自炊の道を極めんと
愚娘の助言を聞き入れ
圧力鍋を購入した
やや季節はずれのブリ大根
今日は黒霧島のお湯割
圧力鍋には
なにやらタイマーが付いていて
超絶簡単レピシ本通りで
....
父がハーモニカを吹く
孫らに
子らに
万感の思いを込めて
「花の街」を吹く
私は父が奏でるハーモニカが好きだ
80歳になっても奥深い響きは変わらない
何十年経っても変わらない響き ....
価値観のベクトルは
進歩と発展ではなく
共存と調和
競争原理が働かないので
社会の進歩はゆっくり
先進技術も先進医療もない
平均寿命は70歳ぐらい
でもほとんどの人間が死ぬまで楽しく働い ....
灰になって
二酸化炭素になって
NOxになって
SOxになって
PM2.5や
温暖化や
酸性雨に
荷担するくらいなら
土の中でミミズの餌になりたい
命の糧としてこの土に戻りたい
土 ....
【人間】
初めてのアルバイトは中学1年の冬休みだった。
親戚の雑貨店でのレジ打ちの仕事だった。
年末のある日、事件は起きた。
その日の昼食後、レジに戻ろうとしたら、おばあさんが
お茶碗を買い ....
ひかりがインフルエンザにかかったの
パパにうつるといけないから
週末は帰ってこないでね
ママは感染覚悟の臨戦態勢準備完了よ
そうか わかったよ
ひかりが好きな
とろアジと
....
天津風
雲を搾り
垂れる
雫
喜びを
静かに
待ちながら
ズオオオーーーーーーーーン
ズオオオーーーーーーーーン
国道の地下隧道で怪物が鳴く
ズオオオーーーーーーーーン
ズオオオーーーーーーーーン
悲しいか
ズオ ....
娘の反抗期も
そろそろ終わりかなあと
やれやれと思う反面
なんだかそれはそれで
一抹のさみしさもあり
手放した自覚もなく
ああ、季節というものは
こんな風に過ぎてゆくものなんだと思う
....
そんなに
目を点にして
俺を見つめるなよ
普段父親らしいことしてあげらないけど
週末はできるだけ帰るから
だから
あんまり俺を見つめると
鼻をひん曲げて
目隠しするぞ
うちの工場の隣が倒産した
風が強い日の
人間の後姿
ぽつり ぽつり
人間の後姿
くしゃみが怒っている
人間の後姿
咳が泣いている
人間の後姿
吐き捨てられた
人 ....
自分で自分をくすぐっても
くすぐったくないのはなぜだろう?
僕は誰かにくすぐってもらわないと
くすぐったくないのだ
詩を書いて
自分で批評しても
自画自賛しても
くすぐったく ....
てめえっ
上等じゃねえか!
おもてにでよう!
天気はイマイチ
おなかが空いた
弁当工場
煙に誘われ
ノソノソ ダラダラ
アパート這い出て
歩く
居酒屋定食満足満タ ....
手に手をとって
輪に輪を埋める
おまえの名前を
知るものは無い
水の容れものが配られる日
空は泡のようになり
少しだけ微笑み
上に上に去る
空が赤いとき ....
生きてるって何?
私だけが生きている
私の家族だけが生きている
私の会社の社員だけが生きている
静岡県民だけが生きている
日本国民だけが生きている
アジア人だけが生きている
世界の人 ....
私が死んだら
悲しんでほしい
私がもういないことに
私が死んだら
笑ってほしい
私が生きていることを思い出して
私が死んだら
忘れてほしい
生きてるあなたが何よりも大切だから
....
風見鶏、青磁のそらにはばたけば南へ向かいひたすらに飛ぶ
あいうえおあなたにどれを贈ろうか曲がりくねったひらがな愛し
過ぎてゆく明日が今日を追い越 ....
ばあちゃんの入れ歯飛び出す初笑い
仕事帰りにスーパーで きんぴらごぼうを買った
私はこのきんぴらごぼうを作ってくれた人を知らない
きんぴらごぼうを作ってくれた人も私を知らない
でも
きんぴらごぼうは美味しい
きんぴらごぼ ....
玄関に靴がいっぱい笑初
気になることが落ちていました
拾ってみると
心の中に小さな点ができました
小さな点は振動し
私の心はふるえました
ふるえた私の心は
私の意識や無意識を使って
思考や記憶を
言葉 ....
歌詞のない歌を
歌うあなた
あなたが歌う
その歌に
言葉を添えたいと
言葉を紡ぐ
この想いは
熟れて落ちた
柿の果肉のように
足元に飛び散って
あなたに届けることは
もは ....
言葉にしないことがある
このことを言葉にすると
君の不安が増えるから
だって
言葉は
安心より不安に寄り添う力が強いから
言葉にしたいことがある
このことを言葉に ....
三半規管がサンバで踊る酔っ払いが
縁石上で
綱渡り
両手を広げお尻をフリフリ
綱渡り
街灯のスポットライトを浴びて
綱渡り
電柱に出会ったら
左手かけて
ターンで かわし ....
《薬剤名》 ・・第一工場食堂北側窓
《有効成分》 ・・空、富士山、雲
《効能・効果》 ・・鎮静、滋養強壮、
見失った自分の立ち位置が見つけられます。
《用法・用量》 ....
西鉄の帽子やCHAGEの誕生日
東京駅構内
3歳ぐらいの男の子が
しまじろうのぬいぐるみを落とす
ハイヒールを履いた女性が
しまじろうをつま先でカスるように蹴飛ばす
20cm程前方に滑るしまじろう
し ....
誤解していたよ
僕らはよく
人生の節目などと言って
「節目」を何かの区切りみたいに
扱っていたけれど
君たちの節目は
違ったんだね
普通の植物の
成長点は
先端の1カ ....
1995年
この道が好きで
通勤路にしていた
国道16号線の裏道
川間のあたり
季節の花がいつも咲いている道
楽しげな子供たちの通学路
ゆっくり車で走っていた道
ある時
父と ....
庭のバケツに張った氷
この氷の大きさはバケツの大きさ
日が差し込む部屋
この部屋の明るさは窓の大きさ
部屋に響く笑い声
この笑い声の響きは安らぎの大きさ
何事もなく流れる時間
....
bookofheavenさんのおすすめリスト
(56)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
染み込む20分間がこんなに疲れるとは思いませんでした
-
ichirou
自由詩
14
14-4-13
音の和_春の和
-
ichirou
自由詩
12
14-3-29
架空世界
-
ichirou
自由詩
8*
14-3-15
土葬志願
-
ichirou
自由詩
8*
14-3-4
アルバイトの備忘録
-
ichirou
自由詩
19*
14-2-25
きよしこのよる
-
ichirou
自由詩
7*
14-2-22
雫
-
ichirou
携帯写真+ ...
3*
14-2-15
ズオオオーーーーーーーーン
-
ichirou
自由詩
5*
14-2-3
女同士
-
そらの珊 ...
自由詩
25+*
14-2-3
そんなに見つめるなよ
-
ichirou
携帯写真+ ...
15*
14-1-31
後姿しかない_
-
ichirou
自由詩
4*
14-1-29
ももっちい
-
ichirou
自由詩
9*
14-1-27
おもてにでよう!
-
ichirou
自由詩
9*
14-1-25
花そそぐ花
-
木立 悟
自由詩
4
14-1-23
地球が生きている
-
ichirou
自由詩
2*
14-1-16
私が死んだら
-
ichirou
自由詩
6*
14-1-15
ひたすら
-
石田とわ
短歌
15*
14-1-14
ばあちゃんの入れ歯飛び出す初笑い
-
北大路京 ...
俳句
3
14-1-14
もしかすると_生きていることは孤独じゃないかもしれない
-
ichirou
自由詩
19+*
14-1-13
玄関に靴がいっぱい笑初
-
北大路京 ...
俳句
8
14-1-13
心の中の小さな点
-
ichirou
自由詩
14*
14-1-13
ヴォカリーズ
-
ichirou
自由詩
6*
14-1-12
言葉にしないこと_言葉にしたいこと
-
ichirou
自由詩
6*
14-1-11
綱渡り芸人から飛行機になって飛んでいく
-
ichirou
自由詩
6*
14-1-11
処方箋20140106
-
ichirou
携帯写真+ ...
3*
14-1-10
西鉄の帽子やCHAGEの誕生日
-
北大路京 ...
俳句
2
14-1-9
しまじろうは大丈夫かい?
-
ichirou
自由詩
20+*
14-1-8
生きるものの術を僕らに教えてくれないか
-
ichirou
自由詩
5*
14-1-7
50年を隔てた同じ道
-
ichirou
自由詩
8*
14-1-6
大きさ
-
ichirou
自由詩
10*
14-1-2
1
2