詩とは日常のなかの
些細な疑問であったり 好奇心である
たとえば植物の種子のように
風にさらわれ二度ともどらないもの
炭酸水のように底のほうから発生して舞いあがり
はじけて霧散してしまう ....
訥々と素朴に語っている場合では無い
もう叫ばなければならないのである
自由に生きねばならない自由と
自由に生きてはならない自由の
二つの自由をもってして
どでかい声で
「生かしてく ....
情報過多
あたまの酸化
孤立の幻想
情緒貧血
空白療法
バカバカしいもの
クダラナイもの
埋めはしないもの
表皮つきあい
あいのて会話
たがいちがいに
お気に召すまま
....
私はオリジナリティーという言葉をあまり信じていない。言葉は語り継がれるもので誰かが一人占めできるものではないから。それに誰かが作品として発表した言葉やものの考え方に似たものが過去にあったからといって ....
自己中心的なだけの詩には限界があります。つまり、一人称原理で成立している詩には、中心が卑近な己だけであることから生じる限界があります。詩の世界を広げるためには、他者との交渉や世の中との交 ....
生きてるって
綺麗事じゃなくて
グロテスクで
情けなくて
格好悪い事かもしれないよな
だから人は
夢や美に心惹かれ
それに命を賭けることも
辞さないんだろう
見つめ合う 香水と煙草
出会いと出会いが通過していく、お互いの横目で
記憶を垣間見る 痕
口紅では 押し付けがましい
ネクタイでは 束縛し過ぎる
灰色の街を 太陽が落ち ....
昇天したくなるような
空一枚 鉤裂きにして
「おまえもおんなじ
襤褸だねえ
握りしめた石ころ落とす
脆弱な意思の皮袋
かけはぎなんかいらない
ミシ ....