私は折り畳み傘が好きだ
しゅっぽと傘を広げるとき
そうっとわくわくする
それはマジックのようで
手を広げれば花束や
白い鳩が出てきそうな予感がする
それはまた魔法のようで
手を広 ....
黄砂の舞う交差点
目を細めて上空を窺う
直立不動の小学生の左手には
やや大きめのファーストミットが
反対側の信号機の下
サイドスローの怪人が
華麗なステップで卵を
直立不動の小学生に ....
星のオーナメントと間接照明
タイのスターバックス限定マグ
全て無能な成人女性の装飾品
もう17歳のタテマエで詩を書けず悔しい
あれほど全能ぶっていた少女は
自撮りと女子会の洗礼を受け ....
家族の反対を押しきって
長女は豊胸手術を受けた
術後の
はち切れんばかりの
膨らみに
それまでの反対が嘘のように
父親はウキウキ興奮気味だし
それを見た母親は
あたしもやってみようかし ....
冬の道のあちこちに
手袋の片方がよく落ちている
ポケットから
ものを取り出す時に落ちたのか
自転車の前かごから滑り落ちたのか
私も長年愛用していた
手袋の片っぽを失くしてしまった
....
昼過ぎに起きて洗濯物を廻す
ベランダに出てみればまるで春みたいにいい天気じゃないか
家にいるのはもったいない
ネットで息子の耳鼻科を検索する
下敷きを無くしたらしいから買いに行ってやらなけ ....
ビデオテープを売りに街に出た
雨の街の中で 傘を差して
だけど ブックオフで ビデオテープを差し出すと
買い取りは 当然拒否されてしまった
モードオフでも
ゴミ捨て場から拾ってきたジャケット ....
最近ちっともニュースにならないので
どうしたのかと
隣の不束先生に聞いたら
おそらく
危険な状態は去ったのでしょう
と答えてくれた
それは良かったですな、はははは
って二人で笑ったけど
....
梅園のあとゲームセンターでコインゲームで盛り上がった。
いま古本屋で子供たちはカードを選んでいる。
ぼくは財布が欲しくなり皮の長財布を見ていた。
このあとどうしようか。
ほんと ....
あれは確か
8月の日の最後の日曜日のこと
海辺に打ち上がった
クジラの噂で
町中が持ちきりになった
青いクジラは
夏の太陽の光を反射し
焼けてグッタリと
眠っていた
....
肉屋の軒先で 雨宿りしながら
ぼくはグラム398円の値のついた
ショーケースの中の
肉の切れ端を見ていた
タバコに火をつけた
ヘンドリックが
食肉になって
....
顔中に貼られた付箋ライオンのつもりだろうが草食系だ
uminoumiさんのおすすめリスト
(12)
タイトル
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カテゴリ
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日付
折り畳み傘
-
灰泥軽茶
自由詩
12
15-3-3
冤罪(えんざい)
-
……とあ ...
自由詩
7*
15-3-3
ドリップ
-
モリー
自由詩
2
15-3-3
豊胸家族
-
花形新次
自由詩
1
15-3-2
【_手袋の片っぽ_】
-
泡沫恋歌
自由詩
16*
15-3-2
春の小旅行
-
馬野ミキ
自由詩
7*
15-3-2
消えた街
-
番田
自由詩
3
15-3-1
危険ドラッグ
-
花形新次
自由詩
2
15-3-1
5ジグソーみそ汁
-
吉岡ペペ ...
自由詩
4
15-3-1
青いクジラ
-
オダカズ ...
自由詩
3*
15-2-28
ヘンドリックの最後
-
オダカズ ...
自由詩
7*
15-2-28
顔中に貼られた付箋ライオンのつもりだろうが草食系だ
-
北大路京 ...
短歌
3
15-2-28