微かな痙攣

君のとびきりの接吻が一匹の柔らかい死體人形に稲妻を給餌する
雷鳴は心臓と右肺に秘匿され禁域の嶺にて過熱した母胎へ

再誕を迎える畸形の孖が掌を繋ぐように嘗て彼女等は呪詛であった ....
見よ、この一行をわが蠕動にかたどる背景として魂の炎はやおら踊る 友人から電話が入ってきた
世間話しが途切れ
Tの事になった

お前が行ってしまってからどれくらい経っただろう

記録を{ルビ創=つく}るとお前は言っていた
俺は止めろと言った

きっ ....
お正月
明けてひさびさ
小春の陽

けれど何やら
さびしいな

こころの内か
世の中か

にこにこ笑う
日が来るか

笑っちゃいけない
気がしてる

だから心も
笑わ ....
五行歌の器は
大きく広いと
信じているし
あなたのこころも
信じたい



五行歌は
シンプルだが
その多様性には
無限の可能性がある
人のこころです



五行歌 ....


おみくじを長く振ることが年々長くなっている
結局は運任せになんてしないのに
何かに縋ろうとする癖は未だ身体に呪いのように浸透しており
結果によって他人に及ぼす子供じみた態度も直らず
 ....
無い
ということを
得て
永遠となった




終えることが出来る
ありがたさよ
その時その時に
ほっとする
最後にもおつかれさま
さまざまな
人や物事に
さまざまに
支えられている私
ここには愛がある
亡くなった犬が鏡の中から
わたしを見ている
わたしの手のひらに隠している
おいしいものを知っているのだろうか

名前を呼ぶと返事のように尻尾を揺らす
黒い鼻はしっとりと濡れ
いかにも健康 ....
三つの色、
一つの終わり
声と息が重なり、
いのちを紡ぐ

春、
菜の花が咲き
夏、
青い夜に

秋、
幾度もの口づけ、
瞳に映るのは
紅蓮の炎

めぐる季節と
想いは ....
人生とは何か
ゆっくり傷ついていくこと 
人生とは何か
ゆっくり知っていくこと

人生とは何か
目を背けること
人生とは何か
目を背けさせること

人生とは何か
愛さずに愛するこ ....
あなたが触れていく
すべての傷に
それぞれの痛みがあって
私は悲鳴を呑み込む

どこかで見たピエロ
求婚する女
私を神として畏れる人
仰向けの蜘蛛

私は美しくない
私は心優しく ....
水の色の青は透きとほる色、

この色 波立ち在り
川の流れゆたり絶えずに
輪っか輪っかひろげひろがり
岸辺で洗濯する女たち寄り添い、

 感覚される世界を次第突き抜け輝きあり と

 ....
○めでたさも
感じなくなってきた
古稀の元日

○女房と健康
失ってみるとよくわかる
元日の朝

○隣の猫さえも
いなくなると
やっぱり寂しい元日の朝

○今日は何日か
ボケ ....
黒曜の空に
梵鐘を{ルビ撞=つ}く音が満ちている
一年の煩悩を洗い流すように
来る年が平穏であるように
森羅万象に響いている

{ルビ諸行無常=しょぎょうむじょう} (全ては変化するのだ) ....
神奈川県立音楽堂の夕暮れ
信濃路のナス天そば
朝の水風呂
鈍行列車の窓
影を踏まれないように生きる
夫婦に理屈はない
何を許して 何を許さないのか
クローバーの冬限定牡蠣カレー
6 ....
 大根 里芋 金時人参 南瓜 蓮根
 厚揚げを 塩加減に悩みながら
 白く煮て
 干し椎茸 牛蒡 蒟蒻
 は しょうゆ味で黒く煮る

 重箱のおせち料理は作らないけれど
 昔 家族で過ご ....
夜空を切り裂く光が
万華鏡みたいに泣いて
涙も乾かないうちに
新しい顔をする

打ち上げられた花火を
こんな風に見ている君は
どこかへ行きたいのに
どこへも行けないまま
僕の夏に飛び ....
吾ここに
大きくゆったり
生きている

考えみれば
すべて皆

小さい吾
小さい街
小さい国

けれどここには
あるんだよ

しかと暮らしが
しかと命が

猶更ちいさ ....
在りし日の悲しみに
畏れ知らずに信ずるままに 
どこまでも
群れ忌み独りはぐれ 
戸惑い彷徨う溢れる想いに

忘れた心に夢 
迷い重なり翳り消えゆく
小さな願いさえも
溶けて羽ばた ....
1、

たおれたままの若い病身に 全身全霊をかたむけて
詩神の秒針がかさなるとき もはや時刻は総毛だつ
純白の牡牛に身をかえて 四つ足のステップで誘惑し
美貌のエウロペをさらっていった 伝説 ....
積荷を遊ばせる、持ち替えて加える
空瓶を重く押し付ける 雑だな

存在する無箔ごころ
とりとめもないここは
降りやまぬところで
曲りくねらせた途にあり

そっとみつめたい
淀んだ天体 ....
 カーテンも取っ払った六畳間
 テレビと わずかな生活用品に炬燵が一つ
 職場近くへ引っ越すための段ボールが
 キッチンと廊下に並ぶ

 「部屋が狭いから、ずいぶん処分したのよ。」
 友人 ....
いそいそと{ルビ媼=おうな}は伊勢海老持ち来たり

裏庭の金柑の熟れ告げらるる

音もなく一夜の明けて雪景色

草の道{ルビ一枝=いっし}黄ばめる帰り花

年の瀬や子役の演技にもらひ泣 ....
*1つのティーカップ1


 整理するとこういうことになる。

 まず、彼女は交通事故にあった(それは君の元ルームメイトから後で聞いた)。そして、幸いに怪我は軽症で済んだのだが、君は ....
 もやぐ朝 

夜が朽ちて
朝が生まれる
霧に覆われた街は
港へと変わる
赤い太陽は
無音の出港の合図

けれど想い出は
いつでも切ない
胸に
錨をおろしたまま


 さ ....
ふたりで拾った
透明で硬く紅い卵

ぼくが生き物係になって
手のひらで暖め孵化を待っている

何が生まれるのかわからない
虫眼鏡で眼を凝らしてみると
真ん中がトクトクと脈動している
 ....
  なまこの指に溜まっていく
  季節はうつくしい
  ゴム長靴が 二、三組
  傘もささずに駆け去っていく
  この場所が 貴方の 唇であったなら
似姿ばかりがある
存在するとは彷徨うことだから
好きなもののことをかんがえるの
きらいなもののことをかんがえちゃだめなの


Motherってドラマで芦田愛菜が云ってたの思い出したから
あたしもまねっこして 好きなもののはなしをするね
 ....
由木名緒美さんのおすすめリスト(3305)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
魔女- 医ヰ嶋蠱 ...自由詩424-1-6
一凝視のこころみ- 菊西 夕 ...自由詩424-1-6
Tに捧ぐ- レタス自由詩8*24-1-6
春はくる- けいこ自由詩5*24-1-5
※五行歌_三首「五行歌の器は」- こしごえ自由詩2*24-1-5
さいはて_に至るまで01- ゆるこ自由詩324-1-5
※五行歌_二首「永遠となった_零」- こしごえ自由詩2*24-1-5
※五行歌「ここには愛がある」- こしごえ自由詩3*24-1-3
鏡よ、鏡- そらの珊 ...自由詩15*24-1-2
3+1- atsuchan69自由詩12*24-1-2
脱線- かち自由詩124-1-2
祈り- 羊飼い自由詩424-1-2
新年のご挨拶__- ひだかた ...自由詩6+*24-1-1
元日独り言- ホカチャ ...自由詩4*24-1-1
除夜の鐘- レタス自由詩6*23-12-31
年の瀬2023- はだいろ自由詩323-12-31
大みそか- リリー自由詩7*23-12-31
君色花火- ミナト ...自由詩423-12-30
小さな国の小さな町の小さな暮し- けいこ自由詩10*23-12-30
El_Condor_Pasa- 板谷みき ...自由詩3*23-12-30
肌で生きるエウロペ- 菊西 夕 ...自由詩4*23-12-29
SEA.- あらい自由詩423-12-29
インスタントコーヒー- リリー自由詩8*23-12-29
新春・年の瀬の句- けいこ俳句3*23-12-29
青空とレモネード④- 朧月夜散文(批評 ...4*23-12-29
この世に錨をおろしたまま- そらの珊 ...自由詩16*23-12-29
珠玉- レタス自由詩10*23-12-28
なまこ- 草野春心自由詩423-12-28
a- かち自由詩323-12-28
芦田愛菜は間違ってはいなかった- 涙(ルイ ...自由詩4*23-12-28

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