君の幸せは、もう、静かな心臓へ帰るといい。

夜間飛行のともしびが、
寒い砂漠の夜空に灯るといい。

君の笑顔は、もう、私の部屋から出て行けばいい。

そこで砂漠の闇のような心と ....
わたしはわたしを
いちばんに思う人だから
いちばんにしか
思えない人だから

わたしはわたしが大切にするものを
失いたくないものを
全力でまもりたい

わたしは
時に正義を口にする ....
今日も空は青かった
にこりともせずただ青く
無限の沈黙のうちに
それは在った

今日も私は無力だった
宇宙の虚無に耐えかねて
あなたにあることないこと
喋っていた

今日も黄昏は優 ....
街灯の下で
佇んで
気づけば乾いた眩しさ
スマホを
みても
ボンヤリと
息をしてる
あっちへ行けって
開放感
が髪の毛の頑なな過去を
ほどいている
髪、乱している修羅場 ....
片われをなくした
ビーチサンダルが
木陰で居眠りしている
その片われは今、どこで
何をしているのだろう

波にさらわれ海を渡って
名も知らぬ遠い島で椰子の実を
見上げて流離の憂いを抱く ....
てんじょうから染め物を垂らし ろうそくと鏡が揺れる小屋の もうとっくに知っている怪談に 肩をよせて聞き入った作法が
いとおしい


夜店のカラーひよこに触れた鮮やかな記憶 金魚を入れた袋の向こ ....
なつのいちばん平なところへ
わかい鳶がよりそって
切り裂くようにとびたったなら

さんざんひかりに照らされて
得体をなくしたさびしい熱が
誰か誰かと呼んでいる

正直なものが高くと ....
光が渦巻いていた
熱風が絶えず吹いていた
人々は絶えず歩き過ぎ
俺は串カツ屋の前で
アイスコーヒーを飲んでいた
とても苦い味がした
身体が熱く飢えていた
生きることに飢えていた

す ....
犬が
風に毛をなびかせている
冬毛はやわらかな鎧
夏毛はワーカホリックな諜報員
さっぱりと生まれ変わった夏毛たちは
世界を傍受する

遠い国のミツバチの羽音
湖でおぼれたアリがもがく音 ....
背のびしても
とどかなくなった月は
親指と
人指し指のあいだで
沙になって
さらさらと風にのる
くらい、脆い

雨の
こぼれたすきまから
青く
ふる光を
織るようにしてなびく
 ....
やまどりの
朗読するように
心涼やかに
鳴く声を
聴く

山頂の展望台好きな
ヤマノムスメは
深い谷川に
落とされて
沈められ

あられもなく
ただ死にゆく
そんなさだ ....
私の心は鬱々と
外は晴れて燦々と
闇と光が交錯する

)眩しい戸外の緑の群れ
)俺は眼からそれをむしゃむしゃ喰う
)光で闇を圧倒せんと
)眼からそれをむしゃむしゃ喰う

私の心は鬱々 ....
音楽を流していると
真正面から聴いていて
それに引き込まれ
これをストレス発散と言うのかは分からない

他にすることがある
けれどこの時間は命の時間
自分に耳があって聞こえること
そし ....
封筒を開くと雨が降っていた
ポプラを濡らし翻るみどりの雨
ふるえる雛鳥を包み込む手つき
そうして一気に命を絞り出す
言葉は自らを断つ

川沿いの公園
濡れるがまま置き去りにされて
終わ ....
あかるい蝶々のみちにひかれてまだ見ぬ息子がゆれていた
いとけない息子の息をわたしはきいていた

突堤のテトラポッドで男は根魚を釣っていた
その側で片耳の三毛猫がひなたを掘っていた

夏 ....
私が一つの内面を持つのならば、
宇宙も一つの内面を持つだろう。

私が笑い悲しむのならば、
宇宙も笑い悲しむだろう。

ああ この壮大な宇宙の夕焼けに
貴女はまたしても遠去かっていくのか ....
夜が好き、猫が月みて揺れている、星降る冬のブランコの上


唇に触れて知るのは火の熱さマクドナルドのコーヒーとキス


「空気読む」ことが出来ずに一人きり、居ても空気に成ってた教室

 ....
しろく印した約束
違えないようにと
丁寧に付箋をはがす
いつかの夏のはじまり
まちあわせを繰り返すきせつ
出会わないやさしさ
みどりに染まるかげを
ひたすらに踏みしめてあるく
 ....
あわ粒に記号をふったり、
オルゴールのはじく金属の突起をおいかける
午後、まだ日のたかい街をうろうろして
存在という妄想を
あじわっている

からだの外がわで
世界と 物事が
 ....
ほんとうは
言葉にしたくないんです
大切なものなのです

それは確かにありました

わたしの胸にありました

おいてきた思い出
わすれかけた純なこころ
ひみつのわすれもの

と ....
まばゆさに目をとじれば
暗闇となった世界に浮かんだ
円が燃え上がる
そんな遊びを繰り返していた

あれはぶらっくほーる
宇宙への入り口か出口だった

だれもかれもみんなおとなになってし ....
駅から続く桜並木
だらだら坂のドン詰まり
君がいた病院があります。

桜並木の木の下には
死体と狂気が
埋まっています。

もう四年も前の想い出ひとつ
今年も桜の木の下で
散りゆく ....
満開の桜の下に集う人々は
静脈のように透き通っている
花曇りの午後に風が吹いて
柔らかい水のような眠りを誘う

穏やかに笑う彼らの腕時計は
それぞれの時刻で停止している
目的も意味もそっ ....
ものわかりがよくなったような顔で
笑いも怒りもせずに
人の話を聞き
夕暮れに詩なんか書いて

夜には酔わない酒を飲み
寝つきの悪いベッドに入る
真っ暗な部屋に少しだけ目が慣れた頃
掻き ....
静けさの
充ちて
落ち着き払う
この夜陰、
独り在ることに満ち足りて
私はゆっくり沈んでいく
底抜け宇宙の底の方へ
私はうっとり泳いでいく

其処は貴女の声、発せられるところ
其処 ....
強剪定された関節に
盛り上がる傷
そこから
見えない指を差し伸べる
しなやかな風に 

小鳥が飛んできてとまる

どれほど春が虚しかろうと
生きている限り
痛い 悲しい 嬉しい 怖 ....
数日前の冷え込みは
さらりと積もった雪とともに
あっさり流れて消えた
今日はぬるい雨が降る
冷えては弛んで
今年も確かに春は

令和は五月からだとさ
準備期間がどれだけあったって
あ ....
ぼくの朝は完結しないつめたい夜を引きずってはいない
ぼくの大腸は閉塞して夜をためこんでいたけれどもね

カーテンを引くと天使はねぼけまなこで羽ばたいている
窓からのぞくと景色のはじに満開の桜の ....
終電にゆられて、風の強い歩道橋を渡り、またビールを買って帰る

テレビ通販の明かりだけの部屋で、あしの爪を切りそろえて
膝を眼窩にうずめた


いつになく緊張してた官房長官がその昼なん ....
灯台の下のテトラポッドはいつまでも輝いている
防波堤に波がぶつかって砕ける音は
真っ暗な地平線へと吸い込まれていくようだ

パチパチと光る緑色の灯は
きっと私に何も伝えない
落書きと錆にま ....
長崎螢太さんのおすすめリスト(115)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
砂漠のともしび- 秋葉竹自由詩1419-8-12
わたしは- こたきひ ...自由詩819-8-11
今日もまた、明日もまた- ひだかた ...自由詩1419-8-9
神さまの背中- 秋葉竹自由詩1119-8-9
片われの夢- 帆場蔵人自由詩4*19-8-9
多く産まれる- DFW 自由詩11*19-8-8
なつのいちばん平なところ- はるな自由詩819-8-8
光の星- ひだかた ...自由詩12*19-8-5
アンテナ\ネバーランドはどこにもない- そらの珊 ...自由詩919-7-17
午睡- むぎのよ ...自由詩619-6-29
アボガドのサラダ- 秋葉竹自由詩619-6-27
この午後の刻- ひだかた ...自由詩8*19-6-26
ふわっと毒が抜ける- 朝焼彩茜 ...自由詩719-6-24
モノローグ/断絶のために- ただのみ ...自由詩12*19-6-23
夏の夢- DFW 自由詩20*19-6-22
遠い夕焼け(一つの白昼夢)- ひだかた ...自由詩419-6-19
なぜ?梅雨に?「冬の寒さは辛いね〜」のうた- 秋葉竹短歌419-6-18
まちあわせとやさしさと夏の呼吸- かんな自由詩719-6-18
緊張- はるな自由詩1219-6-18
海になってもいいですか- あおいみ ...自由詩12*19-6-17
ぶらっくほーる遊び- そらの珊 ...自由詩1919-4-11
鬼と桜- ……とあ ...自由詩12*19-4-9
花曇りの午後- もとこ自由詩17*19-4-9
夕暮れに詩なんか書いて- 高林 光自由詩619-4-9
沈黙の声- ひだかた ...自由詩919-4-9
街路樹のうた- Lucy自由詩8*19-4-6
春雨- 世界世紀自由詩6*19-4-5
夢路- 梅昆布茶自由詩1419-4-5
新たに- DFW 自由詩6*19-4-4
寂しい夜から追い出してくれ- カマキリ自由詩719-4-4

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