片田舎の白いガードレールの脇を
野焼きの煙たいにおいに追われて
灰色の空の下を
傘を差すか迷う雨に打たれて
そうやって歩くときの心に似ている
わけもなく泣きたくなる夜は
美輪明宏の幻だらけだった
美輪明宏ならすべてを歩いて確かめているはずだ
たとえ肉体でなくても霊魂でそうしてるはずだ
座席を探していたら香りでむせ返った
まんなかあたりに座って俳 ....
月の光がぼくに問う
ぼくもまた心のなかで
それをひとに問うのだ
楽しいことを
見つけたときのように
ビニールが発する光の
美しさや無意味さのように
き ....
大陸で、
枯葉をペンキで塗ったような芸術が
砂浜で、
新しい季節を注文するらしいよ
噂では
鈍い犯罪は鮮やかな生姜の味
(意味わかるでしょ?
ひな菊を食べながら
逃亡する無意味が
情 ....
より良き生活のため神経の野菜畑を耕し、
朝日眩しい熱病に身体を委ね、
街を徘徊するのだ。
貪欲の沼を啜り、文字列に擬態するのだ。
嘘の窓の隙間を滑るように、
明日の腕を引 ....
まるで
この世界に
僕たち必要ないみたいに
針がまわる。
商店街の電線に鳥が止まり
音符がゆれ
八百屋の帽子に
曲順が隠され
駅ビルが舌打ちする。
喫茶店のメニューには
水しかない ....
ぎゅっと握った二十円
お小遣い帳にお菓子と
日曜日の午後の事です
小高い古墳群頂上から
平野を走る鉄道の線路
市道沿いの駄菓子屋へ
優しいおじいちゃんと
少し怖いばあちゃんが
樽に入っ ....
品川、名古屋間が40分なのは良い
問題は橋本に停まるということだ
最近栄えてるらしいが
でもやっぱり橋本は橋本だ
何故そんなに橋本を嫌うのか?
私は学生の時一年の半分
橋本からバスに乗 ....
悪夢
蚊がれの字に足を上げ
腕に止まり 足に止まり
れ
れ れ れ れ れ
れ れ れ れ れ れ れ れ れ れ
....
虹がきれいに出たからって
ぼんやり眺めて
こころ奪われたりしません
わたし詩人ですから
ただ その七色はもらっておく
雲が猫やクジラに見えたからって
気にならないし
一切興味あり ....
降り続いた大雪は止み
白く埋もれた住宅地が
青く澄んだ空に覆われている
朝は
つめたくて
まぶしくて
目が八の字だ
ビルのない地域にただ一つ
すっくと立っている
ごみ焼却場の煙突 ....
forgot umbrellaさんのおすすめリスト
(11)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ぼんやりとした淋しさ
-
四角い丸
自由詩
4*
14-11-10
美輪明宏の香り
-
吉岡ペペ ...
自由詩
3
14-11-9
月の光
-
吉岡ペペ ...
自由詩
6
14-11-8
ひずみ
-
左屋百色
自由詩
7+*
14-11-8
良き生活のため
-
近藤孝次
自由詩
5
14-11-8
情報の森
-
左屋百色
自由詩
7+*
14-10-31
二十円
-
ドクダミ ...
自由詩
6
14-10-26
リニア新幹線
-
花形新次
自由詩
1
14-10-17
悪夢・れ_
-
イナエ
自由詩
9*
14-9-30
砕け散る郊外
-
左屋百色
自由詩
8*
13-3-4
白いけむりの風景
-
ただのみ ...
自由詩
9*
12-1-14