踊ってテーマ名乗る。春の名前で鉄道。
おどっててえまなのる はるのなまえでてつどお


捨てられ天使はシンデレラです。
すてられてんしは しんでれらです


水が澄んだら一人きり。扉、 ....
  ガラスの三日月

みせたこともない
真剣なひたむきさで
青みがかった夜空を
みあげている

昔憧れてたあのひとの
泣き顔をみたことがあって
もう僕でよければぎゅって
 ....
ゴルゴダの丘に晒された御子は
悲母の腕に抱かれ
復活などは無いと知りながら
静かに我が子を抱き締め
ピエタは今も紅い涙を流す


         初出 日本WEB詩人会 2024/03 ....
水晶にろ過された水ほど美味いものはない
ある天竺の行者が言った
彼は24日間水だけを飲んでいた

それを知るために20年の歳月を費やした
誰に指図をされた訳じゃない
ただ行者の言ったことを ....
薔薇が咲いた夜は
遥かにむかし

遠くまで
遠くまで

時間はさかのぼる

君は薔薇を咲かせて

僕を昂らせた

永遠に昇る
螺旋階段

薔薇は
螺旋階段の
踊り ....
耳をとざしたほうがいい
ことばを思わないでいいから
目もひらかず
ただ触れていたい
指で肩で舌で

そのからだの奥を覗きこむような
こまかな息づかい
一度は奪われた草木を甦らせ
半透 ....
引っ越してきたばっかりなのに、
ほら、ここは、神さまの家に近いでしょ。
さっき、神さまが訪ねてきたのよ。
終末がどうのこうのって、うるさかったわ。
だから、持ってた布団叩きで、頭を叩いてや ....
はやらないことはやらない琴線の

ことはことばかわからない
じゅげむじゅげむ
なんとかなるさ

にんげんだもの
しらんけど

男雛女雛
ならびて透る緋毛氈
右近左近、たちばなさくら
今 ....
幻のステージに、
昭和を生きた女がいる

鳥の羽根で飾られた衣装を纏って
ジャズとロックンロールと演歌を混ぜた
──アジアンであり、
──洋風でもあり、
戦争に負けた戦後の日本みたいな
 ....
深海の水底に眠る者たちよ
我らはいま至福の中で歌っている

君たちは永遠に若く
我らは次第に歳をとってゆく

君らが捧げた{ルビ生命=いのち}は
決して無駄ではなかった

傲慢な思想 ....
  *

ねじれた果実の熟すころ
死は昨日のように訪れた
時間の底に焦げついた
小さな獣の影
かどわす風にいま黒い水を渡る

古い橋の真中から
栞を落とす子ども
その萎えた手の甲か ....
朝のみそ汁から
 かつて棲んだ磯の香りがした

循環する水にうまれるいのちのすき間
 それをすくいそそぎ入れた

湯気が消えてゆく空にうかぶ
 一羽のかもめ



炊きあがった純 ....
今日はオマエが氷壁から滑落して30年
オレは毎年この日に伽羅を焚いている
何故もっとオマエを止めなかったのか
記録を求めて命を賭けるのが解らない
あの酒席でもっと叩きのめしておけば
毎年この ....
うす赤く 少し伸びたる バラの芽に
ちいさく光る 霧雨の粒
酔いたい自己肯定感が居て、雨後、腰痛いよ。
よいたいじここうていかんがいて うご こしいたいよ


イルカ愛す存在。酸素吸い明るい。
いるかあいすそんざい さんそすいあかるい


寝た ....
夢の橋を渡ると、
ショートボブの君がいた
 会えて嬉しい
と、可愛い仕草で笑う

それからふたりは、
君の村まで歩いて行き、
南国風の立派な家で
沢山のキスを
揚げたての天ぷらで食べ ....
嘘巣くう。問い掛けただけ、解答崩そう。
うそすくう といかけただけ かいとうくずそう


担当飛び火、鳶ひとっ飛び。ヒント日々尊んだ。
たんとうとびひ とんびひとっとび ひんとひびとうとんだ ....
地球という星がある
国境はない
猫に餌をやってから
今日のことを考えよう
子宮から出てきて随分経った
時々帰りたいが
もう帰れない
もう帰らない
ラ、
ララ、ラララーン
高級食材が半額になる
奇跡の瞬間、魔法のシール

ら、
ら ら ら
シールが貼られるまでの
ワクワク タイム~♪ 

グルル、グァオウ! 
飢えた 猛獣 ....
恋せよ、去勢後。
こいせよ きょせいご


ナイス、闇! 親しみやすいな。
ないす やみ したしみやすいな


猿が集り、青い恋を有難がるさ。
さるがたかり あおいこいをありがたがる ....
無い島、凍結。冷たさが傘溜め続け、疎ましいな。
ないしまとうけつ つめたさがかさためつづけ うとましいな


ゆっくりとした歪み。水浸しと陸、梅雨。
ゆっくりとしたひずみ みずびたしとりくつ ....
あちこちでびん笛がはじまる
うち幾人かは胴をうまく叩いている 薄暮

目は子ども時分からよくない
たくさん撲たれてきたからさ
と、隣のじいさんが笑った

にごった水晶の弛みや
かわるが ....
骸なのですか
ほら
いちばん奥に
心臓と肺が存りません
ならば骨骼で呼吸せよ
観想は那由多ゆえ
沈黙するサンタ・ムエルテ
鏡張りの匣の裡にて綻びた情緒を
鵠にも似た皓い巫覡の貴様は
 ....
メレンゲの夜
それはそうだ、
固まってしまう

色の無い刺繍糸で
編みこんでいく
君の体は
気持を置いて
でていってしまった

ここにあったのは
変色した果物
片方しかない手袋 ....
ただの一言も発することがない
二月の青空はとても孤独だ
ひとみを綴じた兎が
木の袂でうたた寝をしている

冬は自我をうしない
薄く目を開けて、この青い空を
くちびるをかすかに動かして
 ....
どうして
こんなに平穏なのか
冥土へと導く と信じられたホトトギスも
いまは五月の鳥

森を抜け
砂の砦みたいな監的哨跡にのぼって
海のまえに出ると
もう詩に出会った気がした

壁 ....
                     月に葉隠れとはいうけれど
      そぞろ虫の影におびえる酩酊者 

道端で眠る小地蔵が倒れて 
 まだ青い無花果の実が零れ落ちている 

 ....
もう起きるのか
朝から騒がしい 春と冬がもめている
どちらも「まだだ」と言い張っている
冬眠していた生き物も目覚めが悪い
始発の電車はすいていた
ゆっくり座席に座り
眠気の中で私の中のあた ....
 夢のなかでだれかを抱きしめていた
 夢から醒めて、じぶんがただのひとりきりだという事実に
 むきだしの欲望が曝かれる、
 作劇の手引き
 光りを失った通りで
 発見された手 ....
 夕映の 風にそよぐ
 お堀端の柳の枝は青々として
 「今夜も、蒸すのかね…。」

 低く重なった綿雲を見る
 蔦吉の 下駄の鼻緒は切れていた
 「仕方ないね。」
 下駄を脱ぐ右足

 ....
46Uさんのおすすめリスト(508)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ダンス、春弾んだ- 水宮うみ自由詩1*24-3-23
ガラスの三日月- 秋葉竹自由詩424-3-14
アヴェマリア/カッチーニ- レタス自由詩6*24-3-14
水守- レタス自由詩7*24-3-13
薔薇が咲いた夜は- 原田たけ ...自由詩424-3-12
はるびと- soft_machine自由詩11*24-3-9
鳥籠。- 田中宏輔自由詩12*24-3-9
- wc自由詩6*24-3-8
歌姫- atsuchan69自由詩13*24-3-7
弦楽のためのアダージョ- レタス自由詩8*24-3-6
逝くまで書いて- ただのみ ...自由詩9*24-3-2
- soft_machine自由詩11*24-3-2
オマエに- レタス自由詩8+*24-3-2
初春バラ- 星野つば ...短歌424-3-1
酔いたい夜- 水宮うみ自由詩3*24-2-28
夢の橋- atsuchan69自由詩11*24-2-28
空は空回り- 水宮うみ自由詩1*24-2-23
太陽は影をつくるが道を譲らない- 空丸自由詩1524-2-23
半額ゲッター- atsuchan69自由詩11*24-2-22
青い恋_O.A.- 水宮うみ自由詩2*24-2-22
氷の中で回っている文学- 水宮うみ自由詩3*24-2-21
夕春- soft_machine自由詩11*24-2-20
増殖- 医ヰ嶋蠱 ...自由詩224-2-20
メレンゲ- はるな自由詩624-2-20
誕生日- 山人自由詩12*24-2-20
離島- 形代 律自由詩1024-2-18
いやおい- アラガイ ...自由詩14*24-2-18
まだこれというタイトルが決まらない- 空丸自由詩924-2-17
抱擁- 中田満帆自由詩324-2-17
のらねこ物語_其の十三「金魚玉」(二)- リリー自由詩4*24-2-17

Home 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17