙船になった
問題を克服する基本は
傘にあるのだ

なのに、忘れ物の傘が多い
存在を忘れるような発明こそ
偉大な発明なのだそ ....
雨音が鬱陶しい
でも静かな感じもあり
梅雨は不思議

窓の外の雨の町は哀しそう
そのように心が見せている

何となく停滞気味な
恋は湿りがちで重くなる

読みかけの小説
先が読め ....
ぎらぎらと陽が照っている
草木が緑に燃えている
世界はゆらゆらと揺れている

折しも二匹の紋白蝶が
絡み交わり輪を描き
白々と視界を過っていく

いったい何処へ行くのだろう?
自ら描 ....
8月生まれのSt.レンクスさんのおすすめリスト(39)
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