拳には残っている
殴りつけてしまった
感触
顎の骨と
サンドイッチしてしまった
頬肉の
感触
殴りつけられた
痛みよりも
殴りつけてしまった
感触が
拳にまとわりついて
まとわりついて
掻き毟っても
消えなくて
一生
まとわりつかれるのだろう
姿がない
薬もない
治療法もない

紅潮して
強張って
引きつった唇から
吐き出された言葉の数々が
なんで ....
君は俺の事を好きといってくれたのに
俺は君の事を好きだといえなかった

君は何度も俺の名を呼んでくれたのに
俺は君の名を呼ぶ事を恥ずかしがった

でも一方で君は
ほかの人にも愛を求め
多くの人から愛されたがった

俺はそれが嫌だったんだ

けど
嫌だ、嫌だ、と思うだけで
君の本当の悩みを聞く事も
結局は出来なかった

やっぱり俺は
本当の意味で君の力になる事が
 ....
水と銀をころがしたらびぃだまになって
予定調和がうつくし過ぎてシケモクに火を点ける
昔日の積雪がこげついた肉をやわらかくして
おみおつけのかおりのようにささやかな音
出窓を押し開けたなら風が吹かなきゃ嘘だよ
みずいろは色を見ずともみずいろで
短歌が生まれてこないよ、ママ






{引用=※「短歌が生まれてこないよ、ママ」は白糸雅樹氏の未発表のフレーズ('09.03 ....
離職された皆様へ ハローワークは あなたの 就職サポーターです。
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ハローワークは ハローワークです。
かえるの子は かえるです。
広辞苑は 重いです。
ハローワークは…



こんにちは仕事こんにちは仕事こんにちは仕事こんにちは仕事
こんにちは仕事こんにちは仕事こんにちは仕事こんにち ....
パレードの喧騒にわかに散ってゆくここから遠いこころを想う



思い出す前のぼくらは幸福で雨雲は必ずしも雨を孕んでいるのだろうか



マタニティブルーできみは海の中ほんとはぼくかもしれないけどね



充電が切れそうだから轟々と風の音だけ聴こえる深夜



出会いまた別れて出会う路上にはふたりの影がなくしたふたり



水面に映る空など一瞬で壊 ....
指組みのように身体を絡めゆく 二人で今日の夜空をつくる



ひとつずつ舌でたどれば直列の熱に融かされてゆくビイドロ



「ねえ、君にアイスピック突き立てたらブラックホールができたの、夢で」



指先でのぼりつめてくホウセンカ声としなってぜんぶ、弾けた、







いつかの血飛び散っている左胸 君は眠らぬさみしさに咲き







 ....
先週、私は救われた

私の親友はその前の日救われた

救われる友を私は羨望の眼差しで見送った

大きな世界に勇ましく旅立っていく友

自分の番など永遠に来ないのだろうと思っていた

だが私は救われた

救われる私を仲間が羨望の眼差しで見送った

大きな世界に勇ましく旅立っていく私

そして今、あの時より小さな部屋で

仲間もなく、ただひたすら泳いでいる

日 ....
ごめんね

終電すぎちゃったのなんて
知ってて黙ってたの
だって離れたくなかったもん
嘘ついてない、黙ってただけだよ

ほんとは

悪いなんて思ってない
だってあなただって
あたしともっともっと
一緒に居たかったでしょ??

あたしは間違ってないもん
 「キレイだよ、誰よりも。」


 鞍馬口駅のトイレでそっとつぶやく。髪を直して、グロスを塗って。そうして見つめる鏡越しの自分に向かって言っているものだから、他人が聞いたら「アホちゃうか。」みたいなものである。もっとも言っている本人も歯が浮くどころか全部飛んでいきそうで気持ち悪い。それでも。自分の言葉をここで確かめると、緊張とともに懐かしさが込み上げてきて心地よい。2005年12 ....
緑色のボールペンと赤いレコード盤
集中治療室で100円マスク
口の中から瓶の蓋
オートロックでジェームスブラウン
錆びれた駅からタクシーワンメーター
サラウンドで302
インターホンと消毒液
重要書類と右クリック

事後承諾と署名とメガネ
お祝いのしゃぶしゃぶに中華料理
ニキビ面と濃髭白衣
用意されたグダグダの夜
エビスと秋刀魚刺しに赤ワインと生ハム
折りたたみ自転 ....
今夜はブルーベリー酒で、一杯
甘ったるいお酒が好きです
そうして甘ったるいことばを吐く

大した意味などないけれども
わたしは甘ったるさを舌で転がしては
その中に辛さを味わおうとする

グラスの奥底には
沈殿したリキュール、それは紫色の
マドラーがないのでストローで

クルクルとかき回すと渦巻く真意とやら
使ってみるけれども、つじつまの合わない
ことばばかりが空回る
 ....
月を遠ざけるものを捜して
迷い込んだ森

薄紙で封印された
わたしを引き裂いて
生まれてくるものがある
皮膚がわたしを押さえつけていた
だから、だ

破りとられて流し続ける
温かいものは
錆びたクレーンに染みついた色で
月を遠ざける
空が狭くなり、夜が深まれば
誰もが戻らない暗闇に
永遠に身を置くのだろう

  月は遠いだけでいい
  手の届かないところで
  ....
陽射しが勝ち誇っている
圧倒される肌や
追いやられた雲たちを見まわして
自惚れている
晴天に
傘、

傘を抱えている、
チラ、不審、チラ、白い目、が、チラ、チラ、と、
きみの傘、
青空、
わたし、
構うものか、白い目、いくらでも、不審、投げつけろよ、
きみに借りをつくっている時間を早く棄却したい、
わたしを、
晴天は見下ろして
ビニールの透明を羨んで
焦がそうとし ....
 
そういえば
結婚式しなかったね
ときどき妻が言う
僕は聴こえないふりをする

本当に
妻がそう言ったのか
確証のないまま過ぎてしまう
日々の幻聴のように

出会ってから
十数年が過ぎていた
子供ができて籍を入れた
はじめての新婚だった
それなのに子供ができてまもなく
僕は仕事を失った

結婚式なんて
いつかきっとできるさ

心の中で思ったのか
あるい ....
貸切の回転木馬に乗る僕を規則正しく眺める夜空



アスファルトに落としたラブレターいつ堆肥になるかなってずっと眺めてるだけ



得意げに「こんなんだったらいくらでも、」黒こげチーズケーキ爆弾



間から顔を出したら死んだんだわかりやすさとわかりにくさの




校庭に敷き詰められた桃を踏む/失敗なんてしたことがない



ヘラジカが全集なんて読むかよ ....
どうぶつの心の内容を覗きみることは、自然科学の領域ではタブーだし、
主観的にそれをやっちゃうと、サイエンスではあり得なくなってしまう。
それはもはやブンガクだ。
どうぶつ奇想天外法だ。

だが、たとえばアオムシがサナギの殻を破って、アゲハになる過程(のキモチ)を、
   
{引用=  あのひとの記憶がしずむ海は、いつしか防砂林で見えなくなった
  越えられない高さに、すこし安心した}   





砂が、降って
深く深く沈んで 底まで
皮膚だけが呼吸をわすれて、ねむる
いつしか あのひとの
面影にさいなまれることもなくなり
それなのに
容易に寝付けないまま
わたしの夜が音をたてる



わずかにずれていく音階に
から ....
アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler、俳優、1989年4月20日 - 1945年4月30日)

1889年4月20日、ドイツとの国境近くに在るオーストリアの小さな町ブラウナウで税関吏アロイス・ヒトラーの4番目の子として出生。1895年、フィシュルハムの公立小学校に入学。3年生の時、ラムバハに転居・転校。
1900年、小学校を卒業しリンツ実科学校に入学、二度の留年を繰り返すが、その ....
輪郭だけをのこしたまま
あのひとがいなくなってしまったので
いつまでもわたしは
ひとりと半分のからだで過ごしている


明かりの消えた部屋で ひとり
アルコールランプに、火を点ける
ゆらゆらする青の輪郭が
あのひとをあぶりだして
とたんに わたしは、また
ひとりと半分になってしまう


子午線を、ひとりで越えるのがこわくて
昨日から見つからない場所で眠る
このごろは ....
     散乱する格子らに
     畏まって居られないらしく
     文字達が泳いでいる
     水族館にしては蒸し暑いし
     少しも苦しくない
     もともと肺呼吸がとくいじゃなかったんだからいいか
     と独りの部屋




  触れてしまえないものになれないで
  胃袋で蛆が涌く
  いっそ食い破ってくれるならそれで本望


さっき送って行 ....
むじゅん、って
じゅん、って
たとえば

コンビニ花火を終わらせる
水面に
じゅん、って

もう 二度と

きらめいたり
しませんように

かなしいまぼろしを
みませんように
って

じゅん



コンビニ花火を買いにいこうか
 
 
 
現代詩フォーラムには、実に様々な詩人が集っている。正直なところ、多すぎて読みきれない。読み逃している詩の中に、とんでもない傑作が有るかも知れないし、その傑作が誰の目にも留まらずに、或いは読み流されているかも知れない。

今回は、私が今注目している二人の詩人の名前を挙げながら、詩というものを考察してみたいとおもう。考察になるかどうかは、かなり怪しいのだけれど、とりあえず筆を進めてみよう。

 ....
猫の手も借りたいくらい
忙しかったりしてる時も
日溜りで遊んでいる
となりの猫を掴まえて
手をとってバンザイさせてみたり
ぷにぷにの肉球を瞼に押し当てて
和んでみたり

そんな時間はあったりするから
となりの猫は迷惑そう

ひとりになりたいと散歩に出かけては
となりの猫を掴まえて
やっぱりバンザイさせたり
肉球をぐりぐりしたりするから

ほんとうにひとり遊びを楽しん ....
日曜日に夕日があたるので
さらに 奥まで入り込みますと

サヴォイの 看板が

悟ったように私は

このままの 状態で
さらに 奥へと進みました



壮健な 壮健な 日々を捨て
入り込むのです


森に ワラビタケが1本

木の枝に 結びますと



差し込んだ 陽は


神であった
過去に私の神であった

元恋人でした
 ....
冷え切った校舎の裏
ささくれ立った言い訳をした日
嘘をつくのは単なる処世術ではなく
空気と同じなんだと信じることにした


地球は今この瞬間も律儀に回っている
無数の嘘を繋ぎ止めながら
卸したての朝を連れて

昇ったばかりの陽はいつもながら苦い
顔を洗う 寝起きの顔は特に好きになれない
入念に歯を磨く 
歯並びがいいのは父譲りで
これだけは密かな自慢
おばさんになって ....
鶴なんか折るな
紙がもったいない
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