ロウソクが一つ増える度
アンテナの数は減っていく
小さなことに喜んで
小さなことに傷ついていた頃
ガラスのような脆さと透明感を
恐る恐る抱いて生きていた
今はもう少し図々しくなり
そ ....
僕は最近眠れないんだよね…。
なんでかって?
それはさ、それはさ…。
どう言えばいいのか、
僕にもよく分からないんだけど…。
でも、思い切って言ってしまおう!
いや、やっぱり止めておこうか ....
我々、日本人も野蛮人
バンバンジー食らいバンジージャンプ
夜は気取ってワインの馬鹿
ほら、言わんこっちゃない
悪酔いして翌日も二日酔い
よいしょよいしょの窓際族
やっぱり屋上からのバン ....
今日もまた欲望に負けました
自分の弱さをごまかして
見せかけの優しさにすがりました
自己嫌悪という快楽に
身を投げて
今日もまた失望に負けました
幸せそうな人を眺めては
この身を憂い ....
真夏の夜に
突然降り出したにわか雨
こんな夜は蒸し暑く
寝苦しいと決まっているのに
今夜は何故か寒気に包まれて
窓を開け放しては肌寒い程
雨は段々と激しさを増し
私の心を代弁するかの ....
青空をよぎる壮大な雲
公園のベンチに腰掛けて
気分屋の君と二人眺めてる
入道雲、いわし雲、おぼろ雲
なんか色々と習ったけれど
そんなことはどうでもいいや
君とキスをしている間にも
....
齧りかけの林檎に
齧り付く色メガネ
白い寝巻きにアイスモカ
マルボロを咥え
未だ未完成の休日の朝
壁にかけられた
描きかけの絵画の永遠に
静かに見つめられながら
浮遊する双子の幽霊 ....
それは目に見えない
見えないけれどある
確かにある
見知らぬ場所をお散歩中に
見つけた空き家
ぼろぼろの屋根の下から
黒猫が四匹
わたしを見つめ鳴く
知らない庭の
知らない犬 ....
ゴミ箱の中にはピンク色のコンドーム
先端の方には濁った白い液体
朝起きて一番最初に目に付いた物が
そんな物であることに僕は小さく舌打ちをする
隣であどけない顔で無防備に寝ている女と
昨夜の彼 ....