ここ最近の
自称詩人ブームのせいで
自称詩人の社会的地位が向上し
勘違いした自称詩人が
こいつは自称詩人だ、とか
こいつは自称詩人とは言えない、とか
峻別し始めた
自称詩人とは言えないと ....
いつか記憶は彼方まで拡散して
散り散りになっていく
今日も主人の顔を見に出かけると老女は言うが
もう、会いに行ける、その相手はいないのだ
彼女が生きている糧はもういない
もう会えない相手との ....
心を疑うと実母に電話で言われ、
ああこの人は、還暦を過ぎて尚、心が純粋であったのだなぁと眩しく思った
肉親に傷つけられすぎて傷つくことに慣れた私の心は
年を重ねるごとに、まるくまるく丸みを帯びて ....
生まれて初めての今にいる。だから覚束ない足取りで、未来を望んだり過去を思い出したりして、今ってものを理解しようとしている。
今、昔の出来事を夢で見たよ。今、明日のために早く眠るよ。今、歩きすぎて足が ....
一億光年の彼方から
因果の報い
十界の営み
喜怒哀楽の命の明滅
文明は未だ
貧困と飢餓と疫病と争乱を抱きながら
明日への光を模索する
自らの欲望の虜
エゴの塊の権力者たちの無能 ....
俺は自慢じゃないが最低の詩人
プライベートは大抵NG
硬派に見えて女ったらし
見とれちゃう胸や尻に
ペンと紙を置いたら携帯でライン
ギャルを呼び出し飲んでるワイン
良い雰囲気、その ....
変えようのない過去を振り返らない事はない
ある日突然思い出し、ああ、と声を出し茫然とするだろう
自責に頭をも抱えるかもしれない
罰された思い出とともに蘇ったり
何者にも知られない秘匿として隠し ....
病を得て復職してから私は長いトンネルをくぐってようやく陽の当たる場所へと出てきた。だが、いくら太陽が照っていても私は世界から敵意を感じ続けた。どうも人々は以前とは違った態度をとっているかのよう ....
3月に入る前のふぶき
一晩が明けてブルーの大空に変った
卒業生が丸めた証書を持って談笑しながら通り過ぎる
きょうのひを刻みこむことを照れかくすようにして
たしかめ合うには
言葉も ....