現の日常の表層が
呆気なく転覆される
その瞬間、
異界の地に
熱風吹き荒れ
在るものすべて
銀の粒子となり
交わり躍り離反する

)広がる広がる光の海!
)降って来る降って来る死者 ....
あおぞら ミサイル きれいな封筒
ひみつの話 くしゃくしゃの髪
そろえたつま先 うちあけられる
言葉のぜんぶがいたかった

鳥がないてた
高くて長くて 切れそうに
でも切れないで ....
釘は六寸に引っ掻いた胸の痕跡
左は股の付け根から膝がしらにかけて
合わせて一尺近い縫い込みの跡が盛る
想像するリアル怪人(例えばフランケンシュタインとかゾンビだとか)
切り裂き息を吹き返す ....
その膜を破ると
きらきらとこぼれ落ちる
母の痛みがうつくしかった。

ぎゅっと身体を縮める
握りしめられないものを握りしめ
抱きしめられないものを抱きしめる

ささやかな抵抗を繰り返し ....
闇に飲まれる海を
歩いてくる人々がいる
靴を履かずに
埋立地から町へ
明かりへ







事故の影響で
ダイヤは一斉に狂った
側溝に流れ込む雨は
こんなはずではなか ....
夜の時間が留まっている
静かに此処に留まっている
朝から昼へ、昼から夜へと
一直線に過ぎながら
今、夜陰へと差し掛かり
静かに此処に留まっている

やがて時間は柔らかに
未来から流れ込 ....
裏山の湧き水でできた小さな池に
動物たちの残していった
木の実が沈んでる

私は薬罐に水を汲んで
庭でとれた渋柿を置く

いつか絵が届いたら
匂いをかいでみて

今年もここで枯れ葉 ....
書けるから

空が青いなとも思うし

木々も育ったなと思う

つるっとした老婆が言っていた

書けなくなったら余生などないのだ


台風がすぎて鳥たちが

遅い食事にとりかか ....
狂ったり
腐ったり
心は何故だか
美しくない

動き回るたび
落とす涙で
滑って転んだ
生き方をして

笑えた時さえ
すぐに忘れる

永遠があると
信じていたから
林檎の ....
季節は流れ詩は座礁して
はるか太平洋の真ん中の島に流れ着くだろう

いきることが何かの証明ならば
返す言葉がつまづいたままでいきてゆこう

あるいは人生に返す言葉を紡ぎながら

座興だ ....
ぽき ぽき 折れて

短く なってしまう前に

茹でよう

お湯を沸かして

ぱら ぱら 入れて

菜箸でおおきく

やさしく 混ぜて

冷たい 水にとって

しな ....
幻の夜、
ヤドガリも寝静まった砂浜に
楽園の島のヤシの実が流れ着く。


その島では、あした、
一番早起きの牝牛が
真綿のように軽やかな雲の幻を
牧場の木陰に見る眼には
敬虔 ....
揺れる揺れる
目玉が零れ落ちる
心臓までずり落ちる
開いたこころの目だ
胸元に光る血走ったふたつの眼球が
剥き出しのまま光線を撒き散らす
首から上
空洞になった眼窩を
確かめることも出 ....
湖に雪が吸い込まれていく
僕も行こう 一緒に溶けよう
空より暖かい水底で
幻の首長竜が待っている

最後の一頭になった鹿を連れ
最後の一匹になったイトウの後を
降りしきる氷晶に導かれて ....
どこか楽しいところに行こうか
平日で季節はずれで
誰もいないような
そんなテーマパークがあればいい
小さな車ですいている道だけたどって
近頃君が好きになった外国の音楽を流して
ほんの少し窓 ....
巣から落ちて干涸らびた雛鳥の
虚ろな目が空を見ている
とっても綺麗だから
イヤリングにしたくなるね

ねえ、そんなに見つめても
決して辿り着けないよ?
それとも小さな魂だけは
この惨い ....
イーハトーヴの映像が
プラズマオーロラに映し出される
緋色天幕スクリーン
荷電粒子の矢の弾幕流れて
7hertz超低周波音BGM
北極の星の声の讚美歌流れる中
オーロラが心を奪い去る
く ....
くだらない話をはじめたい
くだらないと最初に銘打ってしまえば
くだらなくても許されるだろう
という保険をかけておきたいし
保険をかけておくという保険をかけて
保険としての前置きをなによりも積 ....
血液ハ、作レナイモノナノデス
人ノ血ハ人ノ手デハ、作レナイモノナノデス

めまいのする空を
ミカヅキの匂いのする方向へ
光の視線が突き進むなら
かまわないけれど幻想は死に絶えるのです

 ....
えんぷてぃ
これいいな
これほしい
もっとほしい
ちょーだいちょーだい

えんぷてぃ
あれもいいな
あれもほしい
もっともーっと
ちょーだいちょーだい

もうないよって
いわ ....
ひたひたと湿り気を帯びた風が前髪を揺らしている
地肌にまとうスワジランド製の毛並みは
大脳真皮質の保護という役目を終えて
政治家をイミテーションする
我執をはらむパッケージとして
リングサイ ....
あなたがたはちゃんと選んでいるのかい
空白を叩くサジ加減を吟味しているのかい
骨から削りだしているのかい
厚削りだからよく煮出そうとか
中華だから野菜は繊維に沿って切栽しようとか
景色をどん ....
クソみたいな戯言を
毎年毎年
公衆の面前に晒す意味なんか
どこにあるんだ、あ?

なめてんじゃねえぞ、このやろう!
そんなことやってる前に
手取り月50万ぐらい
稼いで来いや!

 ....
僕を見たひとは こう言う
「ゆうれいがいる」
アルファケンタウリから来たんです と
おどけてみても
遠巻きに小石を投げつけて
一人残らず去っていく

雪の中なら平気だと思った ....
現場は疲弊すぎのステージ超えてます
メンドーなんで、サル以下でもよいです


実験動物ココが死んだココの僕の心が死んだ
死因は何だ花なんだ罠ナンバ鳳に気を付けて
あっちで死んだ死んだんだ ....
中途半端な気狂い
或いは気狂い擬きを
総称して「イタい奴」と呼ぶ
自称詩人の97%は
これに該当する
(因みに残り3%はバカ)

ウンコ食ったり
通り魔で5人刺し殺すぐらい
突き抜け ....
ちぃたかた

今朝発見された
言葉もない頃の手向けの花は
やがてその形も無くしてしまう
のかもしれないけれど
それが僕らの世界のはじまり




フランケンムース

年中クリ ....
今年の自称詩人No.1を決める
J1グランプリが開催され
無職で自称詩人歴25年の
ハンドルネーム
「40才の積木くずし」さんが優勝し
賞金7500円を獲得した

しかし、それよりも
 ....
昔の番号に電話する
トゥルルルルルルトゥルル


深夜1時
折り返しの点滅
つれないから
抱きついて連絡先をきいた
コートの手触りも憶えてる

いま電話ないから
じゃあ住所でもいいよっ!

たった一度きり一緒の冬

合い鍵のペンダント



 ....
若乱さんのおすすめリスト(35)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
異界の地に(改訂)- ひだかた ...自由詩520-1-4
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冬の朝の光が痛みをうつくしくする- かんな自由詩1419-11-28
通り魔たち_5- 春日線香自由詩4*19-11-16
時間(改訂)- ひだかた ...自由詩419-11-15
どうぞのいす- mizunomadoka自由詩16+19-11-12
余生- 函館ドラ ...自由詩519-10-13
ニュートンの唄- ミナト ...自由詩219-9-13
オニヤンマ- 梅昆布茶自由詩1219-9-12
そうめん- あるみ自由詩3*19-9-10
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ShakeheadShake- 世界世紀自由詩219-6-3
始まりの湖- 世界世紀自由詩3*19-2-3
ファンタジア- ドライ運 ...自由詩7*19-1-28
飛翔- もとこ自由詩24*19-1-26
勾玉狂騒極- 世界世紀自由詩3*19-1-24
大丈夫- ドライ運 ...自由詩219-1-23
ミカヅキ- 秋葉竹自由詩619-1-22
えんぷてぃ- 世界世紀自由詩319-1-21
最新の手紙- ドライ運 ...自由詩1*19-1-20
コネチカット- ドライ運 ...自由詩2*19-1-19
ある修道女の言葉- 花形新次自由詩219-1-19
銀白の鱗- 世界世紀自由詩5*19-1-16
●_知識と言葉と偏見と_●ココが死んだ日- 足立らど ...自由詩219-1-4
イタさ爆発- 花形新次自由詩218-12-22
クロッキー_4_夜盗- AB(な ...自由詩9*18-12-15
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