殺されることもなく
太陽に照らされて椅子から転げ
ぼくは仔犬に看取られた
妻と踊ったワルツ
娘に教えたワルツ
甥に継がせた椅子
この島の太陽は
けなげな生 ....
闇が壊れている
このくぼんだ歴史の廃墟に
加えるべき進化などなく
終焉が今まさに始まった
冷たい死に向かう森羅万象の大行進
暫定的な真理が次々と自らを暴く
根拠もなく自由でもなく
ただ人 ....
祈りと願いに摩耗した
己の偶像が神秘の面持ちを失くす頃
始めて冬の野へ迷い出た子猫は瞳を糸屑にして
柔らかくたわみながら落下する鳥を追った
薄く濁った空をゆっくりと
螺旋 ....
金木犀の花を瓶に入れ ホワイトリカーを注ぐ
ひと月ほどして 香りも色も酒に移った頃
金木犀の花を引き上げる
その酒は 甘い香りをたぎらせ 口に含むとふくよかな広がりを持つものの まだ ....
一月
親不孝者
育ててもらって介護なし
二月
頼りになるのは
遠くの我が子よりも
市役所の人
三月
ふだん世話している嫁より
たまに帰ってくる子どもが
いい子になる
....
愛の掟とは 与えるとは
と裸の人間が宣う
悦楽のマリファナに酔いながら
夜の街をさまよい歩いても
孤独な亡霊達に笑われるだけ
太陽の中に蒔かれた矛盾という種は
滅びという果実を結ぶ ....
一人一人何を思って何を考えて
毎日生きているんだろう
と思う時がある
人の心まではのぞけないからなあ
みなよく生きているよなあ
孤立
は
死病
だ
人は人と
繋がらなければ
生きていけない
のに
金を持って
いないと
キリストだけ
を信じて
いないと
健康で
いないと
胃ナイト
クエネェシ ....
maitreyadasaさんのおすすめリスト
(8)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
太陽の島
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吉岡ペペ ...
自由詩
3
17-1-1
年明け
-
葉leaf
自由詩
1
17-1-1
冬という病
-
ただのみ ...
自由詩
21*
16-12-31
桂花醬
-
鵜飼千代 ...
自由詩
27*
16-12-31
ホカチャンカレンダー(介護編)
-
ホカチャ ...
自由詩
2
16-12-31
冬の花
-
星丘涙
自由詩
8*
16-12-30
生きる
-
ホカチャ ...
自由詩
4*
16-12-27
イナイト(自由参加詩)ー増殖中
-
ひだかた ...
自由詩
16*
16-12-25