{引用=
君の匂いが風に吹き消される中で、僕は考えていた。
シッダールタとゴーウィンダが別れた日を。
僕らは唯一を失い孤独に震えるだろう。
その震えは誕生の産声の後の、それと同じものであるのだ ....
{引用=
この胸に住まうミノタウロスは
私が死んでも幾等も嘆きはしないだろう
あれの愛した竪琴を
私が壊して極寒のヘブルス河へ捨てたから
あれは今も代わる竪琴を探しているのだ
だから私は死 ....
{引用=
君の指先が触れて、それだけで僕を揺らしてしまう。
君は知らないだろうけど、心の中ではずっと惑ってた。
世界にも君にも飲み込まれたくなくて、ずっともがいてた。

 「ねえ、
 もう ....
{引用=
紺碧の空が紅く燃えている
何かを予言するように

逆方向に流れていく 蜂蜜色の雲を眺めていた
握り締めている 何度も確認した時刻表は
文字が見えなくなるほどかすれて 消えて
蝶 ....
高梁サトル(94)
タイトル カテゴリ Point 日付
始まりの孤独自由詩2*10/2/4 11:35
ミノタウロスの竪琴自由詩3*10/2/3 8:15
それでも君が欲しかった。自由詩2*10/2/2 17:36
辿り着きたい自由詩4*10/2/1 0:50

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