土踏まずの深い足裏で
たわわに熟した葡萄を踏みつぶす
たちどころに
赤紫の液体が
{ルビ箍=たが}で締められた
大きなたらいの中でほとばしる
秋の森は
少年と少女の息遣いで色づき
どこ ....
夜がきた (おやすみ
夢の中で君に指と唇あげる
午前四時
君の左手首から現代詩あふれだす
月の裏から声
私は百年ぶりに私の声きいた
ざらざらしたものすべて
....
スロー再生しておっぱい見えない
道端の芸術
速攻で回収
右脳に栄養
暗闇の文学
孤独な毒書
草原へ移動
逆光と逆説
心臓を創作
反感の売買
脈打つ数字
金属の性質
耳潰す静寂
派手な礼服
前菜と若鮎
言葉 ....