かきむしられる夜が来る
真白なすべてが汚される
あんまり地道な悲しみに
みじめな涙が止まらない
まったく完璧な絶望だった
病院から戻ったら
感謝と欲望で汚される ....
気高くは、あるべきだろう
たぶん
前を向くことが前を見ることだとは限らない
後ろ向きであることが前を見ないことだとは限らない
斜に構えて夕日を見やる。俯くことは極力控えてみよう
考えることに ....
緩やかな月明かりの下
幻聴なのかと疑ってしまう
微かな電灯の震え
君と僕との待ち合わせ
君の姿が月に照らされ
僕の姿は闇に浮かぶ
「今なら、死んでも良いな」
僕 ....