知らないうちに
パンがふくらんでいる

予言者が記したごとく
町の胃袋を満たすため

欲望は時に静かで
時に神聖だ
夜更かし癖 いつのまにか夜の民

予約炊きのご飯 未明のレトルトカレー 
幸せな形は丸皿 色は様々 多様性の奇跡

豊かなスパイス感 香り、胸いっぱい
銀のスプーン 掬ったら湯気 頬張る  ....
一月五日 金曜
天氣 晴
起床 六時七分
就床 九時〇分

晝前はポスタ|やら標語等を整理した
八日に持つて行く物等を揃へた
お晝から母校の先生を尋ねた
日直で學校においでになつた ....
叫びながら舞う女
光の庭に
ひとり居て
ことば
渦巻き喘ぎながら

喉を震わせ吐き出される声に
意味はたじろぎ光に呑まれ
舞い狂う女の
光の庭
時 失う

感覚の光
思い出の ....
熊たちは夜をかみ砕き
蜂蜜の朝を得た
意味の羅列を踏みこえて
あたらしい夢をみるんだ

配管 像 通勤ラッシュ
茜色 ポリタンク 出されない葉書
僕の隣は空き続ける
なされなか ....
丸五のとんかつ
藤枝梅安の妹
RCサクセションとホールアンドオーツ
大人レゴのタイタニック
大きなハードルと小さなハードル
西村賢太はタクシーで死んだ
アガサクリスティの最後の小説
 ....
ねえ
このクリスマスのイルミネーションを
江戸時代の隠れキリシタンが見たら
どう思うのかしら

そうだな
複雑な心境だと思うな

そうよね
でもきっと喜んでいるわよ
だって神社やお ....
母ちゃんの作る
貧乏な焼きそばが好きだった
ソース色の麺にまぶした
深緑のアオサと、
麺にちょこっとだけ乗った
紅い千切りの生姜も
それはそれは綺麗だった
豚肉じゃなく、
海老でも、
 ....
ゆれる 梢があって
旋回する 翼があって

時に 空を見ていると
無性に 突き立てたくなる
動けるものを
動けなくするため

叫びたくなる 裂けるほど
ちぎられた 雲があって
焦が ....
はむはむはむはむはむは……
はむはむはむはむはむはむはむはむ
はむっ

人間ぃがいのほにゅうるいと
意志の疎通をしたいいいいぃぃぃ

小刻みに揺れるおヒゲ

濡れた黒い実みたいなお目 ....
弥勒はミルク
弥勒は胡桃
その名の未来的響き

アップ・ビートで行こう!
ロシア、おそろしあ、を
念頭に入れつつ 富士の裾
謎の倶楽部が結成されて
名探偵が調査に向かう

僕は薄荷 ....
スーパーの
6個で350円くらいの
安いどら焼きが

ある日突然
高級ケーキに化けたのには
本当に驚かされた

いつもは
結構おいしく食べてはいるが

唾液の出が少ない時は

 ....
  
       

君はさながら落下した蝙蝠
五体投地のごとく身を投げ
泥に翼を打ち付けながら恍惚と匍匐する

堕胎した言葉の数々を
霧の森の果てる處に埋めに行く

生まれよう ....
昨日は三時頃に昼食を食べたので
夕方に洗い物をした時に
水に漬けておいた時間が短すぎて
炊飯器の内釜にこびりついた米を
かき取ることが出来なかった

それで米を炊くことは諦めて
八時に車 ....
なにひとつ持っていかぬという気持ちで
日々、靴をはき
仕事をし
夕飯の買い物をして
靴をぬぐ

思い出も悲嘆も後悔も
生き残った人たちのもちもので
三途の川の向こうには持ち越せぬ

 ....
去年の年末に
急に
母がご飯を食べられなくなった

入院して退院してご飯だけは食べられるようになった

みんなに迷惑をかけたくないからと自然に弱って死ぬのを決めた日に父にすき焼きを作っても ....
十二月三日 日曜
天氣 晴
起床 六時三〇分
就床 九時二七分

今日は日曜だけれど父が太田へ集會に行かれるし私も亦學校へ来なければならないので何時もの様に起きた
朝食前に妹のシヤツ・ズロ ....
魔女はパーティーをする
おとこもおんなも関係なく
みんな赤い靴をはいて
死ぬまで輪になって踊る
叫ぶような歌声
かなしい歓び

輪のそとは
危険だから
出ていけない

手を離さな ....
有刺鉄線をナイロン弦に張りかえて
ビヤン、ビヤンと音を奏でる
音を聴いて目覚めた鳥が飛び立った
丘の向こうの仲間に知らせる
警笛ではない、静かな寿ぎ

地下室ではテーブルを囲んで作戦を立て ....
詩作の為にパソコンのキーを
右手だけで打っていたら
右手が腱鞘炎になったみたいで
右手首が全体的に腫れて痛い
昨日は詩作が出来なかった

今朝は夜中の二時に起き出して
銀行の口座に振り込 ....
だいこんを抜く
よく太って近年にない出来映えだ
ぢの痛みを我慢しつつ植えつけたから
ご褒美なのかもしれない

この冬は
だいこん、たまねぎ、そらまめ、茎ブロッコリーが
畑で育つ
いつも ....
誰も代わることのできない人よ
ルーレットはすでに回っています
ざぶん! と酒樽に入ったあの日の飲み会のように
決意をもって、ゆきませう

もう迷わない
もう退がらない (如何なる日にも肩を ....
ネオン管に伐りまかれ
純粋にとり込まれた艀や汀
ほんとうには離れるつもりないんでしょ
こころから落ちてくゆるひらの
退屈さ
におい感じた
猫のように

丁寧にたたもうと
手荒くまるめ ....
水につけておいた
電気釜の内釜と玉子焼き器と茶碗を洗う
内釜の底にへばりついている
もち米を爪でかき取る
それらを石鹸で洗って
温水で洗い流す

洗い物はそこまでで一旦、止めて
部屋に ....
寝返りを打つと砂壁がある
窓を開けても太陽は見えない
玄関があるのかもわからない
水の味もしない
少し歩いて蘇る

独りで道をゆくのだ
あの日の影が併走しても
鋭い言葉が戻っても
そ ....
あのね

コットンのセーターが好きなの

でもね もう秋も終わるからね

冬が来るからね

コットンは冬には温かくないからね

もう 着ないの

妻がね

コットン ....
私はただどうしていいか分からないのです
自由という鍵のかからない牢にひとりで

あなたは必要とされたことがありますか
その手でもって人を殺したことがありますか

それほどまでに人を憎いと思 ....
逢っても逢わなくても
どっちでもいいときに
それでも逢ってしまうのが

恋愛依存性。



心には鉄の扉が閉まっている、
だれにもみせない牢獄である。



 ....
ち、に濁点を打ちたいけれど
だ、ぢ、づ、で、ど、の
だ行の打ち方をすっかり忘れていた
ち、を打って、濁点を打って
ち゛にすればいいのか
でも、そんな打ち方だと
縦書きだったら
ち、と濁点 ....
詩は
美しさの中に
狂気を孕んでいる
まるで
思春期の頃の様に
それは
繰り返される
遊戯の様にも
思われる

私は
詩を愛しているが
私にとって詩は
永遠に妾として
 ....
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